True Romance

True Romance

走っている車の中から投げ捨てられた犬

anahori   Mistyの弟(彼候補)になるワンコを迎えたいと思い始めたのが2004年初頭。  2005年の春についに出会えた、1匹の子犬。  名前はHutchと命名。  彼は『Stray (みなしご・捨て子)』で、Mistyと同じくOSPCA (Ontario Society For The Prevention Of Cruelty To Animals) から引き取りました。  彼がOSPCAに連れて来られた時、まだ生後3ヶ月弱のヒョロヒョロパピーでした。

(Hutch's funny face 1,2,3にお披露目を兼ねて写真をUPしております。  03/27/'05の日記に本犬の自己紹介があります。  その後たびたび日記内に登場してネタを提供してくれているHutchです。) 


     MistyとKelvinのお見合いが破談 (  ■■■【Mistyのmistyな日常】■■■ の、3/05/'05のブログをご参照下さいませm(_ _)m。)になった時、正直、『もう、Mistyのパートナーを探すのはよそうかな...。』とあきらめモードになっていた。  でもMistyの事を知っているシェルターのスタッフのJさんが、『そんなに根詰めて考える必要はないし、良い出会いは絶対あるはず。  Mistyには絶対弟になるような存在が必要。』とアドバイスを頂いた。  子犬でMistyに合いそうなワンコが来たら、閲覧部屋に入れる前に知らせてくれる、という配慮までしてくれた。  Kelvinとのお見合い破談から2週間ほど経ったある日、Jさんが電話をくれた。  『丁度良さそうな子が入所しましたよ。  ぜひ見にいらして下さい。』と。

     Mistyのパートナーにはぜひパピーを...とは思ってはいたが、その子が生後3ヶ月のパピーと聞いて、ちょっと戸惑った。  ハウスブロークン(屋内での暮らしのマナーを心得、順応できる)された、生後1年未満のパピーを、と漠然と考えていたので、生後3ヶ月なら1からの躾かぁ...と思いつつ、ちょっとワクワクしながら会いに行った。  シェルターに行くとJさんが笑顔で迎えてくれ、別のスタッフが奥の部屋(シェルターには閲覧部屋の他に、治療中等の理由で閲覧部屋に入れる前の動物達を収容する部屋がいくつもあります。)から、1匹の子犬を連れてきてくれた。  その子犬はRayという名前がつけられていた。  Hutchである。

     生後3ヶ月ならあまり過去らしい過去はないだろうと思いつつ、Rayがどんな生活を送ってきたか、どういういきさつでシェルターに来たか聞いてみると、Jさんは『車から投げ捨てられたんです。  後ろを走っていた車のドライバーが拾いそのまま連れてきたんです。』と、顔を曇らせながら言った。  これを聞いた時、ヘドが出るほどムカついたと共に、拾ったというのは狂言でその連れてきた人がRayを捨てたかったから作った話か.....と思ったが、目撃者もいるらしい。  ilife旦那も絶句したまま『I hate people.』とつぶやいた。  Jさんは『でも、拾ってシェルターに連れてきてくれた人もいるように、、世の中の人全てが悪い人ってわけじゃないですよ。  そんな事、言わないで、ま、世の中の半分は良い人ということで...。』と苦笑いしながら言った。

     Rayはいきなりilifeに飛びつき、そのままilifeのジャケットにpeeをしてくれた^^;。  パピーと接するのに綺麗な服は着ていくわけはないので、Rayを連れてきたシェルターのスタッフに 『ひぇ~、ごめんなさいね~!』と言われ、『あ、全然いいですよ^^。』と言いつつ、そのままリーシュを受け取った。  そのままシェルターの敷地内を散歩した。  Mistyと初めて散歩した時の事を思い出しながら.....。  パピーなのでまだ歩いているというよりは飛び跳ねながら前に進んでいる、という感じだったが、Rayの体重はその時点でまだ10kg程だったため、Mistyとのはじめての散歩の時より数段、楽な散歩であった。  その日は雪がちらついていて、雪の中をリーシュを時折、カミカミしながら飛び跳ねながら進むRay。  途中、何人かのシェルターのスタッフとボランティアの人と会い、何かRayの過去の事は知っているかと聞けば、皆一様に『走行中の車から投げ捨てられた。』と口を揃えた。  ilifeの不安をよそに、ilife旦那はMistyに出会ったあの日のように、またもやRayに一目惚れ。  雪の中で一緒に転げまわりながら遊んでいた。

