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先日我が家に来られたTさんのお宅に伺ってきました。Tさんはアクトンのダイヤモンドツイーターを愛用されるスーパーマニアです。先月、新しいシステムが完成したとのことで、聴かせていただきました。ダイヤモンドツイーターの3Wayの澄み切った音に驚き、対向型のウーハーの自然な響きにも感心しました。また、ノイズ対策の苦労話などを伺いました。後半は、NHK地デジの映像を見せていただき、音楽を楽しまれる様子を垣間見ることが出来ました。私は人のリスニングルームを訪問するのが初めてだったのですが、天井高4mの石井式リスニングルームの広々としたスペースを羨ましく思いました。
2023.12.06
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手作りアンプの会の方が3人で拙宅を訪問されました。少し狭かったのですが、楽しんでいただけたようです。Tさん:どんな音楽をかけても良く鳴る。低音も良く出てる。Iさん:情報量が多く細かいところまで良く聴き取れる。Sさん:聴きやすく落ち着いた音で癒やされた。とのこと。リップサービスもあると思いますが、まずまず合格点のようでした。資料を作成しました。石井式リスニングルームの解説自作の真空管アンプも「伸びのある豊かな音で球アンプの良さが出ている」と、お誉めの言葉をいただきました。
2023.10.03
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パネルの配置について補足しておこう。45x45cmのパネルを単位として、吸音壁はグラスファイバーの吸音パネルを32枚分、天井は市販の吸音材(オトピタ01)を12枚配置している。その配置図を下に示す。正面の壁は二重ガラス窓になっていて、後方には大建工業の防音ドアが設置されている。照明はスポットライトを前方に3基、後方に3基設置して、それぞれ独立に調光可能にしている。部屋を横長配置にしているため、スクリーンの設置には問題がある。スピーカーと聴取位置が近いため、スピーカーの手前にスクリーンを置くことは困難である。従って、スピーカーの上部に配置することとなり、10畳の部屋ではあるが、スクリーンのサイズは80インチが限度であった。電動スクリーンや天吊りプロジェクターが設置できるように天井材は補強してある。ただ、今回は手持ちの手動スクリーンを活用し、天吊り金具が入手できなかったため、プロジェクターは高い台の上に置いている。視聴者の頭のすぐ横にプロジェクターが来る感じである。部屋の電源についても述べておこう。コンセントに関しては、通常の1回路(最大20A)を配分している。壁にアース付きのコンセントを配しているだけで特別な対策はしていない。クリーン電源を通じて機器に供給することが前提である。以上が、ヘーベルハウスで建設した我が家のリスニングルームの概略である。(おわり)
2021.07.04
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DG-48のVoicingと言う操作で、フラットな特性にしてしばらく聴いていたのだが、高音がだんだん騒々しく感じるようになった。ここで、石井伸一郎氏の「リスニングルームの音響学」に「良い音特性」という話が載っていたのを思いだした。50Hzで+6dBほど持ち上げ、1kHz以上の高域は1オクターブ当たり-2dBの減衰特性とするのが、「良い音」に聞こえる特性なのだそうである。実際に聴いてみると、重厚でスケールの大きい音になった。ただ、ちょっと重低音が響きすぎのようにも感じるし、高音も生々しさが後退したようである。そこで、補正量を半分とし、低音は50Hzで+3dB持ち上げ、高域は1オクターブ当たり-1dBの減衰という、以下の特性に設定してみた。ちなみに、これはDG-48のEqualizer機能を用いて実現している。メモリーしておけば、簡単に切り替えることができるのだ。この設定で聴いてみると、なかなかバランスが良く、自然な響きに聞こえることが分かった。クラシックの大編成のオーケストラを中心に聴く場合は、このくらいの設定がいいように思う。今回の調整はこれで良しとして、スピーカーの台座を3点支持のものに置き換えて固定することにした。ようやく、仮置きから解放された。当分はこの状態で楽しむ予定である。
