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「脱トレッキー」とも言える内容から見えるハリウッドの行くへスター・トレック BEYONDSTAR TREK BEYONDアメリカ(2016年4月29日公開)147分■ 監督 ジャスティン・リン■ 出演者 クリス・パイン /ザカリー・クイント /ゾーイ・サルダナ /サイモン・ペッグ /カール・アーバンスター・トレック生誕50年という節目に公開された話題作で2009年にヒットメーカー J・J・エイブラムスによってリブートされたシリーズ3作目の SF娯楽アクションアドベンチャー超大作作品で今作は 『ワイルド・スピード』シリーズを立て直しスター・トレックファンを自称するジャスティン・リン監督がメガホンを取りスター・トレックファン以外の層も愉しめる仕上がりとなった「スター・トレックBEYOND」をご紹介します。---------------------------------------------------------------------------------------------------- STORY ----------------------------------------------------------------------------------------------------ジェームズ・T・カーク(クリス・パイン)を艦長に5年の調査飛行へと向かったエンタープライズ号一行だったが、3年の月日が経った所で 任務に付いてクルー達の迷いが生じる。そんな折、寄港先の宇宙基地ヨークタウンに救助要請が届き直ぐ様カークはエンタープライズで救助に向かうのだが・・・。---------------------------------------------------------------------------------------------------- 解説 ----------------------------------------------------------------------------------------------------■□□□□国民的SFTVシリーズ『宇宙大作戦スター・トレック』の新作にしてリブート作 第3弾となった本作は前2作で惑星連邦の危機を描き3作目にしてようやくタイトル通りの「宇宙探検」を描いた作品となり5年間の調査飛行任務に就いて3年が過ぎカークを始めとするクルー達の、任務に対する迷いが生じたそんな折に救助任務で向かった先で新たな敵に遭遇しエンタープライズが大破され見知らぬ惑星に放り出されバラバラになったクルー達が母艦も武器も無い丸腰のままで惑星連邦に忍び寄る未知の驚異にどう立ち向かうのかという受難と絆を描いた「スター・トレック・シリーズ」のファン以外の方も愉しめるSF娯楽アクション活劇となりました。■■□□□本作は、宇宙を探検し新しい生命と文明を求める開拓精神に満ちたSF冒険物語としてスタートしたアメリカの国民的TVドラマ「スター・トレック宇宙大作戦」の誕生50周年を記念して公開された作品で知恵と勇気を持ってクルーが一丸となり困難な事件に立ち向かうという「スター・トレック・シリーズ」の柱とも言える要素はそのままにバイクを使ったアクロバティックなシークエンスなど現代の最先端のハリウッド・アクションを多分に取り入れたかつて無い程にパワフルかつスリリングに描かれたSFベースの娯楽アクション作品としてもスター・トレックを知らない若い世代も愉しめる今後のハリウッド映画を見据えた内容とも言える優れたエンタテインメント映画として仕上がった作品です。■■■□□一方、「困難な場面を打破する決断」を描いた群像劇を支えるスター・トレックらしい知的な要素は鳴りを潜め、あくまでアクション活劇の範囲内の「サバイバル」としてのキャラクター映画の描き方に留まった印象がありキレのある脚色で魅力あるキャラクター達を描いた娯楽アクション映画として遜色ない本作ではありますが「SF的寓話としてのミステリー」という側面を持つ本シリーズのもう一つの大きな柱となる知的な展開が余り感じられない所からも本作は50週年記念にして旧来のファンに取って最も「スター・トレック」らしくない仕上がりの望まれない作品になったのかもしれません。これら作品の取り組み方から見ても、本作の制作側が、たとえスター・トレック・シリーズを描くには必須となる様々なシリーズ限定シークエンスを廃してでも若者層を取り込み新たなファンを獲得する事に重点を置いた事が見て取れます。ある意味本作は リブート3作目を期に冒頭の「エンタープライズ号破壊シークエンス」が象徴する様に「スター・トレック・シリーズ」を知らない層を獲得する為のハリウッド的奇想天外なSF仕立ての娯楽アクション作品を目指した様な「ワイルド・スピード・シリーズ」のジャスティン・リン監督の新作SF映画という位置付けの作品として「トレッキー」と呼ばれる熱狂的ファン以外の客層を取り込もうという目的で本シリーズを象徴する最も大きな特徴である「スター・トレックらしい知的な展開」をリブート1作目から徐々に廃し、3作目にして一掃した 「脱トレッキー」とも言うべき大胆な方針転換の一環として制作された一作という作品だったのかもしれません。■■■■□50年もの歴史あるシリーズの大事な節目となるこの時期にまるで「スター・トレック」らしさを意図して廃した様な制作側がこの様な大胆な方針を取る背景には「トレッキー」と呼ばれる熱狂的ファン層の多くがシニア化した事に対しての客層の世代交代を促す一環という理由の他に現在の米国内の問題を起因とした風潮を牽制しての方針転換が大きな理由として考えられます。これは、知的層の代表とも言うべき「クリントン陣営」と大衆を味方に付け大躍進を遂げた「トランプ陣営」とで全米が真っ二つに分かれ大揺れに揺れながら「トランプ氏勝利」という衝撃的結末で幕を閉じた「米国大統領選挙」でも観られた多くの米国国民が不満を抱いていると言われている「富裕知的階層に対する国民的反感」を考慮したものと考えられ「スター・トレック・シリーズ」が持つ「知的」なイメージを熱狂的に支持するファン層を含めて「スター・トレック」自体が一部富裕知的層が好む作品というマイナスイメージが定着しない様要因となる要素を排除する方針を取った可能性があり50周年の節目を機会に「大衆向け映画」となる事を目指した死活問題を賭けての方針転換だったとも捉える事が出来ます結果として最も「スター・トレック」を愛する熱狂的ファン層に支持されない可能性の高い仕上がりとなり制作側にとっても スター・トレック誕生50周年にして奇しくも最大のファン層に背を向ける形となった「脱トレッキー」と取られても仕方のない経済大国米国らしい熾烈なイノベーションを垣間見た覚悟の公開だった様にも捉えられるものがありました。■■■■■この様な スター・トレック以外の層を取り込もうとしたスター・トレックSF娯楽アクション化の試みは実は今回が始めてでは無く前シリーズの最終作であり興行的には失敗作となった新スタートレックの最終作『スター・トレック10 ネメシス』でのスター・トレックファン向けのシーンを大幅に削除し一般向けハリウッドアクション映画というスタイルを強化した方針を本作が奇しくもトレースしている様でもあるのが気になる点でしたが・・・本作の興行成績は制作費に対してまずまずの好成績を収めたものの大ヒットと言うには 微妙な所でもありまずは確実に安定した数字を確保出来る一般映画を目指しスター・トレック最大の顧客であるファン層を顧みなかった事に対してネット社会でもある現代に世間に見透かされた様な評価が加わり制作側の見立て違いによる錯綜が微妙な成績として現れた様な印象を受けるものがありました。