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わたしは、スケッチ目的に二十日間程度のスペイン旅行をしていた。彼は、海外旅行の経験がなく、経験のある知り合いなら大丈夫だろうと思ったのだろう。
実際には、K村校長の気苦労は相当なものだったろう。何しろ、吹雪でバスが遅れ、わたしは空港に到着するのがぎりぎりだった。最初のホテルが見つからなくて、午前二時の冬空にマドリッドの中心街でホテル探しをするはめになった。最初から彼のストレスはマックスだった。
スペイン語は日本人には、なじみがない。K村校長も、わたしから離れないように気をつけていた。しかし、ポルトガルでは、状況が違った。英語が少し通じるのである。彼の英会話のおかげで、ポルトガルの宿を確保できた。そこで、彼に少し自信が芽生えたのだ。
スペインにもどり、バス待ちの時間が四時間ほどあった。世界遺産の街、セビージャである。彼は、ひとりでの観光を希望した。観光地を回り、コミュニケーションしながら、ひとりの時間を満喫したようだった。
多くは、わたしがよく滞在するアルコスという田舎町で過ごした。帰る途中にグラナダに滞在した。ここでは、一日別行動にした。そこで、彼は自由に回り世界遺産の街を冒険したようだった。おまけにフラメンコの予約もしてくれていた。夜は有名なタブラオ(フラメンコをみるバル)で楽しい時間を過ごすことができた。
思いつきで、もうひとつの街クエンカを訪れた。ここで、わたしは風邪をひいてしまった。それで仕方なく、二日間の個人行動となった。クエンカは街そのものが世界遺産だから、見所も多く十分満足したようだ。帰路の空港では、わたしの適当加減にも気づいただろうが、「忘れられないぐらい楽しい旅行だった。」と言ってくれた。結果がよかったのは、K村校長の我慢のおかげだと思う。
K村校長先生には失礼だけど、この経験は子どもの教育にもつながると思う。結果オーライだけど、「かわいい校長(子)には、旅をさせろ。」というわけである。