王様の耳はニャンコの耳

王様の耳はニャンコの耳

2026.06.22
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カテゴリ: 日々のこと




毎年、この暑くも寒くもない最高の気候の時期になると、

私の中で「あるスイッチ」が入る。

それは、大がかりな断捨離。

ちまちまと引き出しを一つ片付けるようなものじゃなくて、

家の中で一番大きな収納スペースの中身を文字通り「全部」引っ張り出して、

掃除をして見直すという、年に一度のマイ一大イベントなのだ。

今回ターゲットにしたのは、2階にあるいちばん大きな収納。

実は私、密かに人生の計画を立てていて、

あと20年もすれば、きっと2階に上がって生活するのって難しくなるんじゃないかしら、

と思っている。

だから、だんだんと生活の拠点を1階に移していきたいのだけど、

2階の大きな収納に荷物をこれでもかと詰め込んだままにしていたら、

最後は重くて開けられなくなったり、下へ持ち出せなくなったりして終わってしまう。

(そう、人間いつまでも若くはない……!

若いつもりでいても、膝や腰は確実に未来に向かってカウントダウンしてるのだ。笑)

だからこそ、今のうちに「1階の収納に入る分だけ」に、

荷物をコンパクトにまとめたいと考えている。

この、新しく3世帯で暮らす家を建てる時に作った、あちこちにある大きな収納スペース。

当時、「とにかく収納はたくさん、広めに!」とお願いしたのをよく覚えている。

その2階の収納には、長年、旦那がいろいろなものを置いていた。

基本的には彼の聖域なので、私は何年もの間、勝手に触らず、捨てずにおいた。

ただ、定期的に「これどうする?」と聞いてみて、

要らないものはその都度処分してもらうようにはしていました。

10年ほど前に一念発起して、私のものや子供のものはほぼきれいに片付けた。

旦那のものも、聞けばどんどん捨ててくれたのだけれど……。

いつも「これどうする?」と聞いたときに、

彼が「それだけは絶対に取っておいて!」と死守していたものがある。

それが、映画のパンフレットと、大量のレコード。

彼いわく、

「レコードは、自分が年をとってからゆっくりもう一度聴くから取っておいて」

とのことだった。

なるほど、そうなると定年で仕事を辞めるまでは、

このレコードたちにはここに居座る権利があるということね。

さすがにそれまで「今すぐ捨てろ」と言うほど私も鬼ではないから(笑)、

そのスペースだけはずっと触らずにそっとしておいたのだ

今回の断捨離では、当初はそのレコードのことには触れないでおこうと思っていたのだけれど、

ちょっとスペースを空けたくて、箱を動かしてみようとした。

ところが。

……重い。重すぎる。

レコードとはいえ、1枚1枚は大したことなくても、

ダンボールにぎっしり詰まると、とてもじゃないけれど私の力ではびくともしない。

(いやこれ、もし私が一人になったら絶対に処分できないやつやん。無理無理重すぎる。)

せめてこの半分でも減らしてもらえれば、と私は彼に提案してみた。

「あのさ~ レコード少し見直してみない?要らないものは減らしてもいいかなと思って」

すると彼、なんて言ったと思います?

「あ、それ、全部いらない」

……はい?????

全部いらない!!?????

(えーーーーー!!!!!嘘でしょ!!???)

(あの「老後にゆっくり聴くから絶対取っといて」の熱いこだわりはどこへ!!)


あんなに頑なに「絶対に捨てないで」と言っていたのに、なぜそんなにあっさり!?

気になって理由を聞いてみると、どうやら最近は音源がネットで自由に手に入るから、だそう。

自分が若い頃にレコードで聴いていた音楽は、今やほとんどネットで聴くことができるらしい。

現に、彼が昔聴いていたお気に入りの曲は、ほとんどいま車の中で聴いているのだとか。

しかも、ネットが勝手に好みのプレイリストまで作ってくれるらしい。


そんなわけで、用済みとなったレコードたちは「全部いらない」となったわけです。

男性のロマンというかこだわりって、本当に時代の波であっさり上書きされるものなのね(笑)。

というわけで、早速少しずつ処分しようと思っている。

何せ信じられないくらい重いので、全部いっぺんには捨てられない。

一瞬、「もしかしてプレミアがついてお宝レコードになっているのでは!?」と下心がうずき、

メルカリで密かに調べてみたのだけれど……

どれも大したお値段では取引されていないみたい。

ちぇっ(笑)。

もちろん、あと20年くらい寝かせておけば、ひょっとしたらもの凄い高額になるかもしれないけれど、

私の「1階シフト計画」の方が大事なので、やっぱり潔く処分することにしました。


調べてみたら、ジャケットカバーの紙は「リサイクル(古紙)」、

レコード盤は「プラスチックの回収」でゴミに出せるそう。

いちいち中身を引っ張り出して仕分けるのは本当に大変な作業だけれど、

有料のゴミ袋を使わずに、無料で回収してもらえるなら、

喜んでシュッと仕分けさせてもらおうじゃありませんか。


重いレコードとの戦いはこれからが本番だけれど、

初夏のいい気候のうちに、お茶でも飲みながらのんびり片付けていこうと思います。





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最終更新日  2026.06.22 09:00:20


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