又本作は、SF娯楽アクション作品ではありますがジャスティン・リン監督作の『ワイルド・スピードシリーズ』自体奇想天外なSF的娯楽アクション作品でもあった事からも本作がスター・トレックファンを自称するジャスティン・リン監督がメガホンを取った誰もが大いに愉しめる超弩級の娯楽アクション映画として仕上がっていながらも本作が SF作品である必要性もまして「スター・トレック」である必要性も感じられない所に本作は一体どの層に向けて作られた作品なのかという疑問と共に現在米国が真っ二つに分かれている中での国民的シリーズとなった作品が持つ最も米国らしい「開拓者精神」の真髄が曲がって伝わる事を危惧した様な内容からは現在の米国の問題が見え隠れして来る様でもあり最も「スター・トレック」らしさの無い本作からは現在最もハリウッドらしい形のアクション映画としてどんな米国内を想定しての仕上がりとなったのか、国民的ドラマシリーズの映画化の取り組み方を通してこれからのハリウッドのあり方が問われる様な、本作はその分水嶺に当たる作品となったのかもしれません☆K『大統領選以前から米国は国内が二分化する問題を抱えていてハリウッドは大資本になればなる程煽りを喰らう形となり世の流れを読んだりライトユーザーの獲得を目指したり挙句の果に旧来のファン層に見切りを付けたりと映画業界は錯綜の限りを極めている様だが現代はネットの時代でもあるから消費者はSNSなどを通しそういう映画人達が右往左往する姿を最初から最後まで全部見ていると言う現実を先ずは忘れてはならない・・・と 私は思うのだがMr.スポックっつ!!!』S『・・・艦長、話が長過ぎますっつ!!!』【CD】『スター・トレック BEYOND』-オリジナル・サウンドトラック[ 音楽:マイケル・ジアッキーノ ]価格:2700円(税込、送料無料) (2017/1/7時点)【Blu-ray】スター・トレック BEYONDLarge shipフィギュア付き ブルーレイ+特典ブルーレイセット価格:7650円(税込、送料無料) (2017/1/7時点)【Blu-ray】スター・トレック10 ネメシス[新スター・トレック映画版第4弾](リマスター版 スペシャル・コレクターズ・エディション)価格:1500円(税込、送料無料) (2017/1/8時点)[FUNKO(ファンコ)フィギュア]FUNKO POP! MOVIES: Star Trek Beyond - Kirk (Duty Uniform)<スター・トレック Beyond>価格:2395円(税込、送料別) (2017/1/7時点)[FUNKO(ファンコ)フィギュア]FUNKO POP! MOVIESS: Star Trek Beyond - Spock (Duty Uniform)<スター・トレック Beyond>価格:2395円(税込、送料別) (2017/1/8時点)
2017年01月08日
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- 新作映画レビュー -スター・トレックイントゥ・ダークネスStar Trek Into Darkness■監督 J・J・エイブラムス■出演者 クリス・パイン、ベネディクト・カンバーバッチ、ザカリー・クイント2013年8月23日に公開の スター・トレック・シリーズ最新作『スター・トレック・イントゥ・ダークネス』 はトレッキーで無くても愉しめて、トレッキーであれば 最高に愉しめる 伏線満載の極上エンタテインメント作品です-STORY-西暦2259年。惑星ニビルを探査中のジェームズ・T・カークは、副艦長スポックの窮地を救うために重大な規律違反を犯してしまい、艦長を解任される。その頃、ロンドンでは恐るべき陰謀が進行していた。やがて首謀者ジョン・ハリソンは惑星クロノスに逃亡。この緊急事態に再び艦長に復帰し、ジョン・ハリソンを追うカークだったが…。- 解説 -冒頭からいきなり真っ赤な辺境惑星の林の中を 現地種族に追われ全速力で逃げるカーク達が登場する、まるでインディー・ジョーンズを思わせる過去無いアクティブなオープニングで幕開けた スター・トレックの新作は過去の作品のオマージュと それを含む伏線に満ちた内容になっておりそれと同時にアメリカの社会問題をストーリーに盛り込んだ、ハリウッド映画らしい 刺激的で意欲的な作品に仕上がっていました前作でカークを演じたクリス・パイン他、メインキャストは今作も続投となりましたが元々トレッキーでも無く 旧作のカークを演じた ウイリアム・シャトナー とは程遠い容姿の持ち主だった クリス・パインが表情仕草など、ウィリアム・シャトナー に似て見える場面が幾度と無くありエイブラムス監督がなぜクリス・パインを起用したのか 理解出来た事でも興味深い作品となりました本作の最も大きなテーマは、強大な悪役 ベネディクト・カンバーバッチ 演じるジョン・ハリソン の行動の理由を含めた家族や身内、友人恋人などを思う、様々な 愛情 が描かれている点でそれを問う所にありますこの愛情に基づいた行動であれば それは正しい行為と言えるのかという命題を突きつけて来る所が未だステレオタイプで 漫画的描写しか出来ない構造的欠陥 を持つ邦画に比べると大きく一線を画する点であり、注目すべき所だと思います惑星二ビルの探査任務中 スポックの危機を救ったカークでしたが艦隊の規約を何重にも破った罪を問われ 艦長を解任されてしまいますこの、誰にでも分かりやすい、 友人を思う心情、愛情に基づいた行動は 容易に理解出来る所でそれを台無しにするスポックの行為や カークを無下に罰する艦隊の規約は納得は出来ても 心情では理解したく無いと感じるのが大多数の意見だと思います 一方、ロンドンの惑星連邦施設にテロを仕掛けるジョン・ハリソン については多くの方が 911同時多発テロ事件を重ねクリンゴン領へ逃亡し身を隠すという 展開からもオバマ政権になって パキスタンでアメリカ軍に殺害された『アノ』 人物がモデルになっている事に お気付きになられたと思いますジョン・ハリソンのテロの理由も又、 後に明らかになる家族を思う強い愛情からによる事が判明して行く事でカークも又、ジョン・ハリソンの取った行動が許されざる行為だったとしても元々は悪人では無かった人物が その様な行動に走らせる心情を理解しこれまでは 大事な友人、家族、仲間を思う心が優先すればそれは正しい事だと何の躊躇いも無く 違反すら犯してきた自分の行動の是非を問い始め自分の中の価値観が揺れ動いて行きます納得は出来なくても 理解は出来るというそんなカークの心情というのは同時に鑑賞する私達の価値観でもありそれは、親が病気の子を想う気持ちや、大切な仲間、家族を思う 強い愛情に基づいた 行動であったとしてもそれが 多くの人を害する事になるのだとしたなら、どんな行為も どんな行動も許されるのか という現代を生きる私達に対して 突き付けて問いかけて来る命題へと繋がって行きます前作は 家族の長として目覚めたカークの成長を描いていましたが今作は 家族の様な結束の元 一つに纏まったカーク達クルーに試練が与えられ再び一致団結して困難と立ち向かい 更なる絆を深めながら家族を守る為に自分を犠牲にする 様々な覚悟と心情を描いた物語で『イントゥ・ダークネス』 というタイトルに込められた製作者の 真意 が感じ取れる様な 