2021.06.27
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設計通りにスピーカーを配置したつもりになっていたのだが、重大な考え違いをしていたことに気が付いた。壁とスピーカーとの距離は遮音壁から測る必要があるため、内側の壁から測った距離より11cm大きくなるのだ。そして、前回の設計通りにスピーカーを配置しようとしても、箱が大きいため、壁にぶつかってしまうことが分かった。そこで、もう一度スピーカーと聴取者の位置を設計し直した。空気層の厚さ11cmを考慮してスピーカーを配置した。遮音壁から51cmと言うことは内側の壁から40cmとなり、何とか置くことができる。前回のグラフと比べると、150Hz付近のディップが少し深くなっているようだ。Lchの補正前の特性は以下のようになった。Rchの補正前の特性は以下のようになった。50Hzのあたりにピークがあり、100Hzを超えたあたりにディップがあるが、シミュレーションと特徴が一致している。今回は超低域についても、無理に特性を持ち上げずに、補正をもともとのスピーカーの再生帯域に限ることにした。30Hzまでフラット、20Hzで-6dBと言うところである。超高域も減衰しているが、スーパートゥイーターの置き方を指定の位置から変えると悪化するところから、ユニットの特性かと思われる。Lchの補正後の最終特性はこちら。Rchの補正後の最終特性はこちら。音を出してみると、重低音が自然な響き方になり、音楽の微妙なニュアンスが良く聞き取れるようになった。
2021.06.21
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ずいぶん間が空いてしまったのだが、最後に部屋の壁面の仕上げについて説明しよう。石井式リスニングルームでは、完全反射壁と完全吸音壁を適当な割合で均等に配置することになっている。完全反射壁は合板、石膏ボード、突き板合板の順に貼り合わせたもの。完全吸音壁は450×450mmを単位としたパネル状のものが図のように縦3枚に並んで一体となっている。表面のサランネットはラッチではめ込むようになっているため、簡単に取り外せる。吸音壁は反射壁の中に、ほぼ均等に配置されている。パネル表面から後ろの遮音壁までの間は空気層として113.5mm取られていて(反射壁の後ろは80mm)、密度32kg/m3のグラスウールが充填されている。吸音壁の断面図を示す。下側が表面、上側が遮音壁側である。吸音壁の枠組みは厚み64.5mmで、サイドの反射壁の厚みは33.5mmである。いずれもその後ろは空気層となっている。もちろん、枠組みの内側や反射壁の裏側もグラスウールを充填した空気層である。パネル部分は別として、ほぼ、石井式の指定通りの壁の構造になっている。吸音壁の配置としては、パネルのサイズが規格化されているので、パネルの枚数を指定するだけで良く、残響設計が容易になる。前に述べたように、このパネルを側壁に36枚配置してある。天井はこの石井式壁構造を設置できないため、同一サイズのオトピタ01を12枚配置した。
2021.06.17
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最近ジメジメした日が多いので、DG-48のVoicing(音場補正)を行ってみた。典型的な気象条件の日に、データを取っておくことにする。まず、Lchの補正前の特性を示そう。100Hz付近に少しディップが出ているが悪くない特性である。補正をかけたときの特性はこちら。10kHz以上で少し減少しているのは、スーパーツイーターとの干渉が起きているのか。全体としては、フラットな特性が得られている。同様に、Rchの補正前の特性である。こちらも100Hz付近にディップが見られる。補正後の特性はこの通り。十分にフラットな特性である。なるべく補正量を少なくするために、スピーカーの位置を調整して、ディップが完全になくなるところを探してみようと思っている。この状態で音を出してみる。重低音がかなり増強されているので、スケールの大きい音になった。
2021.06.13
