竹林館 空飛ぶ びぶりおてっく

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2012年04月04日
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<みなさまこんにちわ。本日ご紹介させていただくのは、『アンドレ・ジイド「背徳者」の道をたどる―100年後のフランス・イタリア・アルジェリア紀行―』(伊原正躬著)という書籍です。

今から5年ほど前、同じ著者の『アプラクサスの囁き―1960年代の青春日記』という書籍を発行した直後、著者から次のプランとして、アンドレ・ジイドの『背徳者』と同じルートの旅をして本にまとめたい、というお話をお聞きしました。ええ! と驚きました。フランス各地からスイス、イタリア、はたまた北アフリカを巡る旅。何と贅沢で何と面白い企画だろう、とお話したのを覚えています。北浜の喫茶店でのことでした。それから5年、その著者の語った夢が、まさか本当に実現するとは思っていませんでした。

でも、ジイドより100年後の旅は悲惨な旅ではありません。ジイドの心の謎に迫りつつも、その地その地の風景の描写や旅の楽しみ・・・きっと著者と一緒に旅したような楽しさを味わっていただけると思います。たくさんの現地のカラー写真入り。ぜひ手にとってご覧ください♪


かつてこんな危険な小説があった
――――――――――

本書にはジイドの「X(エクス)」を巡る3つの旅がある。

考古学者ミシェルと妻マルスリーヌの
波瀾に満ちたミステリアスな旅。
100年後、彼らを追跡する日本人夫婦の旅。



 今から100年ほど前、フランスの文学者アンドレ・ジイドの作品に『背徳者』という小説がある。主人公ミシェルは、19世紀末パリに住んだ若い考古学者で、父は大学教授、母は資産家の娘という金持ちの知識人として描かれている。彼は父が決めた女性・マルスリーヌと愛情のないまま結婚し、新婚の旅に出るが、北アフリカで肺結核に倒れる。一度は死に瀕したが、妻の献身的看護により快復した彼は、フランスに戻り、しばらくの間、田園で平穏な暮らしを送る。やがて妻も同じ結核に感染したため、2人はスイスに療養の旅に出る。スイスで一旦は快方に向かった妻を、彼は自分の欲望と思い込みからイタリアに連れ出す。彼は各地を転々としたあげく、最後、衰弱した妻を炎熱のサハラ砂漠に連れて行ったため、彼女は悲惨な死を遂げる。この小説は主人公が身勝手な旅を続け、その結果妻を殺してしまう背徳の懺悔録である。
 私は、学生の頃に読んだこの物語を思い出し、その中で主人公のミシェルとマルスリーヌの悲劇的な旅の軌跡を100年後の今日たどってみようと思い立った。


ISBN: 978-4-86000-226-8 C0095
定価1600円+税

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最終更新日  2012年04月04日 22時02分46秒
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