作品に思いましたオリジル・シリーズを踏襲した随所に貼られた様々な伏線本作はいろいろな所でも書かれている様に、トレッキーが狂喜乱舞する 仕掛け が随所に満載されているトレッキーであれば 400倍愉しめる造りになっております☆挙げればキリがありませんがw旧映画版 スター・トレックの アレ がベースになっている所が大きな特徴と言えるでしょう物語の柱となる事なので 詳しくは話せませんがwアリス・イブ演じるキャロル・マーカスの容姿がオリジナルシリーズ第33話 『神との対決』 に出て来るヒロインに似ている点一つ取ってみてもトレッキーなら必ず反応する 納得の仕掛けが映画の随所に施されておりますので画面を観ながら ニヤニヤしながらの2時間半となる事と思われますw後、パンフレットにも書かれていない情報としてはマーカス提督を演じた(87) 『ロボコップ』 (91) 『裸のランチ』 の ピータ・ウェラーはスター・トレック 第4のTVシリーズ『スター・トレック・エンタープライズ』 で第4シリーズの最終回前のエピソードで火星コロニーの指導者を演じていた事でもトレッキーであればニヤニヤしなければならない重要な点でしょう(笑)さて、本作を既に鑑賞済みの スタトレ作品【初心者】の方には是非旧シリーズの映画第2作(1982) 『スター・トレック2 カーンの逆襲』 をご覧になって本作の理解をより深めて頂ければと思いますちなみに、旧一作目の (1979年) 『スター・トレック』 を未見で鑑賞しても何ら問題はありません『スター・トレック・イントゥ・ダークネス』 鑑賞後に物語の理解を深める為、是非観ておきたい作品スター・トレック2カーンの逆襲>>レビューはこちらSTAR TREK II THE WRATH OF KHANアメリカ(1982年)113分■ 監督 ニコラス・メイヤー■ 出演者 ウィリアム・シャトナー /レナード・ニモイ他この記事の 『楽天プロフィール』 のつぶやきは >>こちら3作目の制作が決定しファンとしてはホットしたが まさか次回のネタは コレ →じゃないよねっつ J・J ?【Blu-rayスター・トレックイントゥ・ダークネス価格:1500円(税込、送料無料) (2016/12/16時点)【Blu-rayスター・トレック4 故郷への長い道 [ ウィリアム・シャトナー ]価格:1500円(税込、送料無料) (2016/12/16時点)
2013年09月27日
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仕掛け人J・J・エイブラムスが描く、新世代アドベンチャースター・トレックSTAR TREK2009年 アメリカ 126分■監督 J・J・エイブラムス■出演者 クリス・パイン、ザカリー・クイント、エリック・バナ-STORY-未だ打ち込めるものが見つからずに 無軌道な青春を送る 若者、カークの元に、謎の宇宙船からの攻撃を受けて壮絶な最期を遂げた父を知る人物 パイクが現れるパイクの勧めで 宇宙艦隊アカデミーに入隊したカークは 破天荒さはそのままに超難問である コバヤシマル試験では 不正行為を行い聴聞会の席上で、不正を看破した 試験制作者であるバルカン人の スポックと対面する- 解説 -本作はこれまでのスタートレック作品とは違ったハリウッドアクション最先端のスピード感のある演出が導入されエイブラムス作品特有の 魂 を感じるドラマチックでロマンチックな作品へと生まれ変わりこれまではスター・トレック ファンにしか分からなかった様式と連続性のある作品作りが逆に仇となりコアなファン以外を受け付け無いという興行的な失敗を重ねるだけだった要因を一新しスター・トレック ファン以外の層を ターゲットにした 作品として制作されました■□■これまでのスター・トレック作品に多かったスタジオ撮影ならではの ある種の 『閉鎖感』 を感じる画面もカーク初登場となる、広大な大地を走るクラシックカーの場面や壮大な物語が誕生する瞬間に立ち会った様な建設途中にあるエンタープライズ号の場面など広大な宇宙へと足を踏み入れる、開拓者精神を感じる様な非常に拡がりのある画面作りになっているのも旧シリーズをリスペクトしつつ 新たなシリーズの幕開けを印象付ける意図が感じられました■■□アメリカの再生を謳ったオバマ政権に入りますと ハリウッド作品は『アバター』 『ターミネーター4』 『2012』 など破壊からの再生を描くテーマの タイプの映画が 多数登場します本作が制作された経緯も、以前 『スタトレ談義』 でも書きました様に何本もの企画倒れが起こった原因と世相を考慮した背景から『スター・トレック』 を再建する為、新キャストによる 再創造する方向へと話は発展して行きますオリジナル版のTVシリーズが放送された 66年~69年とは旧ソ連との冷戦の時代でアメリカは多くの不安を抱えていた時期でもあり現代のアメリカにおいても 先の見えない不安は40年経った現在も 形を変えて未だ存在する 大きな問題の一つとなっていました本作では 強大な敵であるエリック・バナ演じる 祖国を失った怒りと復讐に燃えるロミュラン人 ネロの怨念の果てにある、破滅への末路が 描かれていますが新スター・トレックの脚本家ブラノン・ブラーガ と ロナルド・D・ムーアコンビが創り出して来た共存、危機回避型ストーリーテーリングで慣れて来たトレッキー世代には本作は違和感のある作品になったかもしれませんがしかしこれとは対を成す様にこれまでのスター・トレック作品で描かれて来た人類全てが協力をし、共存する ポジティブな理念は本作にも受け継がれており 近隣国の事情を見ても 分かる様に怒りと激情に 身を投じてしまいがちな今、何かが叫ばれている 不安で先の見えない時代に本作のテーマはより重要な意味を持つものでありスター・トレックとは 40年の時が流れても現代の世の中に大切なメッセージを形を変えながら伝えて行くそんな作品ではないかと 強く感じるのです 【オリジル・シリーズを踏襲した、かつて無い激しいアクション】プロダクションノートによりますと本作では キャストにハードな肉体トレーニングを要求しシャトルからのパラシュート降下や、バーでの喧嘩乱痴気騒ぎなどオリジナル・TVシリーズが持つ 60年代アクションを現代の観点で描きながらキャラクターとアクションを有機的に 作品に組み合わせる様な新しい、賑やかなエピック・アドベンチャーを目指したと言いますこれまでの スター・トレックでお馴染みの アクション場面を再現しながら同時に、現代の最高水準のアクションに挑む旧作をリスペクトした未だかつて無い 意欲作でもあった訳です【スター・トレックの 共感を呼ぶ点を熟考する】エイブラムス監督は 本作がかつて無い程のアイデアに満ちた内容になったのはスタッフの中には、トレッキーやそうでも無い者スター・トレックを知らない者など 様々なタイプの人物が居た事が最大の理由だったと語ります監督は 脚本家の ロベルト・オーチー、アレックス・カーツマンにイメージが定着したキャラクター達の人物像を徹底的に分析させ若かりし頃の 夢、希望は何だったのかという原点へ帰結する内容を望みましたそれにはまず『人類が共存する明るい未来』 という スター・トレックの創始者ジーン・ロッデンベリー の理念に従いスター・トレックで、最も広く共感を呼ぶ事項のリストを作りから始めたと言いますそれら項目を基礎から調べ始めた事によりある2つの重要な事項が浮かび上がって来たといいますそれが「カークとスポック達の 若かりし頃を描く事」と「エンタープライズ号の 