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では、残響設計の詳細について述べようと思う。石井式リスニングルームでは、完全反射壁と完全吸音壁を均等に配置することになっている。クラシックの場合、吸音部の面積を14~17%にすると良い。実際には「完全」な材料はあり得ないので、データを入れて計算することになる。天井は吸音壁を設置出来ないため、前回述べたように反射壁の上にオトピタ01と言う吸音材を貼り付けることにした。 部屋の全表面積は70.6m2、容積は39.3m3と計算される(m2は平方メートル、m3は立方メートル)。計算ソフトにある吸音材のデータで最も当てはまりそうなものを用いると、各周波数での計算値は以下のようになる。面積に吸音率を掛けたものを足し合わせたのが吸音力である。 床は床暖房の上にフローリングを貼っているので、根太床に最も近い。もっとも、スピーカー部分は振動対策として、床暖房なしに直接床を貼っている。板張り+コンクリートが反射壁を表し、グラスファイバー100mmと言うのが吸音壁に当たる。吸音壁は45x45cmの単位で設置し、これを36枚分確保した。天井に貼るオトピタ01も45x45cmのサイズで12枚とした。防音ドアと二重サッシのデータを入れ、カーテンを設置して開閉出来るようにしてある。残響時間のグラフは以下のように計算される。ここで、「吸音材追加なし」のグラフが上記の構成によるもので、これにオトピタ01をさらに4枚追加し、カーテンを閉じた状態が「吸音材追加あり」の状態となる。残響時間は前者で0.5s程度、後者で0.45s程度となるはずである。 ただし、反射壁を板張り+コンクリートというデータで代替しているのだが、実際には次回説明するように、遮音壁の後ろに空気層があり、ある程度低音の吸収があるのではないかと考えられる。そのために、125,250Hzのデータは吸音力が実際よりも少なめに出ていると想像されるのである。
2019.01.06
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だいぶ間が空いてしまったが、次は残響設計について述べる。まず、部屋の大きさであるが、横4.259m、縦3.441m、高さ2.680mとなった。(横型配置のため、横の方が長い)床面積は14.7m2(天井も同じ)、全表面積は70.6m2、容積は39.3m3と計算される。(ここでm2は平方メートル、m3は立方メートル)図面を以下に示そう。数字が食い違っているように思うかもしれないが、一番内側の3984×3166mmがダウンフロア部分の広さ、次の4032×3214mmは吸音壁の内側のサイズである。吸音壁の厚さ113.5mmの外側が遮音壁であるから、遮音壁のサイズは(4032+113.5×2)=4259mmと、(3214+113.5×2)=3441mmと求まる。 石井式リスニングルームの設計では、14~24%程度を全吸収壁とし、残りは全反射壁とする。クラシックで14%、ジャズで19%、ホームシアターは24%ということなので、クラシック中心の我が家では15%程度を目標とすることにした。実際の建築材料は理想的な全反射壁や全吸収壁ではないので、そのデータを入れて計算する必要がある。計算には音楽進学教室というホームページでダウンロードできるQONというソフトを用いるとよい。もちろん、EXCELで計算することも簡単であるが、データを入手する必要があるのだ。QONというソフトでは、吸音材料のデータが提供されているので使いやすい。 石井式リスニングルームでは、床以外の壁や天井には均等に吸収壁を配置する必要がある。しかし、一つ大きな問題が生じた。ヘーベルハウスの標準防音仕様では天井を吊っているため、天井に吸音壁を設置することが重量の関係で不可能なのである。そこで、天井については大建工業のオトピタ01という壁取り付け用の吸音材を釘で打ち付けて取り付けることにした。
2018.11.25
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だいぶ間が空いてしまったが、実はリスニングルームはすでに完成している。10月に入居してもう2ヶ月が過ぎた。設計は石井式リスニングルームに準拠している。横に入っている線はダウンフロアにしている部分で、通常はその上が床面ということになる。吸音材が部屋の周囲に均等に入っているのが石井式リスニングルームの特徴である。天井だけは吸音材の加工が出来なかったので、ダイケンのオトピタという吸音壁を張り付けてもらった。ここにオーディオ機器を入れたところである。スピーカーはタンノイ・GRFメモリー/HEである。アキュフェーズのDG-48を使って部屋の特性を測定してみた。Lチャンネルは少しディップがあるが良い特性だ。Rチャンネルはかなりフラットでよい特性だ。音を聴いて驚いた。実に分解能の良い音である。響きが自然でムリがない。詳しくは追々書いていこうと思っている。
