NPOフローレンスと、マーケッターと。

3月11日

極私的☆地殻変動☆ドキュメント【9】

2004年3月11日
得意なこと/マキシマムな男




■得意なこと 


joe猿並さんとランチをしていて、
自分の得意なことの価値って、意外と分からないよね、
という話で盛りあがった。

だって、
自分にとっては何の苦労もなく出来てしまうことだから。
まず、他の人が出来ない、という発想も沸いてこない。
他の人にとってはタイヘンとか、ムズカシイということの方が、
自分にとっては衝撃的な事実☆だったりする。

それに、
本人的にはほんと自然に苦労なくできているわけだから、
なぜ出来るのか?とか、
どうしたら出来るようになるのか?ということを、
体系的に考えたことなんてないわけで、
それを人様にお伝えするのは、むずかしい。

だからね、、、
きっとライフワークとかっていうのは、
まさに灯台もと暗し、、、なんだと思う。

PS
自分にとって当たりまえなことを人に教えることの難しさは、
ちっちゃい子供の質問に答える難しさに似てるのかも。




■マキシマムな男


ボクはいつもマキシマムなんで、と宣言し、
120%本気の仕事しかしませんから、と熱く語る人に会った。
こういうテンションの人には、久しぶりに会った気がする。

でも、彼はほんとに、本気で仕事をしている。

たとえば、
いま青山あたりに乱立しているラグジュアリーブランドの
オープニングイベントは、ほとんど彼が演出している。
彼はインディペンデントの演出家なので、
当然のことながらクライアント作業を受けていることになる。
特にラグジュアリー・ファッションブランド系は、
ブランディングもがちがちなわけで、シバリも多いに決まっている。
それでも、
クライアントの意向で結果的にこうなりました(ボクのイケてるプランとはだいぶ違いますけど)、、、
という言い訳を絶対にしない、
という意識は、本当にスゴイコトだと思う。

ま、意識だけは、そう思っている人ってたくさんいるけど、
現実問題として、それをやり切るのは、本当にむずかしい。

ある種、諦めてしまっているところもある。
アートではなく、商業なのだ、と。
自分の商品ではなく、先様の商品なのだ、と。

120%マキシマム!な感じのテンションwには、
ちょっと疲れたけど、
大切なことを思い出させてもらった☆




■で、思う。


ファッションとかって、
“流行業界”の権化のようなものだ。
まあ、“流行業界”なるものがあったとして、の話だけど。

その業界で生きている彼らは、“最新”が大好き。
常に、追いかけて、つくりだして、次々に捨てている。
ファッションはもちろんだけど、
アートも、音楽も、建築も、欧米諸国も、トレンドスポットも、何もかも。。。
捨てるのも大好きだから、
もうこれは終わった、、、とどんどん過去のものにしてしまう。

そしてわたしは、

もうそういうアンテナの張り方に興味が失せている。
あらためて実感することになった。

“流行業界”は疲れる、というのもある。
楽しいけどね、消耗も激しい。
止まれないから。一瞬も。
アンテナだって、360度バリ3にしとかないといけない。
で、疲れたから、もういいや、、、
という発想も、正直、ゼロではないと思う。

でも多分、、、
もっと深いところで、本当にもういいや、と思っている。

彼らの“最新話”に、
まるで焦燥感を抱かない自分がいたから。

ちょっと前なら、
あーーー、最近建築系見てなかったなーとか、
海外のグラフィックアーティストの作品もチェック薄かったなーとか、
いろいろ課題を発見してしまうところなんだけど。
そういう反省が、まるで沸いてこなかった。


かの彼は、腰痛が激しいらしく、
整体などのボディメンテナンスにも余念がないらしい。
後半は、仕事の話もそっちのけで、整体の話で盛り上がった。
からだの不思議。
整体師のおじいちゃんの経験と知識と技術への感動。
あたしやっぱ、こっちの方が、全然おもしろい。

そう簡単には変わらないもの。
トレンドを開発するより、全然おもしろい。

end---

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