ゆーぽっぽ・どっと・こむ

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運転免許証(Driving License)


運転免許証(2004年3月5日の日記から)



ゆーぽっぽはゴールド免許保持者、通称「ペーパードライバー」である。
この免許は、17歳の時に住んでいたマレーシアで取った、ちょっとした「いんちき免許」であり、日本で取る免許と違って破格(約3万円くらい)で取得したものである。でももちろんそれなりの難関(?)はくぐり抜けて来ているわけで、決して「免許をお金で買った」わけではない。

マレーシアで免許を取るには、もちろん旅行で行って簡単に取って帰る、というわけにはいかない。確か、免許を取ってから3ヶ月以上は滞在しないと正式に認められなかったはずだ。まぁその頃純粋な在馬邦人(在マレーシア日本人)であったゆーぽっぽには関係のない話だったのだけど。

ともかく向こうの免許というのはいい加減だ。まず、日本で言う教習所というものがないので、最初にドライビングスクール(ただの事務所)に申し込みに行き、ではいついつに5時間講習なる授業を受けてくれと言われ、それを受けると今度は受講証明書のようなものをくれ、その後筆記試験を受ける。50点中45点以上であれば合格。これがまた、サルでもわかるような簡単な試験で、落ちる人はほとんどいない。(この標識は何?みたいなごく初歩的な質問ばかり)

それに合格すると、今度はその合格通知をドライビングスクールに提出し、翌日からもう先生が教習車で自宅に迎えに来てくれる。つまり、一般道が「教習所」であり、坂道発進だろうと、縦列駐車だろうと、全て「実践」なのである。今考えるととてつもなく恐ろしい。

そうして20時間ほど乗ってようやく人並みに運転できるようになると、今度は日本で言う「免許証センター」みたいなところに行って試験を受ける。これにはいろんなドライビングスクールから集まってきた生徒達ががやがやと列をなし、なんと自分の先生が教習車持参で応援に駆けつけてくれる。つまり、先生達が持ち寄った車が実際の試験車になるわけだ。私の先生だったリムさんの教習車には、ハンドルに「L3(左に3回)、R2(右に2回)・・・」といったように、縦列駐車の際のハンドルの切り方がマジックで書き殴ってあったのだが、なんと本番もその車に当たった為、いつものレッスンと変わらぬ落ち着きぶりで試験を受けることが出来た。合格すると、リムさんは飛び上がって喜んでくれた。そして、クーラーの効かない、時々ハンドルが引っこ抜ける教習車でお家まで送り届けてくれた。陽気でうるさくてかわいい、歯の抜けたおっちゃんだった。

そしてその免許を持って日本に帰国した私は、その車道の狭さに唖然とした。・・・無理だ、、、私にはとても運転できない・・・ だってマレーシアの車道は、車が2台通れそうなくらい広いのだ。

でもまぁ免許が無駄になるのも悔しいので、一応免許証センターで書き換え試験を受けた。そこには見たこともない世界が待っていた。1度目はT字路で逆流し、あっさり不合格。2度目はS字で思いっきり脱輪して不合格。3度目は踏み切りをあっさり通過して不合格・・・になろうとした瞬間、教官が哀れに思ってか、「キミねぇ・・・気をつけて運転してくださいよ・・・」とボソっともらし、合格の判をくれた。その日は私のマレーシア免許が切れる日だった。あぁ~なんてやさしい人だったんだろう!!!

・・・というわけで、私は日本に帰ってきて既に10年にもなるというのに、いまだに数えるほどしか運転していない。恐くて、というか、私の運転する車にはなぜかみんな恐がって乗ってくれないのだ。自分ひとりで運転する勇気もないし。
まぁ、黙っていれば泣く子も黙るゴールド免許。このまませっせと更新だけして、ここは世の為人の為、ぐっと我慢して運転は人に委ねることにしよう。


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