2017.12.22
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ここのところ、確定申告や出張などで更新が滞っていた。 まだ、設計のコンセプトについて述べていなかった。リスニングルームの設計で大切なのは、1に遮音、2に残響、そして快適さ、使いやすさであろう。 まず、遮音について考えてみよう。ダイナミックレンジとして、最大音圧レベル110dB、最小30dBを想定している。これを達成するために、暗騒音を30dB以下に抑えたい。また、110dBの音量を出しても他の部屋への音漏れは40dB以下に抑えたい。 暗騒音30dBの条件は環境に依存するが、幸い静かな住宅地なのでたぶん問題はなかろう。エアコンや換気扇は少し心配があるが切ってしまえばよい。暖房としては騒音のでない床暖房を設置することにした。しかし、最大音量110dBの条件はなかなか難しいところであり、70dB(110dB-40dB)の減衰量を単独の壁で達成することは難しい。今回は、リスニングルームを1階の角に設置した。隣室は居住スペースではないため、問題は2階との遮音と言うことになる。 ヘーベルハウスの標準防音仕様では、天井は図のように遮音ジョイントで吊り天井になっていて、その内側に壁と同じ遮音壁構造がある。さらに、上階との間にはヘーベル板(軽量コンクリート板)があるため、施工が適切であれば相当の遮音が期待できる。いずれにしても、遮音は費用のかかるところなので、標準防音仕様で良しとして、施工を細かくチェックしていくことにする。
2017.04.02
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結局、部屋の大きさは遮音壁で囲まれた部分が4.259m×3.441mで、高さは2.680mとなった。さらに吸音/反射壁が内側に貼られるため、内寸としては、4.032m×3.214mの広さとなって、10畳と言っても実際には7.8畳ほどになってしまった 壁の遮音については、ヘーベルハウスの標準防音仕様に準拠している。壁の構造を下図に示す。 実質的な遮音壁は、合板9t+遮音シート3t+石膏ボード9.5t×2、という部分になる。外壁の場合は、石膏ボードが1枚となる代わりにヘーベル板が入る。遮音シートは大建工業の標準品である。空気層が取られていないため、単純な足し算にはならないと思われるが、かなりの遮音性能である。 ドアも大建工業の防音ドア、窓は空気層を取った2重サッシとなっている。換気扇は壁取り付け型でダクトを引いていないため少し性能は劣るが、防音仕様のものである。これらを総合すると、500Hzで40dB程度の透過損失が期待できそうである。
2017.02.27
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リスニングルームの大きさによって、どのような定在波が発生するかはソフトで計算することができる。HOTEIさん(石井式リスニングルームの伝道師)という方のホームページから、Stndwave2というフリーソフトをダウンロードして使う。 広くするとダメと言うことなので、従来と同じ10畳の広さの部屋を縦方向に使うとすれば、そのシミュレーション結果は下図のようになる。90Hzあたりを中心とした大きな谷ができていることがわかる。これでは低音の良い響きは得られない。 困っていたところ、1階にリスニングルームを作るのであれば、ヘーベル板という断熱・遮音パネルを省略することでダウンフロアとして30cmほど床を下げることができると言う。早速これで計算してみよう。谷が少し浅く狭くなったことがわかる。さらに、石井式リスニングルームで推奨されている横型配置を採用してみよう。これなら文句のない特性である。50Hzと80Hzの2ヶ所に山があって、低域特性は滑らかに伸びている。部屋の縦・横・高さの比率は、1.000:0.808:0.629となった。天井高に制限のある鉄骨系の住宅としてはまずまずの比率が実現できたと思う。
2017.02.19
