True Romance

True Romance

生後14ヶ月で飼い主が3回変わった犬

anahori   このページは、Mistyについてのページです。  出会いから、アニマルシェルターの事、生まれて初めて犬を家族として迎えてみていろいろ思った事(所感)・実際の状況等を書いていきたいと思っています。


 ■■■【Mistyのmistyな日常】■■■
が、別窓で開きますのでご興味のある方のみ
ご覧下さいませm(_ _)m。  
('04 - '06の4月まで続けてきたこのブログは
現在更新をストップしています。  しばらくは
そのままにしておきますが、近々削除する予定です。)



【Mistyとの出会い】

2003年6月中旬のある週末。  暑い日だった。  アニマルシェルターに生まれて初めて行った日。  
週末でたくさんの家族連れが来館していた。  ちょっとワクワク、ちょっと不安な
気持ちが入り混じった気持ちだった。  
受付で、犬を見に来たこと、ふれあう事はできるか、注意する事等を聞き、閲覧を始めた。 

他の犬達が飛び上がって吠えまくる中、静かに部屋の隅に丸くなって座って瞑想でもしているかのような犬がいた。  
それがMisty。  生後14ヶ月のまだPuppyにしてはかなり落ち着いている様子。  
誰かが部屋の前に来てもギロっと目を開けて立とうともせず、その人を上目遣いでしばらく凝視する
だけで、また瞑想に戻る、という感じ。  Mistyの目を見た人皆が、彼女の風変わりな美しい目を絶賛していた。  
『この子、左右の目の色が違うわよ。  ゴージャスだわ。』と。  
お客さん達が散歩に連れ出すため、リーシュ持って部屋の扉を開けた時だけ、すくっと立ち上がってリーシュをつけられるのを静かに待っていた。

部屋を出るとリーシュをグイグイ引っ張って『出口はこっち!  早くぅ!』という感じで案内(?)してくれた。  シェルターの裏庭へ出るなり、3回のおしっこと1回のウ○チ。  今考えるとMistyの部屋には汚物が落ちている事はなく、いつも綺麗だった。  我慢していたのだろう。  初回の散歩は15分ほどで終了。  あまりにも強い引っ張りに疲れたilife。  でもPuppyだしObedience Training要の子だからしょうがない。  特にMisty自身に対してはいい印象も悪い印象も無く、ちょっと大きいかなぁ、ぐらいで、特記すべきことは何もない極フツーの「出会い」だった。 



【どうして大型犬を家族として迎え入れようと思ったか】

新居に引っ越してから5ヶ月が経とうとしてた頃、近所で器物損壊のいたずらや建材やブロックの盗難が頻繁に起こるようになった。  家にはまだフェンスもなく、誰もが裏庭には入ってこれる状態。
ご多分に漏れず、我が家も裏庭のホースを鋭利なナイフで切られたり、隣家で作業中の建築業者が勝手に我が家の裏庭の水道水を大量に使ったり、とあきれる事がたくさん起こった。  全ての人達とは言わないが、建築業者の人達は、とても若い人、モラルの低い人も多いので、のっけから信用することは到底できない。 

また日中家で仕事をしていたilifeは家で一人でいることも多く、建築業者の人達と一人で交渉したり立ちあったりしなくてはいけないので、旦那が「番犬になる犬を飼うことを真剣に考えてみようか。」と
言い出した。  兼ねてから「犬を飼いたいね。」とは言っていたのだが、ちょうど、家の方も落ち着きはじめ、平日は家に居ることが多いので面倒もきちんとみるぞ、と覚悟(?)ができたので、家の近所にあるアニマルシェルターに行ってみよう、ということになった。  もちろん私達夫婦ともども犬は大好きで、旦那は特に抱きしめ甲斐がある大型犬が好きである。  



【シェルターのスタッフがMistyについて話してくれた事(普段、そして面接の時)、Mistyの性格】

シェルターのたくさんの職員からいろいろな話を聞いた。  学校が夏休み中ということもあり高校生のボランティアの子達も結構いた。  
シェルター側で把握しているMistyの性格や癖、健康状態の他、現在のシェルターの状態等の話を聞いた。  Mistyのファイルも見せてもらい、Mistyがどういう経緯でシェルターへ来たのか、以前の飼い主さんのこと(どうしてMistyを手放したのか)等、通常は聞けないような話もしてくれた。  いくつかのネガティヴな性格、癖を持っているMistyだが、それでもシェルターのスタッフからの人気はダントツだった。  なぜ人気なのかは、初めて出会った日から、家に連れて帰る日の約3週間ちょっとの間で、わかる事になる。  (【どうしてMistyを選んだか】に書いています。)

