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2012年01月06日
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今日はそんな寒い中、こころにポッと灯りをともしてくれるような随筆集をご紹介します。 森哲弥さんの『暮らしのとなり』 です。
森さんは著名な詩人ですが、随筆集は初めて。森さんの詩の世界とはまた一味違った日常の世界が描かれておりますが、やはりあちこちにポエジーを感じる名文です。
本文は京都新聞に連載されていたものなどから。12月には京都新聞にお写真入りで採り上げられました。森さんってどんな人? ちょっと驚いたり、その観察眼に感服したり・・・、読み進めるうちにたくさんのものを得ることができそうです。冬の夜長にぜひどうぞ♪



考えるよろこび ― 暮らしの水源
――――――――――――――――
ようやく、とても身近な「森さん文章」に出会えました。
たぶん、私も含めたかつての仕事仲間がこの本を手にした時、私と似た感情を抱くと思います。これまで発表された詩集とは違って、同じ時代のよく似た環境と暮らしの中で、森さんの心をとらえたことごとをつづった随筆集です。(田辺久子「まあおひとつどうぞ」より)




        赤とんぼ

         秋は、空のすみっこに
         よくとがった赤鉛筆で
         片仮名の「キ」の字を
         そっと書くのです
         子供たちは、めざとく
         それに気づくのですが
         大人が空を見上げたときは
         もう、風の消しゴムが
         消しさった後なのです

 季節の移ろいの中で、時の襞と人間の意識の襞のあわいを、できれば澄んだ初秋の

今日もどこかの空を飛んでいるだろう。風の消しゴムに消されぬ先に、赤い「キ」の字を
見つけねばならぬ。少年の瞳輝かせて。(「空に『キ』の字」より)


定価1800円+税
ISBN: 978-4-86000-223-7 C0095
頁:210ページ

出版日:2011/12/1






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最終更新日  2012年01月06日 22時23分19秒 コメントを書く


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