     散歩から室内に戻り、Rayのリーシュをスタッフの人に渡すと、来館していた数人のお客さんがRayを取り囲み、『この子はアダプションできますか?』とスタッフの人に聞いていた。  Jさんは『Rayはアダプション・ペンディング(予約済み)ですから。』と、まだ決めたわけではないilife達のためにRayをキープしてくれる配慮をしてくれた。  子犬の笑顔、しぐさ、無邪気さは万人を惹き付ける。  子犬(生後6ヶ月未満)、というだけでアダプション率は非常に高いのである。  

     2度目の接見の時も寒くて雪がちらついていた。  去勢手術から1日しか経ってないというのに、あいかわらず元気一杯のRay。  何でも拾っては食べようとし、おもちゃにしてしまう。  まだ痛々しい手術跡から、散歩も10分程度で済まし、Mistyとの接見の日の設定をした。  一週間後の夕方ということで、その日はシェルターを後にした。

     Mistyとの初めての接見の日。  Jさんの計らいで、Rayを町の公園に連れ出し、広いエリアでMistyと接見させてくれることに。  
約束時間どうりに公園前に到着。  駐車場の脇にあるサッカーグラウンドで、Mistyのリーシュを放してあげて、ボール投げをした。  
程なくして、JさんとRayが到着。  Mistyは走りよって行こうとするが、コマンドで制止。  ゆっくりJさんとRayがMistyに近づいてきた。  うまく鼻挨拶ができているが、Mistyは自分がドミナンな態度に出れるとわかると、他犬に対し圧倒的な威圧感を見せる。  特に攻撃的というわけではないが、Rayの周りをゆっくり観察するように低姿勢で睨めつけながら、時折臭いをかぎながら回り始めた。  かわいそうなRay。  まな板の上に乗せられた鯉のように、ちょこんと座ってうなだれて、『僕はまだパピーですから、食べないで下さい(TT)...』と泣いているかのようだった。  品定めも終わり、Mistyが『遊ぼう!』の姿勢を取った。  Jさんと、ilife夫妻は、言葉もなく、満面の笑みでその後の様子を見つめていたのは言うまでもない。

     そのままJさんとRayと共にシェルターに行き、シェルターのスタッフの何人かの人が、『How did it go?』と、心配した面持ちで待っていてくれた。  Jさんが 『とりあえずお試し期間としてだけど、Mistyとうまく過せそうよ^^。』と返事をすると、そこに居た皆が、よかった、よかった^^!と拍手をしてくれる人までいた^^;。

     Rayを迎える事はあまり真剣に考えてなかった (Mistyの気難しさは筋金入りなので、Mistyのおめがねにかなう相棒はそう簡単には見つからない、と思っていた) ので、迎え入れるにあたって、何も用意をしておらず。。。  Mistyを車内で待たせ、シェルターに併設されているペットショップにてリーシュやカラー、餌や餌台、おもちゃ等を急いで買った。  早速新しいカラーとリーシュをつけて、シェルターのスタッフに見送られシェルターを後に。  Mistyをアダプトした時は、車に乗せるのが大変だったが、Rayはまだ子犬だったので抱っこしたまま助手席に乗せると、静かに座っていた。  車内のMistyは一応黙ってはいたが、『なにさ...このチビ黒、うちに来るわけ?』と、終始仏頂面であった。