Mistyをアダプトすると決めると、「仮アダプト予約表」のような80問の質問表に記入し、面接日と時間の予約をした。  面接官は、Mistyを一番可愛がっていて、質問にも快く答えてくれていたスタッフのJさん。  ハキハキした人で、とてもかわいらしい雰囲気をもった女性。
雑談も含め、面接は気がつくと一時間近くになっていた。
今思うと、Jさんは、犬を飼うのが初めてのilife夫婦に、「難しい」Mistyを里親に出すのを躊躇していたのだと思う。  
でも、何度もシェルターへ訪れ、たくさん質問するilife夫婦に、最後は「里親合格とします。  近所ですし、何かあったらいつでもいらして下さい。」と笑顔でおっしゃってくれた。  その後シェルターへ訪れるたびに、Mistyの様子はどうかと聞いてくれ、相談に乗ってくれ、「Mistyに必要な物をちゃんと与えてくれているし、躾もできてきているようでMistyがあなた達に引き取られた事を本当に嬉しく思う。」と言ってくれ、目を細めてくれる。

Mistyはシェルター出戻り組み。  最初の飼い主はMistyを生後2ヶ月の時から9ヶ月の頃まで飼っていて、9ヶ月の時に”ペット不可のアパートに引っ越すため”という白々しい理由でMistyをシェルターに連れて来た。  1ヵ月程して新しい2番目の飼い主さんに引き取られたMisty。  そこで先住猫殺しをしてしまったMistyは、ことごとく”Mistyをシェルターに返す理由”をつけられ、シェルターに出戻ることになる。(7/28/'03の日記に記載。)  その後、たくさんの「条件付&問題犬」のレッテルを貼られてしまったMistyには、なかなか里親が見つからず、計半年近くシェルターで過ごしてしまうことに。  犬嫌いで、しかも幼少期に長期間、シェルターで過ごさなくてはいけなかったのはさぞかしつらかったと思う。  でも、そんな中、犬として自分の居場所を作り、自分を失わずに過ごして来たMistyをとても愛しく思った。  (当のMistyはそれを当然のことと受け入れていたので、犬を飼うのが全く初心者の私達夫婦にアダプトされる方がよっぽど不安な事であっただろう.....^^;)

Jさんからは、犬を飼った事がない私達に大型犬(ガードドッグ系統)を飼う事の大変さと、思いっきりではないが、Mistyは遊んでいたりしてエキサイトすると少し噛む癖がある事、ドミナントで甘えん坊な性格でしばらくは小さな子供のいる家庭には向かないであろう事、テリトリー内では他の犬達とは仲良くできない事、とても痩せているので最初は少し多目の食事と適度の運動量を与える事、等、努力しだいで完全に克服できる事ばかりだし、犬と一緒に努力する事がまた絆を深める事でもある! と励ましてくれながら、ネガティブな部分も正直に教えてくれた。 



【どうしてMistyを選んだか】

ilifeの目を最初に引いたのは、Mistyではなかった。  Mixの中型犬の2才の女の子だった。(以下Aと称する。)  Aは赤レンガ色毛のロングダックスを少し大きくしたような容姿でとても可愛かった。  
旦那はMistyに一目惚れ。  初対面の後、すぐ別荘に行ったが、帰ってきてからは、旦那の一目惚れにほぼ毎日のように付き合わされることになってしまった。  (旦那は仕事から帰ってきては、今日はMistyに会いに行くよ!とまるで恋する少年のようだった。) Mistyをアダプトするまでに、10回ほどMistyに会いに行った。

  人間もそうだが、容姿や表情やしぐさなどが第一印象として大きく作用し、実際に話してみたい、接してみたい、となるわけで、これらから、Aはilifeの気持ちを掴んだのである。  実際に接した犬はMistyとこのAを入れて、4匹で、特にMistyとAとは、何度もシェルターの敷地内でお散歩した。  
私達夫婦を「1お客さん」と見ていた最初のMistyはやる気もそこそこだったがシェルターを訪れだした3-4度目あたりから、徐々に態度を変えだし、無限の可能性を感じさせてくれた。  訪れるたびに目を輝かせ、吠えこそしなかったがすくっと立ち上がり尻尾をブンブンふって迎えてくれるようになった。  
「おすわり」がきちんとできなくて、部屋の扉を開けるたびに顔まで飛びついてきたが、おすわりするまでお散歩に行かない姿勢を見せるとすぐおすわりができるようになった。  お手や伏せ等も最初はできなかったものの、散歩中に一生懸命覚え、できるように。  