最初の活躍を描く事」だったのです【トレッキーも納得の、細かなディテールの数々】スター・トレックの物語を飾るのは 様々な魅力的な異星人のキャラクター達です本作でも その魅力はそのままに再構成しファンの為に細かいディテールに気を付けたと言います例えばバルカン人のスポックの場合格闘シーンの場合でもバルカン人らしい優雅で直接的なスタイルを目指したそうです衣装一つ取ってみても(82)『ブレードランナー』で 英国アカデミー衣装デザイン賞を受賞したマイケル・カプランが担当した黒いズボンと ブーメラン型のロゴが入った原色の上着というお馴染みの艦隊ユニフォームはそのままに最新の機能性に優れた明るい未来を感じさせるデザインが考え出されました【新旧俳優によるキャスティング】本作で最も話題を呼んだのは ミスター・スポック役でお馴染みのレナード・ニモイ の参加でしょうこのニモイが演じたスポックの 若き日の役は 誰が演じるのかというのは映画の大きな鍵となりました結果SFドラマ 『HEROES』 のサイラー役で 圧倒的な存在感を与えたザッカリー・クイント が担当した事で 大きな話題となりました【大規模なロケ】エンタープライズ号の機関部や 未知の惑星などそのほとんどはスタジオでは無く南カルフォルニアのロケで行われました巨大なタンクとチューブが走る 機関部にはバドワイザーのビール工場がエンジンルームには 古びた発電所をパラシュート降下するドリリングプラットフォームとカークが降り立った氷の惑星には何と ドジャース・スタジアムの駐車場で撮影が行われたと言いますこの記事の 『楽天プロフィール』 のつぶやきは >>こちら★★★ 楽天エンタメナビ ★★★「伝説的ドラマを人気クリエイターが再創造!」 ※リンク先 参考になった は、ランキング用クリックボタンです。■■□ 楽天市場 □■■次はスター・ウォーズを監督するからって『再びは無いなんて言わない』よねっつ? J・J !!! スター・トレック【Blu-ray】価格:2,313円(税込、送料込)ネバーセイ・ネバーアゲイン【Blu-ray】価格:1,500円(税込、送料込
2013年08月10日
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無意に大暴れして有終の美を飾るネメシス/S.T.XSTAR TREK X / NEMESISアメリカ(2002年)117分■ 監督 スチュアート・ベアード■ 出演者 パトリック・スチュワート / ブレント・スピナージョナサン・フレイクス / マリナ・サーティス / マイケル・ドーン..........................................................................................................-intro-どんな良い事も終わりは来るものである。有終の美を飾るはずの本作は、なぜか製作サイドの方針修正の為、アクション映画化する 暴挙 に踏み切った!結果、製作費6千万ドル掛けて、興行収入が6千7百万ドルという惨敗である。かくしてシリーズ初の失敗作となってしまったスタートレック映画の最終作..........................................................................................................-STORY-ロミュラン帝国でクーデターが発生し惑星連邦の勢力図が大きく書き換えられる事件が勃発するその頃エンタープライズ号は稀有な陽電子波をキャッチし電子波を発生している惑星の調査へ向かっていたそこでデータ少佐そっくりのアンドロイドの残骸を発見するが謎の集団の待ち伏せを受けるその後、ロミュラン帝国との和平交渉の任務に就いたピカードは、ロミュランの新総督シンゾンと対面し 言い様の無い既視感に襲われる..........................................................................................................-解説-「新スタートレック」映画版第4弾にして最終作。新キャラクター「シンゾン」とエンタープライズ艦長ピカードとの対決と地球人類未曾有の危機を防ぐ為に単身立ち向かうエンタープライズ号クルー達の活躍を描いたアクション満載のSF巨編物語は、新たな第3勢力となる軍事力を有した謎の人物「シンゾン」によるロミュラン帝国でのクーデターが勃発し旧体質が一掃されたロミュランの新総督となったシンゾンと惑星連邦との和平話が持ち上がり、その交渉役としてエンタープライズ号艦長ピカードが任命され一見新たな時代の幕開けとなるかに見えた和平交渉には最終兵器「セラロン放射線」による人類抹殺というシンゾンの真の企みが潜んでいた事を知ったエンタープライズ号クルー達と人類の敵シンゾンとの援軍は遥か彼方の宇宙域での命を掛けた攻防が始まる、という内容で「新スタートレック」映画最終作に相応しくスタートレックシリーズでは惑星連邦の最後の脅威となっていたロミュラン帝国の崩壊を主軸とした物語をソ連崩壊後の世界情勢を意識した『ラストサムライ』でアカデミー脚本賞を受賞し自らをトレッキーと称するジョン・ローガンの脚本による大作志向の脚色に職人スチュアート・ベアード監督のメガホンによる怒涛のアクション活劇が加わったハリウッド・アクション映画ファンにとってはおなじみのアクションシークエンスが愉しめる映画でありスター・トレック ファンにとってはこれまで観た事の無いスター・トレック映画となったどちらの層も愉しめる作りの意欲作でもある■しかし、会話劇が醍醐味の本SFシリーズにアクション畑 のスチューアート・ベアード監督を導入したのはトレッキー以外の新たな客層を引き込む狙いがあった制作サイドの思惑が裏目に出たのか熱烈なスター・トレック ファンのジョン・ローガンによる「トレッキー御用達場面」を根こそぎカットしてアクションシークエンスに差し替えたかの物語に有機的に絡んでいない迫力だけが満載の映像が付け足された様な典型的ハリウッドアクション超大作を狙った仕上がりとなった事が知的SFとして知られた「スタート・レック」らしさを奪うと共にそのチグハグさによって作品の内容を薄める結果を生み出し「スター・トレック映画」を波状寸前までに追い込む様なアクションを見せる為ダケの物語となった印象が強く例えて言うと・・・『登場する度、いちいち空中一回転する忍者 で占められた純文学映画』 と言えば お分かりになるだろうかアクションをメインに盛り込んだ割にはシリーズ未見では理解できない複雑な背景を必要とする物語展開をすると思えば、最終作と言う事で、トレッキーを意識した場面を盛り込みながら怒涛のアクションシークエンスの引き立て役に過ぎなくなるハリウッドアクション映画を意識した演出などのどの層にアピールするのかはっきりしない製作サイドの優柔不断な方針に加え快活さとスピード感を要求される 本作の売りとなるアクション場面もアクションと物語の比重に於けるバランスの悪さなどから圧縮されて重くなった様な印象を受けアクションシークエンスに時間の大半を割いたからなのかプロットが多い割には場面も少なくスケール感に欠ける仕上がりとなった所にスタートレック映画としての 重厚 さに欠ける仕上がりを生み出しそれら要因が積み重なって本作の興行的 失敗 を招いた様に思われるアクション満載のSFアクションスタートレック映画と思って鑑賞すれば十分愉しめる内容ではあるが元々のストーリーは良い事から 責任の所在 は明らかである■今回はどちらかと言えば力技で見せなければならないタイプの作品に精密なアクションを得意とする職人 スチュアート・ベアード監督 の起用そのものがミスマッチだったと思われ結果、ベアード監督にも巡り合わせの悪い作品となってしまったのは大いに残念であるとしか言えない。