2004/11/19
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カテゴリ: インド産
「もののけ姫」を見ています。

改めて意識できるような気がします。

キリスト教世界における「造物主」ではなく、
善悪の観念を超えた「豊かなもの」「おそろしいもの」。
人の意識の外にある大きな流れ……畏敬すべきもの。
神を祀るということは、願いそれを叶えてもらうためではなく、
ひたすら荒ぶる神を鎮めるためではなかったのでしょうか。

少し話は変わりますが、

伊勢神宮内宮の御祭神は、いわずとしれた天照大神ですが、
この女神を祀る正宮((神宮の中心となる一番格式の高いお社)の裏手には、
「荒御魂神(あらみたまのかみ)」を祀る「荒祭宮(あらまつりのみや)」があります。
おだやかな神の一面を「和御魂(にぎみたま)」、
荒ぶる神の一面を「荒御魂(あらみたま)」と言うのだそうで、
この「荒祭宮」は、天照大神の荒ぶる半身をお祀りしているということになります。
実際、さまざまな行事は正宮に準じて行われ、
第一の別宮という高い格式をもって祀られています。

現在、神様といえば柏手を打って「何かを願う」という感覚がありますが、
(少なくとも私にとっては……)
荒祭宮のことを知ったときには、


もののけ姫に登場する「シシ神」は、
まさに「人知を越えたおそるべきもの」のイメージです。

石は地球のかけらであり、
地球の「力」と人をつなぐ細い絆なのだ……と考える感覚と、
自然を神を恐れ敬う感覚はどこか似ているのかもしれない……と考えてしまうのは、




今日の石は、「ヒューランダイト」。
「ヘウランダイト」と書かれるとこともあります。
和名は輝沸石。ヒューランダイトやヘウランダイトよりも
和名で検索した方がたくさんヒットします(笑)。

本来は透明な石で、酸化鉄によって赤く発色しているものも多くあるそうです。
この緑はまたしても緑泥石によるものかと思っていたのですが、
調べてみたら何と鉄分の混入によるものだとか……。
赤も緑も鉄とは、びっくりです。

この石は、この豊かな緑色と表面の表情に惹かれました。
まるでうねり、うごめき、見る間に成長していく熱帯雨林のような迫力を感じたからです。

古代の人々は、自分たちを取り巻く自然の力を
こんな風に感じていたのではないか……。
そんな想像もふくらみます。


☆おまけ
伊勢神宮の話が出たのでおまけです。
文中でご紹介した荒祭宮へと続く石段には「踏まぬ石」と呼ばれる石があります。
「天」の字に似た割れ目があるので踏んではいけないとされているそうです。

また、伊勢神宮は内宮・外宮を頂点に総勢125社からなる一大神社群です。
中には石を御神体にしている社(内宮の滝祭神)や、境内の一角に四角く石を敷いてしめ縄で囲んだだけのところ(外宮の三ツ石)もあります。
伊勢神宮は20年に一度お社を建て替え、これを「遷宮」というのですが、
(125社すべてさみだれ式に順番に立て替えるそうです!)
このとき、正宮のお社の周囲に敷き詰める白い石を奉納する「お白石持ち(おしらいしもち)」という行事が行われます。
旧神領にあたる伊勢市民がそばを流れる宮川という川の河原で拾い集めて、町内会ごとに集め、奉納します。
伊勢はちょうど中央構造線上にあたるため、
この白い石は石英なのだそうです。


☆おまけ その2
石好きさんで、伊勢に行ってみようかな……とおっしゃる方におすすめです。
石の浄化に塩を使うことがありますね。天然塩のほうがいいとか聞いたことがあるのですが、
伊勢の隣の二見(ふたみ)というところで、天然塩を作っておられる方がいます。
この二見という場所は、その昔伊勢参りをする人が禊ぎをした場所で、
しめ縄で結ばれた夫婦岩がシンボルの二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)があります。
この天然塩はこの二見の海水を鉄板で煮つめて作られています。
二見では、古来の入り浜式で今でも塩が作られ、伊勢神宮に収められているほどですから、
由緒正しき天然塩といえるのではないでしょうか?

この塩は双海町にある道の駅「民話の駅・蘇民(そみん)」で買うことができます。
「民話の駅・蘇民」については 二見町HP に紹介されています。


☆もういっちょおまけ。
上で二見興玉神社の夫婦岩の話をしましたが、
この神社の御神体はなんと、海中に沈む「興玉石(おきたまいし)という石だそうです。
夫婦岩は、この御神体に対する鳥居の役目をしています。


☆おまけがとまらない!
あっ、観光パンフの原稿を書いていたライターモードが発動しました。
ご存じかもしれませんが、二見の夫婦岩、 夏至 になると、二つの岩の間から朝日が昇ります。
一方 冬至 には、伊勢神宮内宮の入り口、宇治橋にある鳥居の上に朝日が昇ります。
夫婦岩の朝日は昔から知られていましたが、冬至の宇治橋の朝日は、意外に最近になって話題になっています。

☆こんなところにも「石」
ご存じ伊勢神宮は内宮と外宮に分かれていて、車で5分ほど離れています。
(※内宮、外宮は「ないくう」「げくう」と読みます。「ぐう」ではないのでご注意を)
内宮は倭姫命(やまとひめのみこと)の御巡幸伝説が物語るように機内から移された神、
外宮(豊受大御神)はその後、天照大神の食事を司るためにお迎えされた神と言われていますが、
一説では地元の豪族「度会(わたらい)氏」の氏神だったのではないかと言われています。
この外宮の背後にそびえる高倉山には「天の岩戸」と呼ばれる遺跡があります。
現在は神宮領で入山できませんが、奈良の石舞台古墳級の遺跡だと言われています。

天の岩戸といえば、伊勢から志摩に向かう途中に「天の岩戸」と呼ばれる場所があり、
そこからは名水100選にもランクインしている水が流れ出しています。

☆最後のおまけ
神社の正しいお参りの仕方は、一般的には「二拝二拍手一拝」。
つまり「二回お辞儀をして二回柏手を打ち、さらにもう一回お辞儀をする」です。
しかし、伊勢神宮における「正式」は「八拝二拍手一拝」だとか。八回頭を下げてから二回柏手を打ち、もう一回……。
ご心配なく、一般には「二拝二拍手一拝」でよいそうです。







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Last updated  2007/12/01 10:48:20 AM
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