【我が家での初めての夜】

     Mistyが我が家へ来た日は、何もかもが疑心暗鬼でなかなかクレートに入ってくれなかったが、Rayは家の周りや中を案内する間もなく、クレートを用意するとサッサと入っていってしまった。  ただただ怖くて自分を落ち着かせようとしていたのだと思う。  しばらくしてクレートから出てくるが、それからは家の中でおしっことう○ちの嵐。  Rayはアダプトしてから2ヶ月程、ずっとお腹がゆるく、我が家に来たその日もう○ちの状態はとても酷く、カーペットの上に粗相をされるとそれは後処理が大変だった。  初日の家の中での粗相回数はなんと13回。  我慢する事が出来ずほとんど垂れ流し状態の一日だった(_ _)。       


【名前の由来】

     日記にも書いたのですが、ずばり日本で’70年代に人気のあったアニメ『みなしごハッチ』と、同じく北米で’70年代人気のあった刑事ドラマの『Starsky & Hutch』から。  Mistyの律儀な性格はStarskyに、Hutchの明るいチャランポランな性格はまさしくHutchそのもの...。  Mistyは、シェルターに居た時の名前をそのまま引き継いだ。  なぜなら彼女はもうその名前を自分の名前として覚えており、混乱させる事を避けたかったためである。  (ilife旦那は昔Mistyという名の雄猫を飼っていたらしく、ダブるから名前を変えたがっていたようだが、ilifeが説得。  ちなみに犬が自ら覚えている名前を改名したい場合は、新旧の名前を混ぜ、音を徐々に変えて呼んでやることで可能ではある。)  

     HutchはシェルターからRayという名をもらっていたが、当たり前と言えば当たり前だが、仔犬の彼にはどんな名前を呼んでも全くこれといった反応はなく^^;。  Rayは、このころ北米で公開されたレイ・チャールズの伝記映画『Ray』と、人気のあったTVドラマの主人公 『Everybody loves Raymond』のRayから。  Rayという名前はまだ子犬のこの犬にふさわしくないし、この破天荒にヤンチャなフワフワ坊主にあう名前に改名しよう.....と迷いもなく思い、たくさんの候補の中からHutchを選択。  ハッチという音は、日本語の『8』(縁起が良い、infinityの意味)に似ているし、『みなしごハッチ』のとおり、ブンブンコウルサイ『蜂(Honey bee)』という意味である事も、この名前にする決め手に。  家の中では『はーちゃん、はちはち、はぁーちぃー、はーちゃ、はちゃぽん』等と呼ばれており、迎え入れてから1箇月ほどで自分の名前として覚えてくれた。  


【ハウスブロークンへの長き道のり】

     子犬が我が家へやってくる事は、誰もがそうであるように、とてもワクワク、嬉しい気持ちになる。  Mistyを迎え入れた時は、犬自体を飼う事が初めてだったので、不安の方が多かった。  『このデカ犬に襲われたらどうしよう。』とか、引っ張りが強かったので、氷の上で転んでは青アザが耐えない毎日だった。  しかし.....

『子犬育ては育児に匹敵する。』と言える程、Hutchを迎え入れた日から、寝不足の日々が続いたのである。  おまけに家の中のいろんなものを破壊されまくり、Mistyを迎え入れた時の数倍、大変であった(TT)。  とにかくまずはトイレを覚えてもらわないと困るので、しばらくは付きっ切りでHutchの『もよおす』タイミングを見極め、一日に8回外へ出してやる事を毎日繰り返した。  一週間ほどすると、部屋の中で粗相をする事はなくなったが、気を抜くと、目を離した隙に、どこへでも『シミ、水溜り』を作ってくれた。  Hutchのう○ちが1ヵ月程柔らかう○ちで、カーペットの上にされると、完全にシミ&匂いを消すのにゴシゴシとカーペットを水と洗剤で拭き、スチーマーで雑菌し、芳香剤をスプレーする。  『ふぅ...。』と掃除後に振り返ると、またそこに新たな下痢う○ちが(TT).....という日々であった。  一日に5回程洗濯機を回す事も。  完全に外トイレを修得するまでに3-4ヶ月は要した。  ガジガジは減ったものの生後10ヶ月になった現在も、未だ直らず...。  半ハウスブロークン状態のHutchである。  ('05年末現在。)




© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: