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2007年08月20日
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カテゴリ: 小説
68
 レースが終わると僕の周りは慌ただしく変化していった。

 「本当に会社を辞めるのか?」
 そう言う社長の顔にはいつもの“出来る男”の雰囲気はなかった。何か寂しげでまるで迷子になった子供のように不安そうな目をしていた。社長のその目は僕の決心を揺らがせた。でも、彼女のためにも心を鬼にして辞める事にした。
 荷物を抱え通い慣れたビルを見上げると胸にこみあげるものがあった。でも、寂しさより、これから起きるであろう、色々な幸せに期待する気持ちの方が大きかった。

 「おはようございます。今日からこちらでお世話になります大河内 彰と申します。よろしくお願いいたします。」
 トランスライダーでの第一声はこの言葉だった。今回のプロジェクトで出入りしていた事もあり、僕が配属された部署はほとんど顔見知りだった。
 「今日から一緒の会社って事で前よりはお手柔らかに頼むよ。」

取引先だった時もすごく感じの悪い奴だったが、一緒に働く事になるとここまで感じの悪い男なのかと驚かされた。
 「あんたか。なんでうちの会社に来たのかしれないけど、俺の邪魔はしないでくれよな。」
 神田は僕の部下になると聞いていた。それなのにこの態度には、かつての和田を思わせるものがあった。
 「確か、僕は君の上司になるはずなんだけどね。」
 少し突っかかった言い方をしてみた。その言葉を聞いても態度を改めるでもなく、相変わらずの悪態をついてきた。
 「はあ?この会社じゃ俺の方が先輩だよ。」
 はっきり言ってこういう馬鹿は苦手だった。自分の立場と言うものが、まるで理解出来ていない。いつまで経っても精神年齢が低い、子供のままの人間は話し合いをする事もまともに出来ないからだ。
 これ以上はこんな奴に言っても無駄だと思い、僕は無視して他の人たちに挨拶に回る事にした。その態度が神田にはやはり気に障ったのだろう、更に悪態は続いた。
 「今度はシカトかよ。お高くとまりやがって。」
 あまりにも横柄な態度に僕の中でまた血の世界が徐々に拡がり始めた気がした。
ただ、それは単なる気のせいだった。あの世界はもう一度拡がる事もなく、僕は無事に一日の仕事を終えた。


 「お疲れ様。どうだった?初日は?」
 僕と友里は結婚式が近い事もあり、準備がし易いという事で一緒に住み始めていた。
 「うん。ほとんど問題なかったんだけどね・・・。」
 その時の僕の顔を見て友里は何かピンと来たらしかった。僕が言おうとした続きを話してくれた。
 「神田でしょ。」

 「どうして、僕が神田の事を言うってわかったの?」
 この時の僕はまた変な顔をしていたらしい。彼女は少し笑いながら答えてくれた。
 「あいつは評判悪くて有名なのよね。私にも何回も言い寄って来て。でも、仕事は出来るらしいのよ。だから、クビにするかどうかお父さんも悩んでいるみたい。」
 言い寄られたと言う彼女の言葉がすごく気になった。神田が、仕事が出来ようが、クビになろうが、どうでも良い事だった。でも、彼女に言い寄ってきたと言う事実は聞き逃す事が出来なかった。
 「言い寄られたっていつ?」
 大人げないと思ったけど、すごくヤキモチを焼いていた。
 「ヤキモチ焼いてくれるんだ。うれしい。」
 そう言いながらにこやかに笑って、なかなか僕が聞きたい答えを話してくれなかった。じれったくなり、もう一度彼女に聞いた。
 「だから、いつ?」
 彼女は答えたくなさそうな顔をした。そして、しばらく黙り込んだ後こう言った。
 「いつと言うか、今もよ。もう、結婚するって言っているのにしつこいの。」
 その言葉に怒りがこみ上げてきた。僕はすごい形相をしていたらしい。そのせいで彼女が少し怯えながら宥めてくれた。
 「気にしなくても、もうすぐ結婚式だよ。いくら何でも結婚すれば何もしてこないんじゃないかな?」
 彼女はそう言ってくれたが、今日の僕にした奴の態度がそんな奴ではないと言っていた。1時間、2時間、いくら時間が経っても怒りが収まる事はなかった。腹の奥で鼓動が激しくなっていくのを感じた。

 朝、目覚めると不思議と気分が良くなっていた。昨日、あんなに怒り心頭だった自分が信じられないくらいだった。体調もすこぶる良い。
 駅へ向かう足取りも軽く、僕は会社へと向かった。





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Last updated  2007年08月20日 23時48分46秒
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