徒然萬成

徒然萬成

2023.12.03
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カテゴリ: 国内外問題
以下 YAHOOニュース より




 パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム主義組織ハマスとの戦闘を再開したイスラエル軍は2日、ガザで激しい空爆を続行した。イスラエル首相府は2日、ベンヤミン・ネタニヤフ首相が、カタールでハマスと戦闘休止の交渉を担当していた対外情報機関モサドのチームに帰国を命じたと発表した。戦闘休止の復活が遠のいたことになる。

 ガザの保健当局によると、戦闘再開後の死者数は240人に上っている。イスラエル軍は地上作戦も再開した。1日の戦闘再開後、イスラエル軍は、ガザ北部だけでなく、住民の多くが避難する南部のハンユニスやエジプト境界のラファも空爆しており、標的は400か所を超えた。イスラエル軍はガザに残っている人質136人の安全に配慮し、情報機関と連携して作戦を展開していると強調した。

 地元の赤新月社は2日、支援物資を積んだトラック50台がガザ南部のラファ検問所に入ったとSNSで明らかにした。搬入量は戦闘休止期間よりも減っている。

 一方、ロイター通信は1日、イスラエルが潜在的な攻撃に備えるためとして、ガザ境界のパレスチナ側に食い込む形で、緩衝地帯を設ける計画を複数のアラブ諸国に伝えたと報じた。



戦闘が休止され人質解放が進んでいたが、ここでその動きは止まったようだ。

国際法で見ると、民間人を狙ったテロ攻撃を受けた場合、自衛する権利があるという。
イスラエルが、ハマスに対しての攻撃は自衛とみなされる。
ややこしいのは、ハマスがガザの民間人を盾にして活動していることだ。
そのため民間人を攻撃しているようにも受け取られる。
民間人を攻撃対象とするのは許されないが、軍事目標に対する攻撃における一定の巻き添えはありうるとはされている。

日本のマスコミは、一方に偏りがちではあるが、こういった国際的な視野で見た場合の論調も入れてもいいのではないか。


さかのぼれば、この戦闘は、イスラエルの建国に端を発すると言えば発するのだろう。
第1次世界大戦当時、オスマントルコを倒すため、パレスチナの地に、アラブに対してはアラブ人の国家を建設すると約束し、ユダヤ人に対してはユダヤ人国家を建設するとした二枚舌外交(当初はイギリスが統治したため三枚舌ともいわれる)をイギリスは展開した。
第2次世界大戦後、結局はユダヤ人国家イスラエルのみが誕生した。
アラブ人国家はできなかった。
パレスチナに広く共存していた人たちは、ガザや西岸地区へと強制移住させられた。
今は、その当時に家や土地を奪われた人々の2世、3世、が暮らすという。
中東戦争が何度か起き、アメリカ支援の兵器を持つイスラエルが常に勝利し今日に至る。

当初において、共存する道はなかったのだろうか。
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は兄弟宗教ともいわれる。
あとにできた方の宗教は先発の方も認めてはいるのだ。
神を信ずる民族通し、互いに理解する方法はなかったのか。


すでに出ているが、都合の悪い人が多いため、表に出て来ないともいわれる。
国際正義はどこにあるのだろうか。


この紛争は世界大戦への火種となりかねない要素を持つ。
ロシアーウクライナ戦争で、西側諸国がウクライナについたため、ロシア、中国、北朝鮮、イランなどが強力な協力体制を敷きつつある。

台湾有事ともなれば、アメリカはどこまで支援ができるのか。

ロシアーウクライナ戦争もイスラエルーハマス戦争もどちらにもアメリカは十分な存在感を示せていない。

台湾危機となれば、沖縄そして本土も危なくなる。
さらには、東南アジアから日本へのシーレーンは塞がれる形になる。
原発を止めて、火力発電に頼ろうとしている日本は経済的にも危機を迎えるのではないか。
国内経済に問題を抱えている中国は、繁栄している台湾へのチャンスをうかがっているのではないか。


日本では、海外の問題については、他人事のように報道される。
そして、国内政治では、バラマキや温暖化対策と言われるものや政争に明け暮れている。
いったん危機が訪れ始めたら、本当に、日本国民を守り切るだけの備えをしているのだろうか。
自助努力を怠り、バラマキを待つだけの国民になれば衰退しか訪れないだろう。

日本は自主独立国家として、自衛のための備えはしつつ、さらには国際的に紛争解決のための役割を果たせるだけの毅然とした国家になっていかないといけないだろう。

日本は変わるべき時が来ている。


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最終更新日  2023.12.03 10:26:25
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