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この家に嫁いで27年。
こんなに怖い思いをしたのは初めてです。
それは、夕食のしたくを終えたころのことです。玄関で何かが落ちる大きな音がしました。
またルルが玄関に置いてある置物でも落としたのだろうと、「ルルちゃんなにしてんの~」と言いながら玄関付近まで来ると・・・
ルルが身をかがめて低い体制を取っています。そうです、獲物を狙うあの姿勢です。
何がいるの???
ヤモリか蛙か虫なのか・・・そんなものは田舎の家ですから、しょっちゅう家の中に入ってきますからね、かわいそうによくルルのおもちゃにされてたりします。
ルルの視線を追って見ると、なにかが動いています。ヤモリや蛙や虫なんかじゃない、もっと大きななにかが、確実にそこにいます。それが〇〇じゃないか、と頭をよぎりますが、まさかそんな・・・家の中になんて・・・いるはずないよ・・・いやだよ、いて欲しくないよ・・・私の頭の中でぐるぐる。
軽くパニックです。
「なんかいる、なんかいる、なんかいるよぉぉぉぉ」私の大声に義母が来てくれて、確かめる勇気のない私に代わり、ルルが狙っている先を確認してくれました。
うわっ!と驚きの声をあげる義母の声で私は確信したのです。やはりそこにいるのは〇〇だと。義母はめったなことで驚きません。ゴキちゃんは平気でスリッパでたたくし、みみず (畑にいる大きな大きなサイズ) くらいは素手でひょいです。
その義母が驚きの声をあげたその瞬間、私は久々に全力疾走でその場から一番遠い台所に逃げ込みました。もう背筋がゾクゾク、鳥肌たつし、いやな汗がドクドク流れてきます。
その様子で義父も見にいき、義父母が二人で「なんでこんなとこにいるんやろ。どこから入ったんかね。さぁて、どうやって出そうかいな・・・」と相談してます。
怖い、怖い、怖いよぉ。
外では何度か遭遇してますよ、田舎ですから。そのたび家で話すと「ここにいるのは毒ないから大丈夫」とか「あっちのほうがびっくりしてるよ。なにもしてこないよ」と、義父母は言います。
いやいやいや、そういう問題じゃないです。見たくないんです。ほんと、ダメなんです私。
そのうち虫は苦手だけどヤツはかわいいとのたまう娘が見に行き、外出中のダーリンもやってきて、4人と1匹がヤツを囲んでどうやって出すか相談してるんだけど、私は近くに寄ることすらできず一人震えておりました。
結局、義母と娘が(なぜ男性二人は見物だけ?) 外用のトングみたい用具でヤツをはさんで (あ~書いてるだけで鳥肌たつ) 用水へ持ってってくれました。「もうお家に入ってきちゃダメだよぉ」って言う娘の声が聞こえます。
それにしても、どこから進入したのだろう。
うちはルルが脱出できないように、窓には全部 網戸があります。開いている可能性があるとすれば、トイレの窓か・・・(フェンスはしてあるからルルは出られない)
となると、そこから見つかったあの場所まで移動したのか、とか、もしかしてもっと前からひそんでいたのか、とか、考え出すとまた怖くて、怖くて。
ルルが戦闘モードでいてくれたおかげで、私はまともに見ないですんだから、ルルに感謝だわ。
あれからルルは、何度も何度もヤツがいた場所を念入りにチェックしてパトロールしています。
そういえば、巳年の今年、私はもう3度も遭遇してる・・・(今回はまともに見てないけど)
これって幸運の表れかしら?
いやいや、そうだとしても、頼むからもう家の中までは来ないでよ!