定年退職親父の独り言

2018.04.29
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カテゴリ: 読書




本書をKindleで購入した4月22日の日経新聞朝刊の「春秋」欄に次のようなコラムが掲載された。


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新聞広告を読んで本書を購入した興味をこのコラム氏も同じように感じていたのだろう。

1995年3月の国松長官狙撃事件については、当時の世相が「オウム真理教」一色出会ったところへ警察組織のトップを襲撃するというショッキングな事件の発生で、平和な国のイメージが損なわれてしまうのではないかという懸念さえ生まれていた。

そのため、警察組織もその威信をかけて事件の解決に動いていたはずである。結果的にはオウム真理教に対しては未然に防ぐことができずに「地下鉄サリン事件」まで許してしまった。ましてその直後に発生した自組織のトップを狙撃した犯人検挙には必死になっていたものと思っていたが、本書を読む限り、それよりも優先された組織内の事情があったように感じる。

このような組織に日本の治安を任せ切って良いのだろうかと不安にも感じた。

本書以前にも長官狙撃事件を扱った著書は数冊あるが、本書はまさにこの事件を追いかけてきた刑事が執筆したものとして注目に値する。

本書が警察関係者にどのように受け止めらるのだろうか。すでに承知している事実として捉えられるようであれば、我々国民は何を頼りにすれば良いのかと訝しんでしまう。そんな印象を持たされる一冊であった。


【内容紹介】

警視庁捜査第一課伝説の刑事・原雄一氏による待望の手記。

1995年3月30日朝、東京・荒川区において、國松孝次警察庁長官が何者かに狙撃された。警視庁は、当時の社会情勢等から、オウム真理教団による組織的テロと見て、警察の威信をかけた大捜査を展開、2004年に至り、オウム真理教関係者の逮捕にこぎつける。しかし、被疑者らが起訴されることはなく捜査は迷走し、2010年3月、多くの謎を残したまま事件は時効を迎えてしまった。

実は、この捜査の陰で、濃厚な容疑を持つ人物が浮上していた。その人物は民兵組織の結成を目指した「中村泰」。中村の内偵を進めた原氏は、徹底抗戦する中村の取調べを継続し、ついに中村から、警察庁長官を狙撃した自供を引き出す。そして、その供述は、現場の状況に合致して迫真に富み、犯人しか知り得ない内容に満ちていた。原氏が率いる捜査班は、幾多の困難を克服しながら中村の捜査を推し進め、多くの証拠を蓄積していくが、中村が立件されることはなかった。

なぜ、中村の捜査は封印されたのか。警視庁幹部、警察組織、現場捜査員、被疑者、社会情勢等、様々な「宿命」が絡み合い、葬り去られた事件の真相に迫る。

(2018.04.29)
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最終更新日  2018.05.04 08:10:23
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