当時のMistyはあばら骨がくっきり浮き出てるほど、とても痩せていた。  シェルターでは一日一回2カップ強の食事が与えられていたようだが、ストレスであまり口にできなかったのだろう。  トリートやキブルが床に残っている事が時々あった。  (今の食意地の凄さからは信じられないが。)  
シェルターへ行く度、クッキーやソーセージなどを散歩中にこっそりあげていた。  それにはよく食いついてくれたおかげでお手や伏せもできるようになった、というわけである。 

相変わらず、お散歩中の「引っ張り」は凄かったが、シェルターの敷地内をくまなく「案内」(?)してくれて、遠くまで行かなければ見る事ができない美しい草原や小川や丘、そして「ちょっと怖いけどお隣さんに馬がいるんだよ。」と連れて行って見せてくれたのには驚いた。  (お隣さんといえどシェルターの土地は軽く10エーカーはある。)  まるで人間の子供と接しているようだった。  長い時は2時間ほどお散歩した。  夏場だったので木陰で休みながら、小川で水を飲みながら、楽しいピクニックのようだった。  
名前を呼ぶと一目散に走って戻って来てくれた。  美しい走る姿に感動し、お腹も見せてくれるようになった。  
愛嬌と個性たっぷり、一生懸命目を見て何かを聞き取ろうとする姿や学習能力が高いMistyに心は傾くばかり。

残念ながら、Aにはこれらの態度が見られなかったのである。  散歩も引っ張りこそはあまりなかったが、遠くにはあまり行きたくない様子。  反応と動作があまり機敏ではない、いわゆる、「番犬向き」の子ではなかっただけで、その後Aはすぐアダプトされた。



【初めて我が家に来た日(7/24/'03)、来た頃のMisty、そして現在のMisty】

Mistyを家に連れて帰る日。  動物をアダプトするとカラーや名前のタグなどは無料でもらえるのだが、この引っ張りの強い犬を車に乗せるのは一苦労だと考え、シェルターに併設されているペットショップにてジェントルリーダー(以下GLと称す)を購入した。  嫌がるMistyにGLをシェルターのスタッフのJさんにつけてもらい、シェルターから出るまでが一苦労だった。  前足でGLを引っかきながら、のたうちまわってGLを外そうと必死なMisty。  来館していたお客さんの大注目を浴びてしまう。  お客さん達一様に「この暴れ犬をアダプトするあんたは偉いっ」という目で見られてしまい恥ずかしかった(_ _)。  なんとか引っ張って駐車場まで行き、車に乗せるのも足を車のドアに引っ掛け突っぱねてこれまた一苦労。  トリートで釣りながらなんとか乗せると意外と静かにしているMisty。  でも腰の辺りが小刻みに震えていた。  今はなんとか車に慣れたが、当時は車に乗ることには、悪い思い出しかなかったのであろう....無理もない。  

3人のシェルターのスタッフに見送られて、車で10分ぐらいの我が家へ到着。  最初は家の周り、そして家の中を案内した。  家の中を嗅ぎまわるMisty。  リーシュはつけていたが、Mistyの行きたい所を優先してあげた。  階段の上り下りができず、2-3日は一歩一歩励ましながらだった。  時々転げ落ちる事も。  (その後、しばらくして、家の至る所を全力疾走で走り回られるようになるが、今は落ちついて、一緒に階段の上り下りができるように。)  新しい寝床(クレート)をたくさんのおもちゃとトリートとともに紹介。  なんとかクレートには入ってくれるようになったが、数日はクレートを閉めずに開けたままで眠らせてあげた。  案内を一通り終えた後、ウ○チ姿勢を取るMisty。  あわてて徒歩2分の公園まで15秒で走って行きトイレを済ませる。  (トイレは基本的にお散歩トイレでしつけ、完全にできるようになるまで2-3週間かかった。  また冬前にやっと庭に芝生が敷かれたので、裏庭トイレもできるようにし、その頃1回失敗があったが、トイレ「散歩トイレ、裏庭トイレ」ともに、冬前には完全にできるようになった。)  しばらく夜鳴き(鼻をずっと鳴らしている)が酷かったけど、声をかけてやりつつ1ヶ月程でなくなった。  吠えなくていい子だわ~と思っていたのもつかの間。  昼間「ワンワンワン(寂しい、遊んで!  あんた!本当にずっと私の面倒を見てくれんの!?)」攻撃が始まる。  昼間の外出時もクレートに入れる(自分から入ってくれるのに)と、玄関を開け、出かけようとするとワンワンワン...。  これがなくなるまで2-3ヶ月かかった。   