唯一の救いはラストのピカード艦長が 笑顔で締めてくれた事位か終り無き旅を締めるには充分であったと言える..........................................................................................................誰にだって失敗は付物。クヨクヨしないで頭を切り替える為にも本作はいい気晴らしになる一本となるかもしれませんP『ポッカリと心に穴が空いた様だデータ少佐・・・』[アクションフィギュア] 新スタートレック1/6ジャン=リュック・ピカード(再販)[プラッツ]《取り寄せ※暫定》価格:9500円(税込、送料別) (2017/11/29時点)D『ぽっかりと穴が開いております艦長~☆』【グルメ大賞2016受賞】『マダムブリュレ』【冷凍便】バームクーヘン価格:1620円(税込、送料別) (2017/11/30時点)スター・トレック10 ネメシス リマスター版 スペシャル・コレクターズ・エディション【Blu-ray】 [ パトリック・スチュワート ]価格:1500円(税込、送料無料) (2017/11/30時点)
2012年01月30日
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旧シリーズから一本立ちした意欲作スター・トレックⅨ叛乱Star Trek: Insurrectionアメリカ(1998年)103分■ 監督 ジョナサン・フレイクス■ 出演者 パトリック・スチュワート / ジョナサン・フレイクスブレント・スピナー / レヴァー・バートン / マイケル・ドーン..........................................................................................................-Introduction-さて、スタトレ特集も早くも9作目となり終わりも見えて来たが誰にも称えられる事の無い孤独なランナーのゴール・インの様な様相になりつつあるのは気のせいでは無いであろう・・・w..........................................................................................................-STORY-大使としての任務に奔走するピカード達の元にバクー人観測の為に派遣されていたアンドロイドのデータ少佐が問題を起こしたとの報告が入る。原因を探る内にデータ少佐が問題を起こした原因が、何者かが引き起こした誤動作であることが判明し、不老不死の効果をもたらすこの惑星の特殊な環境を求めてのソナー人と惑星連邦上層部が絡む陰謀であった事を突き止める。..........................................................................................................-解説-新スター・トレックとして、初めてTVシリーズの設定に頼らず映画として一本立ちした作品。シリーズ未見でも、「Xメン」 のプロフェッサーXが艦長役のSFアクションとして鑑賞すればそこそこ楽しめる作品である。物語は、惑星の資源を渇望するソーナ人とそれを政治的駆け引きに利用せんとする上層部の背信行為に対して惑星に住む先住民族バクー人達が受ける迫害を通して叛逆覚悟でそれを阻止するエンタープライズ号クルー達の活躍を描いたSFアクション・エンタテイメント作品で内容は多分に「スター・ウォーズ:エピソード1」的と言えるが、映画はコチラが先追撃を逃れる為バクーの難民を連れて山間部を移動しながら生存の道を探り勝機を見つける苦難の戦いを描く 壮大な展開 にしては意外なくらいに小さくまとまった スケール感に欠ける 演出は前作が快活なアクションエンタメ作品として良作だっただけに国際問題や民族問題、加えて戦争の狂気など多義に渡ったプロットを盛り込んだ意欲作ながら拡げた風呂敷を回収できなかった尻すぼみ感が何ともいただけない。一方、事件を知らせに向かうクルー達を追撃する 敵戦艦との バトル は回り込みを多用するなど 映画的なカタルシスを感じるダイナミックな映像で纏め上げられてはいるが描写の巨大感は良しとして巨大戦艦同士のバトルなのでユッタリした映像になるのは致し方ないとしても小型戦闘機同士のバトルの様なスピード感溢れる戦闘場面が無い為全体的にVFXの動きが重々しくアクション作品を狙っている割には切れに欠け、戦闘場面も思った程には 白熱して見えてこない。又、惑星残留組と戦艦対決組とのシーンの繋がりが有機的で無くアクティブな アクション がその都度 途切れるミスディレクション を何度も引き起こす点が気になる。ちなみに本作は、シリーズとして繋げる予定があったらしく惑星の謎 を残したまま映画は終了するが次回作の 『ネメシス』 ではそれらのプロットを拾う事も無く幕を閉じるところもシリーズ作としては大きな不備があったと言える■全体としては重厚さよりも ストーリの整合性に比重を置いた演出による全ての要素が 均等 に詰まったバランスの良い出気の作品と言えるがそれだけに個々のプロットがクライマックス感に欠ける演出となり凸出する何かの無い 減り張りに掛ける 仕上がりとなった点は否めない。TVで観るには充分なSF映画であると言っておこう。..........................................................................................................難しい要素を詰め込んだ感のある本作数々の難題に立ち向かう忙しい日々を送る人達であれば共感する所も多い一本なのでは無いだろうか。..........................................................................................................P『むむっ「割れ」だとっつ!!!割れなんとか・・・というやつかっつデータ少佐っつ!!!』[アクションフィギュア] 新スタートレック1/6ジャン=リュック・ピカード(再販)[プラッツ]《取り寄せ※暫定》価格:9500円(税込、送料別) (2017/11/29時点)D『・・・何か大きな思い違いをしておられます艦長』送料無料 チョコレート 割れチョコ1kgMIXセットChocolat de couverture お試し 訳あり割れチョコ クーベルチュール使用(ln)価格:3215円(税込、送料無料) (2017/11/29時点)スター・トレック9 叛乱 リマスター版 スペシャル・コレクターズ・エディション【Blu-ray】 [ ブレント・スパイナー ]価格:1500円(税込、送料無料) (2017/11/29時点)
2012年01月26日
