Jul 21, 2013
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カテゴリ: 飛行機


Fly away Emily  飛んでけ エミリー!


元の歌は フライアウェイ ピーター、リトルディッキーバードと言いまして マザーグースの子守唄です。
マザーグースは欧米の小説や文章に殆ど常識として引用されるので、それを聞いて育たなかった大多数の日本人には 何の事だかわからないで困ります。
ネットのおかげで 歌まで聞けるようになったのは助かります。


飛んでけ エミリーというのは 婆裟羅の作った歌でして 世の中には存在しません。
エミリーは大戦中の米軍が敵機を呼ぶ符丁で H8K2 二式大艇を指します。



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imgec6a7c1azik5zj posted by (C)婆裟羅大将

2008年の3月に酔狂にも宮崎の鹿屋まで出かけて See Emily Fly ! ,, エミリーが飛ぶのを見よ!
というエントリーを書いたのでした。


ピンクフロイドの元歌を貼っておきます。



シド・バレットもニック・メイスンも若い、、というより 生きてる! (笑)



さて6月23日は香川県三豊市の詫間というところを訪れました。行き方はひとつ前のエントリーにて。

1945年 8月の終戦後 最後の3機の二式大艇のうち1機は米軍に接収されテストされる為に 横浜まで最後の飛行に飛び立ったのがここの基地からなのです。

残りの機は破壊されたと、、、負け戦と言うのは悲しいものです。 いや飛行機が壊されるなんてことより悲惨なことが山ほどあったのでしょうが。






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R0010046_edited-1 posted by (C)婆裟羅大将

海岸を見下ろす道路わきに 記念碑があります。




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R0010043_edited-1 posted by (C)婆裟羅大将




二式飛行艇や九四式水上偵察機がここから飛び立った、戦争の最後の方は ここから特攻が出たというような 事が書いてあります。


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R0010045_edited-1 posted by (C)婆裟羅大将

いつぞや行った 鹿児島の指宿も 同じような碑 がありました。


しかもですね、あの旅行の時 指宿で釣りをした海岸のステップ は 飛行艇、水上機用のスロープ(スベリ)に戦後階段を付けたものだという 説もあります。
(知らなかった、、、歴史の遺構の上で釣りしてたんですね、写真は撮っておくものですね)



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R0010052_edited-1 posted by (C)婆裟羅大将

道路に面した崖には 防空壕があります。でも本当にその目的で掘ったのでしょうか。
下の基地からここに大急ぎで飛び込んだり 物をしまうにはずいぶんな坂を登ってこなければなりません。
空襲で急ぐときには間に合わないだろうし、昔は自動車を使おうにも絶対数が少ないうえに、終戦が近づくとガソリンも不足していたはずですし。





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R0010049_edited-1 posted by (C)婆裟羅大将

二式会だそうです。
飛行艇を飛ばす海軍側と、仕事として修理に携わっていた方達の両方で作られたと書いてあります。


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R0010047_edited-1 posted by (C)婆裟羅大将

ひどい話です、戦争で亡くなった人の碑ではありません。海軍の基地を造る為に立ち退きを強いられた人々の碑です。 
まあ 戦前だって日本はいちおう法治国家ですから いくら太平洋戦争開戦前夜の 1941年の11月に
発表されたといっても、いきなり 補償なし強制収容なんてことはないでしょうが 自由にものが言えたかというと まあ無理でしょう。

山が海に迫り 平地の少ない日本の地で 軍の飛行場の為に理想的な土地を確保しようとしたら、かなり強引に やるしかないでしょう。
戦前の軍の飛行場はどこも理想的なロケーションの場所に作られている、とは航空関係者の一致する意見のようです

しかし ここから 見えるだけの場所なのに なんてたくさんの人が住んでいたのでしょうか。
これが世帯主だそうですから、戦前の大家族だとこの何倍もの人たちが引っ越しを余儀なくされたことでしょう。
もともと土地が少ないのに移転して家を建てる場所なんてあったのでしょうか。



こういう話を聞くと 生前 祖父が話してくれた 
「 終戦後の夏はひどかった、悪い奴がおってのう、同じ伝票で何回も何回も海軍の基地から高価な資材を もらってくるんよ、
いくら海軍さんが混乱してるからと言っても詐欺だわな 」

という話も もしかして基地建設の為に 土地を手放し移転を強要された人や家族だったりしたら 責める勇気は、、婆裟羅には 無いな。












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R0010056_edited-2 posted by (C)婆裟羅大将

海岸まで降りると容易にスロープ(スベリ)が見つかりました。これは西から2番目のものです。
ここから飛行艇を海から上げ下ろしするための設備です。
形はとどめていますが さすがに70年以上経つと たっぷりお金をかけて作った コンクリートも崩壊が始まってます。
でも防潮堤が無ければまだ同じ用途にも使えることでしょう。

瀬戸内海の波が静かなことも 長持ちの秘訣でしょうか。
いつも相模湾の太平洋を見ていると 瀬戸内海は波が殆ど無く いつでも たぷんたぷんと揺れているだけの印象があります。
それが妙に懐かしいのは、やはり数か月は 瀬戸内で暮らした事があるからでしょうか。





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R0010058_edited-2 posted by (C)婆裟羅大将


上のスロープから一番西のを望む。

昔の飛行艇は水の上にしか降りられず、陸へ上げるには車輪を手で取りつけてから傾斜路を使っていました。
これがないと陸へ上げられなかったのです。

現在の新明和の飛行艇は 車輪格納部の防水扉が機械仕掛けで開いて車輪が出て来て 地上の滑走路からも離着陸ができます。




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R0010054_edited-1 posted by (C)婆裟羅大将

東を望む、クレーンが見える所も スロープのようです。



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R0010063_edited-1 posted by (C)婆裟羅大将

そちら(西から3番目)も 行ってみました。
ここは コンクリートで上から固められ 普通の船がつけられる桟橋になってます。

過去は忘れて新しい時代に適応して生きていくんだね、君は。(笑)



東の方の 一つのスロープはジェットスキーの上げ下ろしに使われています。
ジェットスキーは戦後 新明和とともに 飛行艇を作った川崎重工の発明ですから 
おじいちゃんの 使ったスロープ を孫が使っているようなものですが、 まあ 今使っている人はそんなことは知らんでしょうね。



冒頭のTwo little dicky bird または Fly away Peter がどんな歌か紹介しておきましょう。






Two little dicky birds sat(sitting) on a wall
One named Peter, the other(one)named Paul
Fly away Peter fly away Paul
Come back Peter come back Paul





そして このエントリーは   Fly away Emily  飛んでけ エミリー! で始まり
最後は みなさんの予想通り

Come back Emily!  戻っておいでエミリー、で終わる。

必ずしも詫間の人 全員には歓迎されないかもしれませんが、二式会の孫、ひ孫の中には見たい人誇りに思っている人もいるでしょうか。
あれが おじいちゃん、おばあちゃんの世話していた飛行機だよ、と。





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Last updated  Aug 23, 2013 06:24:02 AM
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