November 7, 2004
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        地球は回る

        人の気持ちも


        くるくる回って

        いつかまた ここに


          ***

秋のきらめきは、春のきらめきと違う。
あらゆる物たちがぱっと花開くように光を放つのが春なら、
少し下ななめから差す陽がもっとも似合うのが秋だろう。


「秋色の那須高原と回顧渓谷・秋の松茸味覚膳」という、
旅行会社のバスツアー。
週のなかびの水曜日に日帰りツアーとは、かなり強行。

当日は7時に東京駅発、という4時起き必須の出発時間なので、
前日の火曜日は、早く仕事を終えて帰るつもりだった。
なのにそんな時に限って急な飲み会・・・・

そして案の定、次の日、目が覚めると5時。
5分で家を出た。
走る、走る~。まだ暗い朝の道を。
ちょうど来た電車に乗り遅れたら、間違いなく遅刻だった。
朝から全身の血液が循環しまくって、代謝が良かった。


買ったり、カメラのメモリーカードを買いに行ったりと、
子供みたいにうきうきしていた。
くもり模様の天気も、メインの紅葉(つり橋から眺める)の
時に一番晴れ上がって、見事だった。

ツアーのまず最初は、「3D水族館」。

どうみても水族館とは思えない規模の建物。
そう、魚なんか一匹もいない。
魚が泳ぐ映像を、3Dめがねをかけて見物する、というもの。
3Dだから、飛び出して見える、っていうわけ。
ありえない~!と思いながらも、魚やカメの模型と写真を
とったり、なぜだかかなり楽しんでいた。

つり橋では、おじいさんおばあさんもすたすた
元気に渡っていくのに、私はへっぴり腰で友人に
手をとってもらいながら渡っていた。
けれど陽のあたる山々が湖水にうつるさまは
本当に美しくて感動した。

その次は「ハニー牧場」。
牛やロバのいるま緑の牧場で、ソフトクリームを食べるのを
ずっと想像していたが、3D水族館に行った時点で、
なんとなく嫌な予感がよぎりはじめていた 笑。

そして予感は的中した。

そう、緑の草原はどこにもない。
牛もいない。
はちみつ製品がメインのお土産やサンだった。
・・・。

それでも、お昼の松茸料理は本当に美味しかったし、
なんだかんだで沢山笑って沢山しゃべって沢山楽しんで、
忘れられない旅になった。
思えば彼女とも、大学に入学したあの日からずっと仲良く
してもらっていて、いろいろな場面で助けられてきた。
この日記もいつも見てくれているという彼女に、
この場で「本当にありがとう★」。そして「お誕生日おめでとう」。

**************************

昨日、今日と、母校での学園祭があった。
昨日は、母と行ってきた。というのも、私がアルバイトしていた
お弁当屋さんに母が挨拶をしたいというのと、
私も母と一緒に母校近辺を歩きたいな~と思っていたという
ので、すぐに意気投合して一緒に行くことになったのだ。

もう、ものすごい人だかりで、まっすぐ歩けないほど。
まだまだ緑色の木々の下で、若いエネルギーのつぶがあちこちに
飛び交う。
ここにいると、誰もが若くて、誰もが輝いてる。

「なんでもできる」
そんな気持ちになるから不思議だ。
そう、ここにくるといつも、無限の可能性を理屈なく信じられる
ような気がする。
好きだなぁ、とものすごい愛校心も湧いてくる。

母も、露店を出している学生と気軽にしゃべり始めたり、
あちこちではしゃいだり踊ったりしている学生たちをみて
ケラケラ笑ったりと、楽しんでいるようだった。


今日は、毎年一緒に行っている仲間と行った。
今年も一緒に来れたことを、ただただシアワセに思う。
何千人も、何万人もいる学生達の中で、運命的に出会ったのも、
きっと何かの縁。

「入学したときよりも、大学が好きだ。」

そんなキャッチフレーズが描かれた看板があった。
私の母校への愛は、卒業してからも日増しに高まる。
それはきっと、ここへくるといつも私という人間の核を、
きちんともとのところに戻せるからなのだという気がする。

***************************

一通の手紙が届いた。中学生の頃の友人からだった。

彼女とは、高校も別だったので、一緒にいたのは
中学時代の3年間。
テニス部で、ペアを組んでいた。

高校を出て就職し、結婚し、出産したときには、
ミッフィーの絵のついた洋服を持ってお祝いに行ったっけ。

でもそれ以降、どちらからともなく連絡はとだえていた。
お互いに全く別の場所で、全く別の生活をしてきた
この数年間だった。

彼女は両親がいなく、祖母に育てられた。
弟の面倒も見ながら、複雑な家庭環境をものともしない
明るさと強さを持っていて、私は彼女のことが大好きだった。
結婚すると聞いたとき、旦那さんが羨ましくなってしまった
くらい、彼女のことを尊敬してもいた。

そんな彼女からの久々の手紙を、わくわくしながら開いた。
折りたたまれた便箋と、一枚の写真が出てきた。
そこには、私がお祝いに行ったときから随分大きくなって
やんちゃになった子供と一緒に笑う彼女がいた。

