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2010年06月22日
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 もし、このベルリン・フィルハーモニー八重奏団員による演奏に初めて接したとしたら、

 どのように聞こえるだろうか。

 前者を大河のうねりとするならば、

 後者は湖の静けさにも例えることができるだろう。

 もちろん、水面の下には濁流が渦巻いているのだが。

 (そこにはあらゆる奇奇怪怪な生物たちが棲んでいるに違いない)

 ここでのブラームスは、

 シューマンの深淵の覗いてしまったのではないのか。



 作品が求める引き摺るような第二楽章のメロディーの響かせ方に、最も成功しているのが、

 このベルリン・フィル・オクテットによる演奏だと思う。

 人に媚びず、俗に落ちず、しかし世を捨てず、地を這い、のたうつ苦悩のブラームス。

 第四楽章のヴァイオリンは、第二楽章のメロディーのアレンジであるが、

 僕には悲しい鼻歌に聞こえる。

 苦悩に終わりがないのならば、とりあえず嘯いてみようと。

 無理に明るく振舞ってみせる、周囲を気遣う作り笑い。

 このあたりの表現力にも、

 土屋邦夫さんも属したベルリン・フィルハーモニーの弦の精鋭たちに

 他を懸絶した凄みを感じる。

 1966年の録音。









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Last updated  2010年06月23日 01時50分06秒 コメント(3) | コメントを書く
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