2005/10/27
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大学の時、一般教養の哲学の授業で

についてレポートしなさいという、課題が出ました。

なにせ、ひと昔のことなので、どうにも記憶があやふやですが、
私は「見えているものは違う」
「なぜならば、石膏像を描いている際、微妙な面が見える人と見えない人がいる。
同じ人でも、ある時から面に気がつくことがある。
その人にとって気がついた時点からその面は存在するが、
気がつく前には見えておらず、その人にとっては存在しないものだった。


……と、美術畑の人間でなければぴんとこないレポートを提出しました。
(表面がなめらかな彫像を、細かな面で捉えて立体感を出す練習をするのです)

人によって見えているものは違うし、
自分だって、気がついたことで見え方が違っちゃうこともある。

ひと昔前の哲学な宿題を思い出してしまったのが、こんな石。



ルチルとヘマタイト入りのガネーシュ・ヒマール産水晶です。
薄片状の黒いヘマタイトにからみつくように細いルチルがたなびき、
しかもルチルの表面になにやらつぶつぶとくっついているので、
まるで樹氷のよう。

内部の景色が美しい水晶です。

さて、この水晶を初めて見たとき、何かがくっついたルチルだと思いました。


「チューブ・インクルージョンじゃない?」

チューブ・インクルージョンとは、水晶の中に内包されていた針状の結晶が
抜けたり溶けたりしてなくなり、
その痕跡が細い管状の穴(空洞)になっているもののことです。

ルチルの表面に何かがつぶつぶくっついているパターンは見たことがなかったので、

と、あっさり自説を変更。
すると、不思議なもので、チューブ・インクルージョンに見えてきます。

ところが、別の人に見せたところ、
「ちゃんとルチルはいってるよ」

ええ?
言われて、同じルーペで見てみると、
なるほど。極細ルチルが確かに。

何より、これより早く撮った写真(右側)に、ちゃんと写っています。
気がついてしまうと、今度はチューブに見えません。

このように、同じものを見ていても、見えているものは違うかも。







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Last updated  2006/08/07 05:44:28 PM
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フォレスト@ Re:”メタ”からアゼツを考える。(09/28) アゼツライトは水晶にもならないただの石…
スターブラリー@ Re:名前を使う、意味を使う(10/08) この写真に掲載されている水晶は、販売予…
spiranthes@ Re:Vサイン!(11/15) 55度24分のベローダ(Belowda)式双晶かもし…
販売者@ Re:分りやすいです。(09/30) スーパーセブンが、過去くず石だったとい…
通さん@ Re[4]:深紅であるはずの石(12/10) わ!わ!こちらにお返事をありがとうござ…

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