前門(プロピュライア)(Propylaia, the entrance of Acropolis) 前門は名建築家ムネシクレス作で、中央、左右の3棟からなります。中央は正面に6本のドーリス式円柱が並び、左右には3本づつイオニア式の柱が並んでいます。奥には門扉が5つありました。かつては柱や壁一面に金粉が塗られ、大理石で作られていた天井は空色に塗られていたそうです。アテネを支配下に置いていたオスマン・トルコ軍が弾薬庫として使用していましたが、1645年落雷のため大爆発をおこし、さらにトルコとヴェネツィアとの戦闘で砲弾を受け大破。 20世紀初頭に現在の姿に修復されました。 左翼(北側)は絵画館(ピナコテーケー)。休憩室として使われた場所で、ポリュグノトスによるトロイア戦争を題材とした絵などが多数飾られていたそうです。 右翼(南側)は小さい部屋があるのみです。