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トレッキーが認める痛快アクションファースト・コンタクトSTAR TREKSTAR TREK FIRST CONTACTアメリカ(1996年)110分■ 監督 ジョナサン・フレイクス■ 出演者パトリック・スチュワート / ジョナサン・フレイクスブレント・スピナー / レヴァー・バートン / マイケル・ドーン..........................................................................................................-Introduction-本日ご紹介するのは、水戸黄門 並に長寿シリーズとなった、アメリカの国民的ドラマシリーズの映画化のこの作品!..........................................................................................................-STORY-地球に再び侵攻してきた機械生命体ボーグの艦隊を迎え撃つため惑星連邦の艦隊が終結された。エンタープライズEの艦長ピカードは、かつてボーグに同化された事の憂慮から今回の作戦からはずされる。苦戦を強いられた連邦艦隊の支援に命令を押し切って駆けつけたエンタープライズはボーグを撃破する。しかし脱出したボーグ船は時間の渦を作り逃走し、それを追うエンタープライズも共に渦の中に飛び込む。そこで見たものは、一変してボーグの世界と化した地球の姿であった。 ..........................................................................................................-解説-スター・トレックの第二のTVシリーズ '87~'94「新・スター・トレック」の映画化第二弾。監督は本作キャストであるライカー副長役のジョナサン・フレイクス。前作「ジェネレーションズ」はスター・トレック・ファンには衝撃的でもハリウッドSF作品としては スケール感 に欠ける内容であったが、本作は映画の面白さを追及したスピード感溢れる演出とアクションにユーモアを交えたエンタテイメント作品でSF映画好きならシリーズ未見でも楽しめる痛快SFアクションとてして仕上がった作品であるタイムトラベルをからめた内容は映画4作目で製作済みだが、今回は地球の敵との対戦を盛り込んだ アクティブ な内容になっており、どちらかと言えば セリフ劇 の印象がある本シリーズのイメージを覆した意欲作となっている。■体の殆どをマシン化したサイボーグ種族「ボーグ」と人類との攻防を一つの柱として描いてきた「新スタートレック」に於いて最終決戦となる本作は過去の地球へ向かい無防備な人類を全てボーグ化しようとする「ボーグクイーン」率いるボーグの野望を阻止しようと共にタイムスリップして過去の地球でボーグと対決するエンタープライズ号クール達の活躍を描いており23世紀の未来においても困難な時間の旅を超科学を駆使したボーグのテクノロジーに便乗して過去の地球に向かうという形を取るなどSF作品ながらも余計な科学的考証は排除してアクション活劇に集中したテンポある演出と「白鯨」をモチーフにした艦長ピカードのボーグ打倒への執念を通したクラシカルな人間ドラマを盛り込んだ脚色による骨太なアクション映画を目指した作品の様に思われ『新スタートレック』に於けるボーグ最終戦を描いた作品ながらもスタートレックのファン以外の層を取り込むことを目的として制作されたSFエンタテイメント作品という印象が強い映画として仕上がっている様に思われる。■年々メインキャストが増えるTVシリーズに於いて その映画版となると、活躍しないキャストが出る 遊兵 を作る愚を犯したり、キャスト全員が一斉に動く「ごくせん」状態の間の抜けた絵面になりがちであるが本作では舞台を「宇宙戦闘組」と「地上作戦組」に大きく分けて脚色しそれぞれにキャストを割り当てて 各個 に描きながら物語の進行により場面を振り分けて、長時間観ていても飽きさせないスピード感溢れる演出を生み出している点が秀逸な作品でもある。..........................................................................................................本作によって女性ファンも増えたと聞く「新スター・トレック」の映画版を来年公開されるエイブラハム版「スター・トレック2」の前哨戦として抑えておくのはいかがか。*************************************P『メガ訳ありとはどういう事だデータ少佐!』[アクションフィギュア] 新スタートレック1/6ジャン=リュック・ピカード(再販)[プラッツ]《取り寄せ※暫定》価格:9500円(税込、送料別) (2017/11/29時点)D『メガ理解出来ません艦長!』\訳ありメガ盛り!/割れチョコMIX5【蒲屋忠兵衛商店】【チュベドショコラ】【チョコレート】【割れチョコミックス5 】※ミルク系多めのみ12月初旬発送価格:3218円(税込、送料無料) (2017/11/29時点)スター・トレック8 ファースト・コンタクト リマスター版 スペシャル・コレクターズ・エディション【Blu-ray】 [ パトリック・スチュワート ]価格:1500円(税込、送料無料) (2017/11/29時点)
2012年01月24日
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疲弊した英雄を描くショッキングな野心作ジェネレーションズSTAR TREKStar Trek / GENERATIONSアメリカ(1994年)118分■ 監督 デヴィッド・カーソン■ 出演者パトリック・スチュワート / ウィリアム・シャトナー ジョナサン・フレイクス / ブレント・スピナー レヴァー・バートン..........................................................................................................-Introduction-新スター・トレックの記念すべき映画第一作である本作は、時空を越えてヒーローが共に活躍する驚きのコラボが実現した話題作である。..........................................................................................................-STORY-新造船エンタープライズBの試験航海に同行したカーク達はリボン状のエネルギー帯に捉われた輸送船から救難信号を受ける。装備不十分の新造船での救助は難航し数十人を救助したものの救助で受けた被害は甚大で、爆発に巻き込まれたカークが消息を絶った。78年後、攻撃を受けた観測基地へ向かったエンタープライズDはそこで唯一の生存者ソランを救助する。..........................................................................................................-解説-オリジナルシリーズのファンにとっても、新シリーズのファンにとってもショッキングだった本作。新旧の主人公が共演する話題もあって結果、1億ドルの大ヒットにつながった。