専業トレーダー DaTsU

天井狙い、底狙い


うものは人間心理の集合体であると考えれば、冷静に人間心理を分析して相場
に臨めば上手く行くかもしれません。ただ、実際には相場の中に入ると「冷静
に」なることが非常に難しいのです。「傍目八目」と言いますが、まさにそう
です。相場を客観的に眺めるとわかる事も、相場の中に身を任せていると、自
分を見失ってしまうものです。

 「数月思い入れよく、八九分仕当たり候節、必ず勝に乗るべからず。唯無難
に取り留むることを専らにすべし。必ず必ず、欲を深くし迷うべからず。」

 「何ヵ月も自分の思ったように相場が動き、目標の8割から9割くらいのとこ
ろまで来た時は当たっているからと調子に乗らず、欲をかかずに利食いをする
べきである。無難に利食いを入れる事に専念するべきである。絶対に欲張って
利食いをするかどうか迷うような事はしては行けない。」と言うもので、人間
の心理としてこういった状況は良く分かります。自分の思った通りになってい
ると何でも、いつまでも自分の思うように行くような気がして、調子に乗って
欲張って結局損をしてしまうなんて事もよくある話です。何事もほどほどに
「腹八部」「尻尾と頭はくれてやれ」ば良いのです。

 「底狙い、天井狙い売買すること。専ら心掛くべし。」

 「相場の底を狙って買い、天井を狙って売ると言う事をいつも心がけておく
べきである。」と言う意味です。相場に参加するにはいつも、底値はいつ頃か
いくら位なのか、天井をつけるのはいつ頃かいくらかを考えておく事が大事な
ことだと思います。何にも考えずに人に言われたままに買うとか、高いけどま
だあがるだろうと言うことで相場に参加するようでは、たまに当たる事もある
かもしれませんが結局は大損をしてしまうでしょう。また、常に天井値段や底
値段を考えて投資すれば損切りや難平、利乗せなど「次の一手」がうちやすく、
落ち着いて相場に向かえるのではないでしょうか。

※「相場を張る」と言う事は、いわゆる「ばくちを張る」と言う事とは違いま
す。(同じような気分の時も多々ありますが)つまり、常に冷静に市場を分析
して初めて儲けの糸口がつかめるのではないでしょうか。冷静さを欠いたり、
何も考えずに相場に参加すれば痛い目を見るのはわかり切っています。常に、
「この株はいくら位になるのか」とか「目標は1200円」というように常に(何
度も見直しながら)考えておくべきです。

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