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リスニングルーム建設の顛末を紹介していきたいと思っている。もし、何かご参考になることがあれば、幸いである。 家を建てることになった。学生の時に建てて(もちろん親が)以来、40年ぶりの新居である。実は、40年前の時にすでに10畳の専用リスニングルームを建設していた。 このリスニングルームは加堂鉄平氏の本を参考にして自分で設計したものであった。難しかったのは、当時は建設業者に経験がなく、適当な既製部品もなかったことである。全て大工の手作りによるリスニングルームは、なかなか良い出来ではあったが、床やドアの遮音など、不満も多かったのである。 今回は旭化成のヘーベルハウスで建設することになった。もともと軽量コンクリートが使われているため、遮音が良く、楽器室やホームシアター用の標準防音仕様という設計があって、それなら遮音は問題がなさそうである。 ところで、石井伸一郎氏の「リスニングルームの音響学」という本によれば、部屋の縦・横・高さの理想的な比率は1.00:0.845:0.725だそうである。ぜひこの比率を採用したいところだが、ここで問題が発生した。ヘーベルハウスは天井高が2.36mしか取れないのだ。この理想的比率を適用すると、部屋の広さは3.26m×2.75mとなって、6畳も取れないことになる!
2017.02.15
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アキュフェーズのデジタルイコライザーをDG-48に買い換えた。DG-38を使っていたのだが、2世代先のDG-58が発売されてしばらく経ち、DG-48の中古価格が安くなってきたところだった。それに、AD変換を通して使っているため、その性能が全システムのネックになっていたからだ。買い換えであるため、15万円以下で購入することができたのでよかった。 使い方は全く同じなので、早速、VOICING 機能を使って左右の音を測定してみる。左チャンネルは元々まずまずフラットな特性である。これに対して右チャンネルはかなり大きなディップがあり、特性的には問題がある。 何だか、以前のDG-38による測定よりもさらに悪化しているのはなぜ?補正して音を出してみると、CDの音の違いがよくわかるようになった。今のところ、これでよいとしよう。
2014.08.17
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今日はだいぶ気温が上がって暑い1日だった。かねがね、部屋の伝送特性は気候によって変化するのではないかと思っていたので、確かめることにした。前回アキュフェーズDG-38のヴォイシング機能を使って、伝送特性を補正したのは1月の寒い日だった。その時の補正前の特性はこのようであった(L ch)。 今回、伝送特性を測ってみたところ、このようになった(L ch)。 両者は当然のことながらよく似ているが、3kHz~8kHzの盛り上がりをよく見ると、1月の方が盛り上がりが大きく、今回はそれほどでないことがわかる。実際、これで補正してみると少しおとなしいバランスの良い音になった。温度や湿度のせいで壁材の吸音率が上がったためと考えられる。
2009.06.07
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最近、体調を崩していて、1ヶ月以上ずっとオーディオ装置に触っていなかった。久しぶりにCDを掛けてみたところ、なかなか良い音がするので嬉しくなった。季節によってずいぶん音の印象が変わるように思う。これから梅雨に入るまでの間が1年中で1番良い音がするように感じる。もっとも、アキュフェーズのイコライザーでこまめに音場補正をしていくと、常に同じ音が出せるのかもしれない。 そう言えば、石井伸一郎氏の「リスニングルームの音響学」という本が発売になった。この手の本は好きなので、早速買ってきた。一番右がそれであるが、「石井式リスニングルーム」について詳しくまとめられている。この本によれば、部屋の縦・横・高さの理想的な比率は1.00:0.845:0.725だそうである。シミュレーションによれば、高さが0.6以下の比率だと決して低音がうまく再生できないと言う。ちなみに私の家のリスニングルームはどうかというと、縦・横・高さの比率が1.00:0.82:0.69でなかなか良い値なのである。昔、加銅鉄平氏の著書を参考にして自分で設計したときのことを思い出した。
2009.04.12
