専業トレーダー DaTsU

東野圭吾

レイクサイド 事件は、合宿中におこった。 犯人は???小学生の親を持つものの心中とはこんなものなのか?
変身
圧巻のラスト。
秘密

●さまよう刃 蹂躙され殺された娘の復讐のため、父は犯人の一人を殺害し逃亡する。「遺族による復讐殺人」としてマスコミも大きく取り上げる。遺族に裁く権利はあるのか? 社会、マスコミそして警察まで巻き込んだ人々の心を揺さぶる復讐行
最近、ネット等を通じて女性を暴行監禁するという事件があとをたたない。 スーフリで話題になった人物にも極刑がくだされた。 ただ、この物語は、未成年というところに問題がある。 未成年の犯罪をどこまで当局として裁けるのか。法律に携わった 人間なら分かると思うが、ほとんどの場合、極刑は不可能。 そう感じた父親が、未成年の犯罪者を当局の手に委ねることなく 自分で復習殺人しようとした。この父親の深層心理がうまく描かれている。 悲しみや怒り。どうやって生きるのか、全てこの父親の行動に 気が気でない。ひきこまれていくさまを描くのは天下一品。 一気に読めますね~。
他人事ではない 明日にでも、この物語の『誰か』に なるかもしれない その時あなたの『刃』は どこに向けられるだろう?           東野圭吾

● 幻夜  1995年、西宮。父の通夜の翌朝起きた未曾有の大地震。狂騒の中、男と女は出会った。美しく冷徹なヒロインと、彼女の意のままに動く男。女の過去に疑念を持つ刑事。阪神淡路を襲った大地震の惨劇のどさくさにまぎれ、借金返済の催促をしにきた伯父を殴り殺した水原雅也。我にかえると、後ろに人の気配が。それが新海美冬との出会いだった。それ以降、美冬の幸せのため、ひいては自分達の幸せのためと言い聞かせ美冬の操り人形と化す雅也。美冬への愛が深まるにつれ、彼女の過去に疑問を持ちはじめる。一方、美冬が成功者への階段を昇る傍ら、ある刑事が直感で美冬に目をつける。そして、いつしか雅也と刑事は同じ道を後戻りしてく。
結局過去を一切消去したい女性、この人物像は、宮部作品の 火車に、松本清張の砂の器に通ずるものがあるのだが、 いやはやいつの時代でも 女性の怖さ、強かさを感じさせてくれる。 この前の作品に白夜行というものもある。 この続編、人物像を過去を消去して新しくでてきた女性という ことも言えるのだが、 女性は現実を見ながら夢をかなえていく。 男性は幸せになろうの一言を信じていながら夢をみている 夢想人になってしまう。

○容疑者Xの献身
数学だけが生きがいだった男の純愛ミステリ 天才数学者でありながらさえない高校教師に甘んじる石神は愛した女を守るため完全犯罪を目論む。湯川は果たして真実に迫れるか
これほど深い愛情に、これまで出会ったことがなかった。いやそもそも、この世に存在することさえ知らなかった。運命の数式。命がけの純愛が生んだ犯罪。
別れた亭主から身を隠して暮らしている靖子の前に、ダニ亭主の富樫が現れました。止むを得ず自宅で2万円を渡した靖子でしたが、帰ろうとした富樫の後頭部を娘の美里が銅製の花瓶で発作的に殴りつけました。ふらつきながら立ち上がった富樫が娘を殴りながら「ぶっ殺してやる」と叫んだとき、靖子は目に入った電気こたつのコードで富樫の首を絞めました。
 動かなくなった富樫を前に困惑していた二人を救ってくれたのは、となりの部屋に住んでいる高校教師の石神です。靖子に好意を持っているらしい石神は、二人を守るために死体を片付け、いろいろな偽装工作をしてくれました。
 しかし、すぐに死体は見つかり、執拗な刑事の追求が……。
警察を欺くトリックを使っている。 この容疑者xである天才数学者石神は、自己を捨ててまで隣人の 母娘を救おうと努力した。
何故にか?
数学者として大学に残れなくなったxは、学校の数学教師という甘んじた 生き方を常に疑問をもち、1年前に自宅にて自殺を企てた。 しかし、そのときちょうど引っ越してきた隣の母娘の眼の美しさにこれまで 見たこともない生きがいを感じたのだと言う。 この心理は理解できる方は少ないだろう。 自己を捨ててまで、他人を守ろうとする孤独の中年男性を誰が攻められようか。
最後、泣くことしかできない。か。。


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