しかし公開当時の日本では、配給会社はトレッキーからの問い合わせが殺到するのを嫌い当初映画のタイトルの中に「スター・トレック」の文字を入れない方針でプロモーションを行ったというが唯でさえ一般には知られていないTVシリーズの映画作品を最大の顧客をないがしろにした様な宣伝には何の効果も無く欧米の大ヒットとは裏腹に一般には知られていないシリーズの映画化という事もあって当然、日本での興行は惨敗となる一幕となった曰く付きの作品でもあるその反省からか次回作からタイトルを入れている。■本作はTV放送版が未見でも、本編から新旧作品がバトンタッチされる感が充分汲み取れる作品で「Xメン」のプロフェッサーXが艦長になった新シリーズの映画だと思えば、さほどの違和感無く鑑賞出来る作りになっており欧米の大ヒットTVシリーズの万を着しての映画化というゴールデンタイム作品が持つ勢いが感じられる作品という印象を受けるしかし、TVシリーズの映画化作品にありがちな映画ならではの踏み込んだ展開を盛り込んだ内容となっている所にTVシリーズを知らない層が自然と除外対象となる定番の「落とし穴」が潜んだ作りになっており「ミッション・インポッシブル2」の脚本チームによる、TVシリーズでは方針上切り込めなかった「生、死」について様々な形でテーマとして描かれる意欲作ではあっても初見の観客も、長年のファンも初めて目にする疲弊したヒーロー達の姿を残酷なまでに浮き彫りにした演出は賛否両論となりスケール感溢れるVFXによるSF映画を見慣れてしまっている映画ファンにとっては観念的とも取れる主人公達の葛藤が主軸となるスタートレックらしからぬストーリー展開はたとえファンと言えども退屈な映画に感じるかもしれない。これは作品の確信に触れる為ボカして解説するが、この様に感じるのは あの 衝撃のラストーンに向けて脚色された展開であると思われあの シーンに文字通り「衝撃」を受けるか否かで評価が大きく変わる作品であると言える。一切の説明無しに始まる新シリーズの切り替わりに、スター・トレック未見の鑑賞者は大きな違和感を感じると思うがスター・ウォーズが好きなSFファンであればSF的荒唐無稽で壮大なストーリーテーリングにあるいは興味深く鑑賞出来る映画となるかもしれないこれを機会にTVシリーズを見るのも悪くないとお考えの方であれば見て損は無い一本である。*************************************P『円盤部を分離しろデータ少佐!』[アクションフィギュア] 新スタートレック1/6ジャン=リュック・ピカード(再販)[プラッツ]《取り寄せ※暫定》価格:9500円(税込、送料別) (2017/11/29時点)D『円盤部、分離しました艦長!』『マダムブリュレ』【冷凍便】バームクーヘン価格:1620円(税込、送料別) (2017/11/29時点) スター・トレック7 ジェネレーションズ リマスター版 スペシャル・コレクターズ・エディション【Blu-ray】 [ パトリック・スチュワート ]価格:1500円(税込、送料無料) (2017/11/29時点)
2012年01月20日
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全トレッキーが胸を撫で下ろした秀作スター・トレックVI未知の世界 Star Trek VI: The Undiscovered Country アメリカ(1991年)110分 ■ 監督 ニコラス・メイヤー ■ 出演者 ウィリアム・シャトナー / レナード・ニモイ / デフォレスト・ケリー ジェームズ・ドゥーアン / ジョージ・タケイ..........................................................................................................-STORY-過度な資源開発が原因で爆発した月の影響でクリンゴン星は滅亡の危機に瀕していた。この出来事を皮切りに長年敵対関係にあった惑星連邦とクリンゴン帝国は共存策を取るべく和平への道を選択する。しかしカークは長年の宿敵であり息子の命を奪ったクリンゴンとの和平に誰よりも難色を示し、和平交渉の席に着いたクリンゴンの将軍達もまた同じ様な不満を露にしていた。そんな折、和平交渉に強い決意を持って挑んでいたクリンゴン宰相が何者かの凶弾によって倒れその疑いがカーク達に向けられる。..........................................................................................................-解説-前作スター・トレック5の不出来に不満足のファンが一斉に抗議した末に実現したカーク船長編の最終回となった本作。再び監督にメイヤーを迎えて、冷戦終結に向けて奔走する主人公達の活躍を壮大なスケールで描く。25年の歴史を誇る国民的SFドラマを締めくくるに相応しい作品となっている。スペース・オペラと呼ぶには政治色が強い本作は、実際の冷戦終結に激動する世界を受けて変革を受け入れる穏健派に反旗を翻す強硬派との攻防を柱に置き、和平を脅かす陰謀を暴くミステリーに、無実の罪を着せられた主人公達の極寒の流刑地からの大脱走や前作では不評だった視覚効果が今回はILMが担当し戦艦同士が激突する総力戦など見所満載に加え硬い印象のある題材をエンタテインメントにまで昇華させた作品作りは長年スター・トレックを愛するファンにとって納得のいく出来栄えとなった。特に、爆発事故の影響で住居不能になるクリンゴン星の設定はチェルノブイリを意識したもので和平交渉を決裂させようと企てる脚色も、後にゴルバチョフの改革に反抗した軍事クーデターをモデルにしたものであるなど実際の世界の動向にリンクした作りから、アメリカを代表する人気シリーズとしての誉れと責務が感じ取れる。■■新しい価値観が生まれ、古き風習は消えてゆく。長年愛された古参番組の有終の美を飾るに相応しい一本と言えるだろう。*************************************【Blu-ray ブルーレイ】スター・トレックVI 未知の世界 リマスター版 スペシャル・コレクターズ・エディションウィリアム・シャトナー [PBH-118122]価格:1534円(税込、送料別) (2017/11/28時点)
2012年01月13日
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初監督作にして「タブー」に挑む暴挙スター・トレック5新たなる未知へStar Trek V:The Final Frontierアメリカ(1989年)106分■ 監督 ウィリアム・シャトナー■ 出演者 ウィリアム・シャトナー /レナード・ニモイデフォレスト・ケリー /ジェームズ・ドゥーアン /ジョージ・タケイ■「またスタトレと思ったらよりにもよってダメ作かよっ!」 と思われた方、凡庸な監督が作ったダメ作なら只々ダメであるが、才能あるタレントが作ったダメ作は映画に「愛」がある分、突っ込み所がダメな子供を叱る親の様な既視感を与えてくれる映像的アトラクション (テレビに向かってノリツッコミをする) だと提案しておこう。..........................................................................................................