「あーー!おっきくなったなぁ。」
私は思わず微笑みながら写真をしばし見つめ、手紙を開いた。

**************



当時の内容は、恋愛の事、部活のこと、でも一番恋愛の相談が多かったね。私は、気が変わるのが早くていろんな人に恋してたような(笑)部活のテニスも、意味のないだらだらした朝練とか、試合で負けてくやしい思いしたこととか。。。そういえばともちゃんとペア組んでて、最後の郡大会は、あと一歩で3位入賞が、ともちゃんのミスで、だめだったんだっけ・・・あのときは、最後まであきらめずボールを追えばよかったなって今でも後悔しています。なんだかくだらない話でごめんね。

ともちゃんの最近は、どうですか?お仕事とか何をしているのかも知らなくてごめんなさい。私は今、毎日楽しく、いつもどおりの生活です。まだ子供も小さいし、昼のみのパートをしています。去年離婚しちゃって、ともちゃんには軽蔑されちゃうかな?!今は子供と二人暮しです。

ともちゃんと最後に会ったのは、お祝いを持ってきてくれたときだったかな。あれから4年以上、会ってないんだね。今度会いたいね。今になって思うのは、大人になるとなかなか親友ってできないなっていうことです。中学時代に出会えた、ともちゃんのことを思い出せて今日は良い日だなぁ(にこにこマーク)

なんて意味不明の手紙でごめんね。だけど、私の心の友でいてください。今はとても楽しい毎日なので、こちらに来ることがあったら、遊びにきてね。ではさようなら。」


*********************

思わず絶句してしまった。
あんなに仲のよさそうな素敵な夫婦だったのに、
離婚していたとは。
どんな事情があったのか、全くこの手紙からはわからないけれど、私は途端に不安になった。
このごろは、友人達が結婚していくおめでたいニュースの
ラッシュだったので、不意打ちをくらったような気分になった。

そして、中学時代のいろいろな事が、走馬灯のように
頭を駆け巡った。
あの頃のことなんて、もういまや、普段思い出すことさえ
なくなっていた。

私の通っていた中学校は、3つの小学校から集まった生徒で
構成されていたが、私は自分の小学校からたった一人で
テニス部に入った。
それでも、彼女始めみんなが私をあたたかく迎えてくれたこと。
めちゃめちゃ弱小なチームだったので朝練をしようと決めたのに、結局みんなで朝ご飯のおにぎりをテニスコートに座って食べながらおしゃべりしているだけだったこと。
コートのとなりに広がるグランドで練習しているサッカー部に
大好きな人がいて、わざとボールをとばしたりしていたこと。
そしてたまにその彼がボールを投げ返してくれるととても嬉しかったこと。
みんなで小麦色になろうと、太陽のさんさんと照る中、
空を見上げて歩いていたこと・・・。

部活に勉強に生徒会に恋愛に、どれもに本気で夢中で
ぶつかっていた。
いたずらも本当に沢山した。
チョークをクレヨンに変えたり、掃除をしないで逃げて、
先生に自転車をとりあげられたり、バレンタインデーに、
にんじんの入ったチョコを「ホース(馬)」と呼ばれていた先生の下駄箱に入れたり・・・
ジャージにくるんで教室に持ち込んだ猫が「みゃおん」と鳴いたり・・・
毎日が楽しくて、楽しくて仕方なかったような気がする。


「心の友」という、手紙の中の言葉に目を留めた。
気づかされたのだ。
会っていなかった4年間、彼女の存在は確かに私の中に
いつもあった。
どうしているかな、元気かな、忙殺される毎日の中でもときおりそう思っていたこと、きっとそれが”心で想う”ということだったのだということ、彼女こそが私にとって「心の友」だったのだということに。

早速会いに行くことにした。
とにかく、なにはなくとも彼女に会いたい。
結婚も出産もまだまだこれからの私には、
彼女の気持ちを理解できるかわからない。
でもただただ、今は、心で想うだけでなく、彼女の顔を見なければ安心することができないと思った。


*******************

あのころ、
きっといろんなことが、今のまま変わらないと思っていた。
好きになった人の事を、ずっと一生好きでいると思っていたし、
楽しい日々は、永遠に続くと思っていた。


そんな思いとは離れたところで
いつも地球は回っていた。
歩く道もとりまく環境も、自分自身の心の中さえ
めまぐるしく、でも静かに、形を変えていた。

それでも多分、自分の心の、魂の、もっともっと奥にある
核のようなものは、生まれたときから変わっていない。
軸を変えずに、自転を続けている。

自分自身が回転しながら、大きな円を描いてまわる地球のように。












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Last updated  November 9, 2004 06:31:31 PM
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海のくまさん@ チン型取られちゃったw <small> <a href="http://onaona.mogmog…
チ~フデス@ Re:移動します(06/11)  いつも楽しみに拝見させて戴きました。…
yukina♪ @ Re:移動します(06/11) 靴の紐を結びなおすのですね(o^^o)。 と…
ちかこ20025390 @ 足跡ぺたり こんばんは 世につれ 人につれ 変わ…
Milky5555 @ Re:ブリジットジョーンズの日記2(03/21) お久しぶりです♪TOMOちゃんも見たんだね~…
はじめ@ おっつー なんか一人暮らし満喫してるみたいだね! …
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