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9月の記念公演も本日が最終日で、狂言3本の公演。見所に入ると、昨年の非常勤先の学生から声をかけられる。7月の歌舞伎・9月の狂言と希望者の鑑賞会とのこと。こういう鑑賞会が本務校でも持てたらなぁ……と少し羨ましい。
どうでもいいことだが、今回も解説には旧暦では立春が元日と重なるとあった。太陰暦の元日と太陽暦の立春がぴったり重なることはめったにない(ちなみに『古今集』春上巻頭歌は“年内立春”の歌で、新年元日を迎える前に立春を迎えたときの歌である)。
続いて和泉流から合同で「武悪」。シテ武悪が三宅右近、アド主が井上菊次郎、小アド太郎冠者が野村万蔵。こういう小アドポジションの良介さんはしっくりくる。最近はどうしてもシテの役になってしまうが、冷静で客観的な役回りのはまる人だ。
ラストは大蔵流の「唐相撲」。狂言現行曲最大規模の作品。今回は茂山と山本の合作スタイルで、シテ帝王が茂山忠三郎、アド日本人の相撲取りを山本東次郎。前半のはちゃめちゃな中国語(←唐音らしくしゃべる=黄檗宗の読経の感じ)から笑いの渦。後半の見せ場、中国の人々とアド日本人の相撲は、今回10番組。最初に茂山宗彦(多分)、次に山本泰太郎、以下、茂山と山本の流儀の人々がほぼ交互に対戦していく。この対戦を、流儀の若手でほとんど揃えてくるあたりもすごい。柔らか茂山とかっちり山本の違いはあるものの、身体を張った白熱の戦いが続いて飽きない。
最後の皇帝と日本人の対決の前に、まずは大合唱。唐音風の意味不明な歌詞ながら、謡の合い方が絶妙で、底力を感じさせる。能楽堂全体を揺るがすような大迫力だった。能「邯鄲」のパロディが入り、ラストの取り組み。開場25周年おめでとうのアドリブがあり、大爆笑で幕となった。ただただ面白かった。
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