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気持ちのよい青空が広がる9月のある日の午後

私は、東京の多摩川の土手に出かけた。

忙しい日常から離れ、静かな時間を持つためだった。

土手にやってきて、居心地のいい場所を探そうと歩いていると
私の足元で何かが動いた。


ヘビだった。
頭に赤い斑点模様があり灰色の体をくねらせながら
私の前を横切ったのだ。


こんな都会で、ヘビに出会ったのは初めてだったので驚いた。


というのも、この土手にやってくる直前に、私はメキシコ行きを最終決断したばかりだったからだ。



「そのまま前進しなさい。」


ヘビが、私にそう語りかけたように感じた。




そして、それから約2週間が経ち

メキシコに滞在して4日目を迎えた日

私は、メキシコシティのティオティワカンにある
ケツアルコアトルのピラミッドに来ていた。



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ケツアルコアトルとは、「羽毛のへび」という意味で、水と農耕の神様のことなのだそうだ。


ケツアルコアトルのピラミッドは
羽毛を首にまきつけたようなヘビの彫像のレリーフで覆われ
独特な威厳のある空気をかもし出していた。


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東京の川原でヘビに出くわしたことを思い出し

あの出来事はやっぱり偶然ではなく

私は、この土地にくることになっていたんだ、とおぼろげに思っていた。




ここで、私たちは儀式を行った。

儀式を進行してくれたのは、ピラールさん。


彼女の瞳の奥には、深い優しさと厳かなエネルギーが同居していて
どこか懐かしさを感じさせるものがあった。



ピラールさんが点してくれた神聖な火を前に
私はしばらく、神殿を眺めていた。


すると、神殿の頂上から、りっぱな髭を蓄えた巨大な老人のエネルギーが
こちらをじっとみていることに気づいた。

その老人は、位が高く、賢者のような立派な風貌で
ものすごくパワフルなエネルギーだった。


この老賢者は、今でもこの場所を守り続けている王のようにもみえ

ケツアルコアトル神のエネルギーだと感じた。



「私たち現代人が忘れてしまった古代の英知を

 どうか、今ここで、あなたから私に授けてください。」


左脳を通さずにとっさに浮かんだ祈りの言葉を、私は心の中でささやいた。


その後も、彼は表情一つ変えずに私たちを、じっと観察していた。





私は、ケツアルコアトルのピラミッド頂上にふく風を頬で感じながら
太古の昔に広がる、この地の雄大な風景を視ていた。


その大昔、この一帯はとても平和で穏やかな空気に包まれていた。
争いごともなく、人々はやさしく、みなが協力し合いながら生活していた。

しかし、時代は移ろい、現代と同じように
人々は徐々に、戦を行うようになり

いつしか、戦を行うということは、人間の営みを継続するための
必要不可欠な行為だとして受け入れるようになっていった。

平和と静けさはそのまま残っていたけど
どこか物悲しかった。


ピラミッドにふく風が、そう私に優しく語りかけてくれた。





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ケツアルコアトルの神殿の前に立ち、ひとりひとりが
祈りを捧げた後、私たちはサークルを作った。


そして、私が持参していたモルダバイトのクリスタルボウルを
この場所で叩くことを、ピラールさんが承諾してくださった。


そんな訳で、私はサークルの中央に座り
クリスタルボウルとスティックをバックから取り出そうと、バックに手を入れてみたが
スティックが見当たらない。


私としたことが、ボウルを叩くスティックを宿舎に忘れてきてしまったのだ。


スティックがなくては、音を奏でることができない。
こんな失敗、今までしたことがなかっただけに自分自身に呆然とした。


そして、演奏を待つみんなの視線が一斉に私に集まり
一瞬、私の頭が真っ白になった。


そのとき、旅のリーダーであるかずさんが一言ささやいた。



「ともこさん、クリスタルボウルを心で奏でなさい!」



私は、彼の言葉にはっとして、すぐに自分のセンターに戻り
心の中でクリスタルボウルを奏ではじめた。

親友のトモちゃんがムーラマントラを一緒に詠唱し
沈黙の演奏が始まった。





演奏が終わると
私たちは儀式の間体験したことや感じたことについてシェアしあった。


まず、ピラールさんが、初めて聞いたバガヴァンのムーラマントラについて
感想を分かち合ってくれた。

彼女が、ムーラマントラのエネルギーを観察していた際
色だけでなく、今までみたことのない文字が見えたそうだ。

誰がこのマントラを作ったかはわからないが
宇宙と直結している方のとてもパワフルなエネルギーを感じた、と話してくださった。


また、ピラールさんと彼女の友人のドーラさんは
儀式の間、第三の目を通して、私たちひとりひとりに視えたこと
感じたことをコメントしてくださった。



「あなたは、以前もここにいたことを覚えてますか?

 そして、あなたのスピリットは、再びここへ戻ってくることを望んでいました。」


私に対するコメントは、こんな言葉ではじまった。

加えて、私が過去世でこの神殿で何をしていたかなど
ピラールさんやドーラさんが視た情報を提供してくださったのだ。


とても興味深かった。



みんなの話を聞きながら、私がふと、神殿の中央に立つポールに目をやると
二匹のヘビがらせん状に絡まりながら、空高く上っていく姿がみえた。

そのものすごい迫力に、私はただただ圧倒され
しばらくの間、目が釘付けになっていた。



自分の魂が過去と現実を行き来しているような不思議な感覚が続いていた。



それにしても、ここはなんて平和で静かなエネルギーなんだろう。

私のスピリットは、この土地に受け入れられているという
深い安堵感で満たされていた。










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最終更新日  Nov 11, 2008 01:48:31 AM
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