今でも初対面の犬は怖くてお散歩途中、他のわんちゃんに会うたびに、吠えかかり攻撃しようとするが、トレーニングの成果が出て今は吠えも一回だけ、引っ張りもさほどではなくなった。  冬場はこのため凍った路面で転んで足に青あざが耐えることがなかった。  家の中で遊んでいると興奮して噛む(カチッと前歯を使って摘むという感じ)ことが結構あったが、母犬がするように口を上からしっかり掴み、ダメと教え、今は噛みは完全になくなった。  家に来る甥っ子や、友達の小さな赤ん坊や子供さん達にもとてもジェントルに接することができるMisty。  (しかしMistyの体が大きいので常に気をつけなければならない。) 

こう書いていると、Mistyはまるで今は完璧な犬になったようだが、とんでもない!  これからもたくさん一緒に改善していく事がある。  しかし、番犬としての役割をきちんと果たしてくれていると共に、家族のコンパニオン犬としての役割も果たしてくれている。  テリトリー内では特に警戒心が強いが普段はボール遊びが好きで、ベッドの上で静かにねそべっては、時折「撫でて~」と甘えてくる。  身を挺して飼い主を守ろうとするその姿勢には、いつも全力で守ってあげたい、と思わずにはいられない。



【シェルターの様子(犬部門)】http://www.yorkregionospca.com/

Mistyを引き取ったシェルター、OSPCA本部、York region officeについて..........カナダのオンタリオ州最大のSPCA (society for the prevention of cruelty to animalsの略)。  Humane SocietyやSPCAは、政府からの出資が無いnon-profit団体であり、現在、OSPCAはオンタリオ州内各地に27支社、31支部を持つ。  シェルター、レスキュー団体の運営は、全て企業や個人の寄付、ペットグッズショップや獣医関係等の収益金によって成り立っている。  

OSPCA本部(以下、シェルターと略す)は、40エーカーの敷地と広さ3万スクエアフィートの施設規模を持つ。  (40エーカーは東京ドーム3個強の大きさ。)  犬達は来客閲覧用の5つ大部屋に2~4匹、と奥に進むと個室5部屋に1匹ずつ、私達が頻繁にシェルターを訪問していた頃は、お部屋の定員フル稼働で動物達が収容されていた。  これらの閲覧用のお部屋には、一応の検診、Obedience training(躾トレーニング)済み、健康状態の良好な子だけが入れる。  閲覧不可のトレーニング中、病気治療中、生後4-5ヶ月以下の子犬達は、別部屋で閲覧用のお部屋へのデビューを待っていて、これらの犬をあわせると、シェルターで現在面倒を見ている犬は、おそらく150頭ほどになるのではないかと思う。  (他に家畜、猫、小動物、鳥も居るのであわせると物凄い数。)  かなり大きなシェルターである。  ちなみにTorontoのダウンタウンにある、Toronto Humane Societyは2004年末現在、収容動物が700匹を超えており、常に飽和状態で、アダプションはもちろんのこと、フォスターペアレンツの募集やボランティアの募集等も常に行なっている。

シェルターの建物内には、閲覧スペースと動物と動物グッズを管理する施設の他、獣医(リハビリ施設)、ペットショップ、職員用のオフィスなどがある。  
大きなスポンサーのおかげで、OSPCA本部は、2001年5月に新竣工オープンしたばかりの建物で、施設は概観からではアニマルシェルターとわからないほどの、とても綺麗な施設である。http://www.ospca.on.ca/ych_nosc.html

外にも敷地内には動物達をケアする施設がたくさんあり、2004年の冬から収容動物に対する躾クラスも開校している。

2005年春にも、多額の寄付金があったためシェルターの建物のすぐ隣にあった10個程の小さな囲いだけだったケネルが大きくゆったりした物に。  それぞれのケネルは雨よけ(日差しよけ)もきちんと設置され、ケネルと言うよりは犬の遊び場、という感じになっている。

(追記事項があり次第、追記していきます。)   


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