
秋雨の中、息子が訪問した。
妻は、「また来た。」と俺に愚痴っている。
が、いろいろな馳走を作り土産も持たせて、満更でもなさそうだ。
彼は、会社でも何処でも、注意がましいことを言ってもらえないので、小言を聞きに来るのだという。
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近所の犬が吠えるときに、良い加減にしなさいと小言を言うと泣き止む。
泣き止んだので帰ろうとすると「ワン」と小さく吠えるので、言うことを聞かないのかと最初は思ったが、「分かったぜ」と言っているのだと知った。
誰も彼も、小言を言って貰いたがって居る。
俺だって、妻の小言をひねもす念仏のように聞いている。