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アキュフェーズのDG-38を使って、一旦伝送特性をフラットにする。そのために、聴取ポイントにマイクを設置して、ヴォイシング機能を用いる。あまり補正量が大きくなりすぎないように、3段階の真ん中のモードを選んでいる。 その後、イコライザー機能を用いて少し高音を下げるととてもバランスが良くなる。まだ、いろいろなカーブをテストしているところである。リモコンで保存した特性を簡単に切り替えられ、スペアナ機能も持っているので、なかなか楽しい機械である。
2009.01.25
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突然なのだが、アキュフェーズのDG-38を中古で購入してしまった。ベリンガーの安い機種が入手できないのでがっかりしていたら、ちょうどDG-38にアナログインターフェース付きのものが中古で出たので、高価なものではあるが、思い切って買うことにした次第である。テクニクスの古いグライコでも結構効果があったので、アキュフェーズレベルであればかなりの効果が期待できるからである。 まず、VOICING 機能を使って左右の音を測定してみる。左チャンネルは元々かなりフラットな特性である。これに対して右チャンネルはかなり大きなディップがあり、特性的には問題がある。 補正するとほぼフラットにできる。アキュフェーズだと不自然さはなく、音が生き生きとして品位が上がった感じがする。さらにEQUALIZER 機能を用いて、低域を僅かに盛り上げ、高域は少しダラ下がりにすると、スケールの大きい音になった。これは素晴らしい。 データから見て、スピーカーの基本性能は問題ないようだ。それにしても、これだけの複雑な補正があっという間にできるのは、本当にすごいことである。
2009.01.10
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テクニクスのグライコの特性を測ってみると、フラットポジションではフラットで広帯域なのだが、少し変化させた(±3dB)だけでずいぶん高域特性が悪化することがわかった。隣のチャンネルとのつながりも悪くでこぼこの特性になってしまう。やはりグライコの買い換えが必要なことがわかった。 しかし、アキュフェーズのDG-38やDG-28は中古でも高価である。そこで、ステレオサウンド誌168号に5万円台の安い製品が紹介されていたのを思い出した。ベリンガーのDEQ2496である。何と自動音場補正も付いているし、スペアナやリミッター機能まであるという。サンプリング96kHzのアナログインターフェースも付いているということなので、アキュフェーズのDG-28よりも良いではないか。 早速サウンドハウスに値段を聞いてみると、マイクと合わせても42,000円で買えると言うではないか。勇んで注文しようとしたら、注文が多すぎてメーカー在庫切れのため、入手できるのは何ヶ月先になるかわからないとのこと…。みんな考えることは同じですな。というわけで、グライコ導入計画は水泡に帰した次第である。
2009.01.06
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どうも最近、メインシステムの音のバランスが悪くなったように感じていたので、久々にグラフィックイコライザーをつないでみることにした。テクニクスのグライコで、マイクを使って伝送特性も測ることができる。ただし、グライコは12素子で低域が2/3oct、高域は1octステップである。 伝送特性をフラットにしてみたところ、160Hzで+5dB、500Hzで-3~-6dBなど、かなり調整しなければならないことがわかった。フラットに補正して試聴してみると、音が実に軽く、マイルドになった。いままでかなりきつい音を聴かされていたことが判明した。さらに、高域では少しダラ下がりの特性(-1dB/oct)に、低域は少し盛り上げ気味の特性(40~100Hzで+2dB)にしてみたところ、実にバランスがよくなった。 ただ、使っているグライコが古くて、これを通すと音の鮮度は少し落ちる感じがする。アキュフェーズのディジタルグライコが欲しくなった。
2008.12.30
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