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2013年05月31日
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カテゴリ: 死を見る


 もう希望なんて言葉すら浮かばず、叱咤する自分を殺し、光すら想像することが出来なくなっていたためか、随分と落ち着いていた。やっと終わる・・・という安堵感すらあった。それが唯一の感情だったと思う。妙に居心地良くて、抜けかけた魂を引き留めているような感じだった。翌日の家族の行動はチャック済み。昼から夕方にかけて誰も居ないので、そこでさようならをしようと決めていた。

 十数年前、中学の頃にやらかしてしまった自殺未遂を思い出した。今に比べたら、あれはほぼ突発的な行動だったように思える。結果、まあここに到るまでは死ななくて正解だったかなと思う。良いことも悪いことも、色んな事を経験して、たどり着いた答えがまた自殺だったというだけだ。当時と理由は違えど、死は同じ。死に方も同じだ。

 夜になると、ちょっとテンションが高くなってた。情報収集でよく利用していた掲示板を読み返してみたり、自殺決行をカウントダウンしているブログを観たりして気分を高めたりした。そして、書き込んだ人達の『死』を望む理由を読んで、改めていろんな人がいるなぁと思った。生きる希望なしという単一のキーワードから派生していく様々な理由は、人の数だけ存在してるってことですな。

 この29年間はどうだったよ?と自問した。脳内でマイクを片手に質問をする尻尾を生やした自分と、なぜか真っ裸の自分を想像して、インタビュー風のやり取りを一人でやったりした。

「一言で言えば、どう表現しますでしょうか?」
「ダメだコリャ」
「やり残したことはありますか?」
「食欲、性欲、その他の欲が涌かないのでないと思う」
「今の気分は?」
「禅を組めば浮けそうなくらい落ち着いてる」
「今、何を見てる?」 
 本棚(ロープを本の後ろに隠してる)に目を向けて「ロープ」
「そのロープを見て一言」
「ロープの先が天使の輪っかに見える」

 てな感じで馬鹿みたいなことをやってた。今思うとこれ、不安になりかけてた心を抑えようとしてたのかもね。冷静を装って、生きることに意識が傾かないよう、言葉で自分を責めてたのかもしれない。






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最終更新日  2013年05月31日 13時51分53秒
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