「鉄人28号ジオラマ2」完成画像2

鉄人2の2
「鉄人28号ジオラマ2」完成画像2

子供心に、正太郎少年はなぜ車の運転が出来るのだろうと疑問でした。
画像奥に写っているのは、ホンダ、インテグラですが、正太郎君は真っ赤な車を自在に運転していました。

そして、時にはその車を運転して大塚署長のいる警察に着いて、そのまま建物の中に入って行きました。
正太郎君は、当時としても今としてもモダンな、円形の二階建ての豪邸にたった独りで住んで、元気いっぱいでした。

地下室もありました。
正太郎君は、どうも学校へ行ってないようでした。紫のチェックの入った青っぽい背広の上着またはブレザーを着てシャレたネクタイをしめ、緑の半ズボンをはいて、さらに革靴まで愛用して、ほとんど常に操縦器を抱えて、その行動は立派な社会人でした。

さらにピストルを携帯し、腕力も大人顔負けでした。パラシュート降下もお手のもので、特殊部隊にもそのまま入れそうなほど、冒険的行動をこなしました。
正太郎君はスーパー少年でした。かっこいい少年でした。でも、彼女一人いませんでした。

正太郎少年の愛すべき相手は、鉄のよろいに身を固めた、鉄人28号でした。
横山光輝先生の着想、設定の大胆さと奇抜さにひかれて、私たち少年は、正太郎少年を怪しみねたむどころか、無敵のロボット、鉄人28号を操る活躍にひかれ、酔いしれ、拍手喝さいを送りたいほどでした。

昭和30年代の少年活劇の主人公は、俗世間のうるさい規則にしばられず、自らの力で立派に社会生活にいそしんでいました。
この疑問は疑問でなく、強く明るく正しい少年の理想像として、私たちを魅了しました。

こうして私は漫画やテレビの活劇に夢中になり、思い出に残る子供時代を楽しみました。だから、その時代を過ごしたことを思い出しては、あの頃が一番幸せだったと、懐かしさと共に、振り返ることが出来るのです。


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: