南トルコ・アンタルヤの12ヶ月*** 地中海は今日も青し

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2005/01/17
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一夜明けた今日も、まだ冷たい雨が降り続いている。
こんな日にはどこにも行かず、家でのんびり本を読んだり、PCをいじったりしていたいのだが、先週末からの約束を果たし、子供たちを映画に連れて行くことにした。

* * * * * *


『イナヌルマズ・アイレ』とは、日本語に訳せば『信じられない一家』となり、原題『THE INCREDIBLES』のほぼ直訳である。
カルメンチカさん のお勧めでもあったが、予備知識もなく、例によってまったく期待しないで出掛け、予想以上に愉しみ、満足して帰ってきた。

すでに日本でも公開されており、たくさんの方がすでにご覧になってると思うので、ストーリーはいちいち追わないでおこう。
アニメ作品であるがゆえに、トルコではともすれば子供向けのように思われがちだが、青少年や大人にこそ観て欲しい、観て分かる作品だと思う。
実写では表現しきれないスーパー・ヒーローたちの「インクレディブル」な活躍を十二分に表現できるのは、なによりアニメならでは。
だからといって、白々しさやわざとらしさは微塵も感じられない。


引退して15年も経ち、今ではすっかりお腹の出た3児の父親ボブ・バー(Mr.インクレディブル)。保険会社のクレーム担当という、しがないサラリーマンの身に甘んじている彼だが、世のため人のためになりたいという思いは、彼の中で健在だ。
週に1度、ボーリングの日と偽って、旧友のフロゾーンと人助けに出かけたり、社長に大怪我を負わせて会社を首になったことも、得体の知れない任務を受けて家を留守にすることも、こっそりユニフォームを新調して現役に復活したことも、妻にはとても言い出せない。
朝、今まで同様に家を出ると、電車の操車場などで、筋力トレーニングに精を出し、夕方には家に戻る生活。
妻ヘレン(イラスティック・ガール)は、そんなこととは露知らず、コンフェランスにまで参加できるようになった夫の昇進を喜び、毎日をいきいきと過ごし、身体も締まってきた夫に満足そうだ。

ヘレンはというと、反抗期に入った内気な長女ヴィオレットや、学校の問題児で長男のダッシュ、まだ赤ん坊の次男ジャック・ジャックの世話で精一杯。イラスティック・ガールというスーパー・ヒロイン時代に未練はない。家族にも、スーパー・パワーを使わないで人並みに暮らすことを求め、ダッシュにもスポーツ・クラブや大会への参加を許そうとしない。
ヴィオレットは、同じ学校の男の子に恋する普通の女の子でありたいのに、特殊な能力を知られたくないばかりに、ついつい内気になってしまう。

そんな日常的な悩みを抱える、どこにでもありそうな家族のかたちが、父親ボブ救出への途中で次第に変化し、家族が一つにまとまっていく。
いまや、家族ひとりひとりの持つ「インクレディブル」なパワーを、隠す必要はない。家族それぞれの持つ特殊能力が最大限に発揮されることで、お互いを危機の瀬戸際から救い、ついには最強の敵をも倒してしまう・・・・。

なにより、主人公たちがなかなかに魅力的なのだ。
ミスター・インクレディブルは、人の良い正義感溢れる父親で、とにかく怪力とタフネスさが自慢だ。
ミセス・インクレディブル(イラスティック・ガール)は、夫を愛し、家族をしっかり掌握している良妻賢母で、危機に瀕しても、伸縮自在の身体をフルに生かして気丈に立ち向かう。

ダッシュも、ただのイタズラ少年ではなくなった。高速で走る力を、家族の命を救うため、敵から逃れるために生かすことで、勇気と精神力を身につけるようになる。
そして、何の特殊能力もないと思われていた赤ん坊のジャック・ジャックも、最後の危機にその力を発揮する!

共感できる人間ドラマを随所に織り交ぜながら、テンポの速い展開で最後まで息をつかせない。
日本でヒットしているというのは後で知ったことだが、日本語版への吹き替えも好評らしい。
さまざまな角度から楽しめる、家族向けの一作である。特に、志半ばにして自分の夢を諦めた30~40代の方々には、胸の詰まるシーンもある。


しかしながら、激しいアクション・シーンも多いので、あまり小さいお子さんにはどうかと思う。おそらく理解できない部分も多かろう。
ちなみに、うちの下の娘(満5歳)は、途中何度か怖がっていた。
お子さんとご一緒なら、私がお勧めするのは、最低小学校2~3年以上からである。

* * * * * *


ところで、チケットを買う時に、ちゃんと「子供2枚、大人1枚」と言ってるのに、「学生3枚にしておきますね」って、一体どういう意味なんだろう?
安くしてもらえるから喜ぶべきなんだけど、子供を連れている時まで学生に見られるって、私は何者・・・?親戚のお姉さんとでも思ってるんだろうか・・?

それでなくても、バスの中などで年配の女性に席を譲るのが普通のここトルコで、子供を連れていてさえなかなか席を譲ってもらえない私は、またまた複雑な気持ちに陥ったのだった。。。






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最終更新日  2005/01/20 04:35:30 AM
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