専業トレーダー DaTsU

デイトレードのメリット



私が考える一番のメリットは、引け後の材料に関係なくゆっくり眠ることが
できる。ということです。
皆さまの中でも忘れることのできない記憶の中に、2001年9月11日の
セプテンバーイレブン大暴落があります。
日本でも当然影響を受け、私の持ち株ポートフォリオは、信じられないくらいまっ赤でした。
もう笑うしかいられませんが、引け後というのは、企業の業績発表、
ニューヨーク市場、為替とさまざまな要因を打ち出して、翌日の
日本株に材料を与えます。
ですから、仮にニューヨークで何か起こっても、企業が大幅な
赤字発表をしても、いきなり円高が進行しても、手持ちがないため
冷静に対処できます。
これが一番のメリットでしょう。

ここで、これから使うトレード種別を簡単に書きます。

デイトレード(DT)・・・2~3分で完結するものから一日中保有する方法など、とにかくその日のうちに売買を完結させるもの。

スイングトレード(ST)・・・当日に手仕舞わずに翌日に持ち越す事。月曜日に買って金曜日に売るのも、大引け直前に買って翌日の寄付で売るのもスイングトレードになります。

ポジショントレード(PT)・・・土日など休日を挟んで持ち越す事。一週間以上持続するのも、金曜日の引け際に買って月曜の寄り付きで売るのもポジショントレードです。

大きく分けるとこの三つに区分されます。資産用の配当狙いや、株主優待狙いの中長期保有のトレードは、この三つの中で区別すればポジショントレードにあてはまりますが、このような将来を見越しての中長期での売買はこの三つとは別に分けた方が良いと思います。

今までの株式投資と言う感覚では、ウォーレン・バフェット氏の投資方法に代表されるように、比較的安い時期に買って目先の上下に左右されず、いかに長く持ち続けるかが利益の分かれ目のように思われていましたが、私の考えではサルでも儲かる上昇一直線の相場ならまだしも、今のような相場環境でこれが通用するとは思いません。また、安く仕込んで高く売ると言うのは利益を上げるもっとらしい考えではありますが、底値と言うのは後から分かる事ですので、要は、相場に張り付き、常に市場の雰囲気を感じ取れる時だけ参加するのがデイトレードです。

スイングトレードは先ほども書きましたように、売買出来ない時間中の出来事で株価が大きく左右されますので、その分リスクが高くなると言う訳です。
更に、ポジショントレードは休日が入り、スイングトレードよりも売買出来ない時間が長くなるので、更にリスクが高くなります。会社更正法などの倒産情報は99%土日などの連休の間に発表されますので、おわかり頂けると思います。

また資金面についても、デイトレードは自分の考えと反対に動いて損失が出た場合(通常の場合利益が出ると思って売買しているので当然ですが・・・
すぐにロスカット、または当日中に手仕舞いますので一度の損失の幅が小さくて済むと言う事と、翌日は手持ちの資金を100%使えるという事です。

一方のスイングやポジショントレードは損失が出た場合、なかなかロスカットせずにずるずると持続してしまい、損失を拡大する事が多いので一度のトレードでの損失が大きくなります。しかもたいがいの場合、下がればナンピンを入れて資金枠目一杯まで使ってしまうので、信用で売買している人は追証が発生しそうになったり、発生してから仕方なくカットする状況に追い込まれますので、結果として底値で手仕舞う羽目になってしまいます。よく言う「高値で買って底値で売る」と言うパターンです。こうなると資金もありませんので、市場が下落し優良銘柄が割安になって買いたい銘柄が出てきた時のせっかくのチャンスに投資する機会も失ってしまいます。

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