ある会社が昨日、倒産した。
僕は高校卒業時、目指していた公務員試験に失敗し、とりあえず一年だけ・・・という気持ちで入社した。ところが、仕事をしながら勉強をするという強い意志が18歳の僕にはなく・・・。
予定していた、一年を過ぎ、2年、3年と時は過ぎ、気づいたら6年間在籍していました。ワーキングホリデーに行く為にその会社を後にしましたが、18歳から24歳までいたその会社は僕にとって、初めての会社であり、とてもたくさんの思い出が詰まっています。
働いている皆がとても優しく、時には厳しく、もうひとつの家族のようでした。
まだ若くて、父親のような存在の上司に刃向かい殴られた時もあったし、会社で知り合って付き合っていたガールフレンド、色んな事あるごとに真剣に僕のことを考えてくれたお母さんのような存在の会社の女性の方々、よく洋服を買ってくれたり、食べ物をおごってくれたお得意のお客様、海辺でのバーベキュー、酒の配達、配達先で知り合ったスナックの人達、そして配達に行くと、よくコーヒーなどを作ってくれた喫茶店の方、結婚式、宿泊のお客様との交流。今も、記憶にはっきりと残っている。
その会社で起きた事すべてに対して感謝しています。
田舎に帰った時は、その会社の手伝いの為、必ず立ち寄っていました。すごく元気になるんです。初心に戻れるんです。その僕にとっての「第2のホーム」がなくなる事はとても寂しいです・・・。
社長や、経営が危ないとささやかれながらも最後まで頑張っていた皆には、昨日電話で話をしました。社長は僕みたいな若輩者に不安な胸の内を少し打ち明けてくれました。
なんだか、切なくなりました。
いづれは、その会社の跡地に、僕が会社を作れる位の男になりたいな。最近気持ちが荒れ気味の僕ですが、残された時間で何ができるのかを真剣に考え、あの頃の自分に負けないよう、頑張っていこうと思う。