2004/09/19
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カテゴリ: ブラジル産
休日は、どうもバタバタしてしまい、

さぼっていたら、ああ、そういうわけねと思って下さい。

滑り込みセーフな時間なので、
軽く行ってみたいのですが、軽くなるかどうかが心配です。

さて、今日のネタはファントムやアメシストのお題の時に登場した
アメシストファントムです。

ファントムという名前はふさわしくないほどくっきりはっきりした
存在感を持ち、ファントム部分の錐面が反射して見えるくらいですから、


ブラジル式

今日の写真は説明用の実用一点張りで失礼します。
写真左がアメシストファントムの全体像。
写真だとファントムらしくぼんやりしていますが、
お話しした通りのくっきりファントム、
しかも、下からライトアップしてみると、
どうやらファントムの内部は透明らしいのです。

これだけはっきりしているのだから、
底の部分をみたら、ファントムとその他の部分との境目が
見えるんじゃないか……
と思ってひっくり返してみたら、
おお、見える!

ついでに変なものも見えました。
それが右側の写真です。
右側2枚は同じ写真なのですが、下の写真はわかりやすく線を引いてみました。

そう……、このファントム、完全な透明ではなく、
アメシストとクリアで交互に分割されているようなのです。

私は、これを見てあるものを思い出しました。
アメトリンです。
ご存じ、ひとつの結晶の中にアメシストとシトリンが同居する
魅力的な石ですが、
このアメトリンの中にやはり同じように黄色と紫で交互に
分割された石があるのです。

アメシストとシトリンはともに水晶を構成する
珪素の一部が鉄に置き換わったもの。
そこに天然の放射線が作用して紫色になっています。
そのため、アメシストを加熱すると放射線の作用が解消されて
黄色くなるため、通称「焼シトリン」と呼ばれている
熱処理シトリンが出回るわけですが、
放射線を受けたか受けないかで色が変わってしまうものが
ひとつの結晶に同居しているとなるとこれは 変です。

クリアとアメシストなら、珪素と置き換わった鉄分の差と言うことになりますが、
それにしてもひとつの石で、こんなふうに分割されてしまうのは不思議です。

これは調べねばなるまい♪
と、ネットを渡り歩きましたところ、
ありましたありました。
やはり研究されていました。
すばらしい。

さて、これを説明するとなると、
ちょっとややこしい話を前置きにしなくてはなりません。
せっかく調べたことを忘れないように書き留めておきたいので、
ちょっとばかりおつきあい下さい。

水晶は二酸化珪素の結晶です。
目に見える形はご存じの通りの先がとがった六角柱なのですが、
分子構造でいうと、水晶は二酸化珪素が螺旋を描くように結晶しています。

そしてこの螺旋には右回りと左回りがあるのだそうです。
どちら巻きなのか見分ける方法があるそうなのですが、
ここでは右回りと左回りがあることだけ覚えておいて下さい。

右回りに結晶した水晶を「右水晶」、
左回りに結晶した水晶を「左水晶」というのですが、
さらにそれらがかみ合って(専門的には透入と言います)結晶したものがあるのです。

クリスタル用語で「ツイン」などと呼ばれる
二つの結晶がぴったりくっついているものではなくて、
見た目はひとつの結晶なのに、実は
結晶の螺旋構造が2種類かみ合っているものです。

右回り同士、左回り同士など、同じ方向の螺旋構造の水晶がかみあったものを
「ドフィーネ式双晶」、
右と左、異なる方向の水晶がかみ合ったものを
「ブラジル式双晶」といいます。

いま、「かみ合っている」と書きましたが、
いったいどういう風になっているのか、
分子模型かCGで見てみたい気がします。
どうにも頭の中で想像ができません。

そんな程度の理解度なので、
そのうち勘違いな説明をしでかしそうでコワイです。

「双晶」にはちゃんとした規定があり、
ブラジル式、ドフィーネ式以外にもあるのですが、
今日はこの二つ、いえ、正確にはブラジル式双晶が主役です。

……というのも、アメシストとシトリンで交互に色分けされた結晶は
ブラジル式双晶なのだそうです。
しかも、紫色の部分が右、黄色の部分が左、というわけではなく、
(アメトリンでは)黄色の部分は単結晶(右か左のどちらか)で、
紫糸の部分は右と左が交互に年輪のようになっているそうです。
(特殊な方法で見るとそれが年輪のような縞に見え、
これを「ブリュースター・フリンジ(またはブルースター縞)と呼びます)
アメトリンだから、というのではなく、ブラジル式双晶とは
こういう特徴を持った結晶のしかたをするのだというのですから、ややこしい……。

写真のアメシストは産地不明ですが、
こうしてみると、きっとファントムの部分は、
ブラジル式双晶なのでしょう。

話はアメトリンに戻ります。
同じように鉄を含み、放射線を受けたか否かで色が変わる
アメシストとシトリンがどうしてひとつの結晶に共存できるのかというと、
意外なことに水分が関係しているようなのです。

特殊な方法で水分をはかってみたところ、
シトリンの部分にはより多くの水分が含まれていたそうで、
(クリアな部分→紫の部分→黄色の部分の順で水分が多い)
この水分が放射線の作用を和らげて、
シトリンのままでとどめたのではないか……と考えられています。

うーん、わかったようなわからんような。
急いで書いたためになんだかこなれておりません。

最後にひとつ
今日のタイトルは
「底には謎が隠れていた」 です。

石の底を覗いてみると、よけいな謎まで見えてくるかもしれません☆








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Last updated  2004/09/19 11:30:29 PM
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フォレスト@ Re:”メタ”からアゼツを考える。(09/28) アゼツライトは水晶にもならないただの石…
スターブラリー@ Re:名前を使う、意味を使う(10/08) この写真に掲載されている水晶は、販売予…
spiranthes@ Re:Vサイン!(11/15) 55度24分のベローダ(Belowda)式双晶かもし…
販売者@ Re:分りやすいです。(09/30) スーパーセブンが、過去くず石だったとい…
通さん@ Re[4]:深紅であるはずの石(12/10) わ!わ!こちらにお返事をありがとうござ…

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