-STORY-辺境の惑星に集まった地球、ロミュラン、クリンゴン大使達が謎のバルカン人サイボックをリーダーとする反乱部隊に拉致される事件が発生する休暇中に呼び出されたカーク達一行は、事態を鎮圧するべく惑星に急行するがそこにはマインドコントロールされた大使達一行を含む反乱部隊の罠が待っていた..........................................................................................................-解説-冗談はさておき・・・何とカーク船長役でもあり本作の監督を務めるこれが初映画監督作となったウィリアム・シャトナー監督は当初この作品を「神」について描くつもりでいたというので冗談ではない話ではある。初心者が手掛けるには何ともSF的で壮大なプロットであると思われるこのアイディアを、宗教の国であるアメリカでは神を描く事はタブー視されるとして、スタジオ側が猛反発。物議の的にされるだけだと突き返した。そもそもスター・トレック的では無く動員が見込めないとの見解が主な理由である。そんなスタジオ側が心配する程に、この壮大なプロットはシャトナーの思い付きの粋を超えることは無く、スタジオ側の憂慮とは裏腹に周囲の横槍が多数認められる散々な仕上がりを見れば分かる通り、1作目の行いを踏襲した、悪い意味でスター・トレック的な仕上がりになったと言える。しかし全てを駄目だと突き放す事も無く、スタートレック映画の中では宇宙を旅してクルーと一丸となって難事件を解決するというTVシリーズ同様の内容を描いた作品は、本作一作のみであり他はすべて「ヴォイジャーシリーズ」として繋がった話になっている為一作目に至っては地球圏からすら出てもおらず本作は良い意味でもスター・トレックとして仕上がった作品と言える。又、主人公達の心の暗部に切り込むシャトナーの演出も中々で、神を描くとの発想こそ無茶であったが、冷戦終結直前のアメリカにあって既存の価値観を捨てて、真実を求める新たな旅を描こうとした気概が伺える。■■第4作の前作との繋がりは無く、ファン以外得るものが無い本作を強く勧める気は無い。本作を未見のまま第6作に進んでも一向に問題は無いとダケ言っておこう。*************************************スター・トレック4 故郷への長い道 リマスター版 スペシャル・コレクターズ・エディション【Blu-ray】 [ ウィリアム・シャトナー ]価格:1500円(税込、送料無料) (2017/11/27時点)
2012年01月12日
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SF映画が提唱する絶滅種への憂慮スター・トレック4故郷への長い道THE VOYAGER HOME アメリカ(1986年)119分■ 監督 レナード・ニモイ■ 出演者 ウィリアム・シャトナー / レナード・ニモイ デフォレスト・ケリー/ ジェームズ・ドゥーアン ジョージ・タケイチッ、またスタトレかよっ! と思われたかもしれないが、先のCOP10における生物多様性条約でも聞かれた絶滅危惧種に対する憂慮を他でもないハリウッドのSF映画の、それもスター・トレックがいち早く提唱していたとして開催国でもある日本人としては、是非とも抑えておくべき作品であるとブログ主は考えるので あっ た・・・さて、本作は、2作目から続いたシリーズの完結編にあたる。...................................................................................................................................-STORY- カーク達は、スポックを救うために犯した数々の規約違反で軍法会議を受ける為に地球への帰途へ付いていた。その頃、接近する巨大探査船の影響で壊滅状態に陥いっていた地球は周辺の星系に接近禁止の警告を最後に沈黙する。地球を救う鍵が、過去の地球に生息していた鯨にある事を突き止めたカーク達は危険な過去への旅を決行した。...................................................................................................................................-解説-当時は絶滅危惧種であったザトウクジラを物語りの核に据え、種の存続に対する意識への憂慮を訴える作品としても話題となった。作品そのものは過去へタイムスリップした未来人達の孤軍奮闘をユーモアたっぷりに描いたもので、映画が訴える深刻なテーマとは裏腹に、シリーズ中最もコメディー色の強い内容になっている。今回カーク船長達が立ち向かうのは、エイリアンではなく自然破壊を厭わない過去の地球の社会に対してでありゴジラが破壊する建物が、社会発展のステイタスシンボルであるとする邦画のやり方と比べると、同じ描写の様で真逆の行為である事が分かる。当時のアメリカは、宇宙や未来へ目を向けようとし、国民的SF作品はその視点を足元に向けようとしていた。民意がいかに国から遠ざかっていたかが伺える話である。今日生物多様性条約の貢献が大きい日本ではあるが、現代史を語る上で映画が絶滅種への憂慮を提唱したとして当時のアメリカのショウビジネス界が占める役割の大きさがどれ程のものであったかという事を、改めて感じさせられる決して無視出来ない一本として是非お勧めしたい。****************************************ホットウィール/スタートレック:1/50スケール ビークル/クリンゴン バード オブ プレイ価格:3,675円(税込、送料別)【エントリーで12/19(月)10:00~12/27(火)9:59までポイント10倍以上】【送料無料】【smtb...価格:4,880円(税込、送料込)
2012年01月07日
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ドル箱シリーズの3作目スター・トレックIIIミスター・スポックを探せ!STAR TREK III The Search for Spockアメリカ(1984年)105分■ 監督 レナード・ニモイ■ 出演者 ウィリアム・シャトナー /レナード・ニモイ /デフォレスト・ケリークリストファー・ロイド /ジェームズ・ドゥーアンIntroduction 短期連載 私小説的スクリプト 『ブログ主の憂鬱』■ 25日の朝、地元では 雨が夜更け過ぎに変わった雪によって(実話) 薄っすら街を白く積もらせ、ほぼホワイト・クリスマスと言っても良い街の情景となっていた。年中平日の我が家では、これでは洗濯物が乾かないとブログ主に訴える家族と洗濯物を連れて乾燥機の置いてあるいつものコインランドリーへ向かった。■ 2年に一回お世話になる接骨院が経営するこの店の目玉は、上下左右壁一面に展開する乾燥機群で回転する巨大ベアリングの中で洗濯物を踊らせ、全台が店内に呻りを上げて稼動する圧巻の布陣である。ブログ主の40肩を治療しながら、店を基地と称するガンダム世代の経営者が熱く語るその自慢のこだわりのメカ達であったが、今や店内にピンクのモールを飾りつけ、ウサギのイラストの吹き出しに「いらっしゃいませ」 と挨拶をさせる細やかな心配りの利く奥方の店長によって懐柔でもされたのかあの威圧的だった面構えはずいぶんと柔らかな印象で並んで見える。漢の基地だったそのスペースは、主婦の井戸端会議のスポットと化していた。■ 乾燥時間を利用して近所のスーパーへ買い物へ向かう車の中で、乾燥機買った方が安上がりだろと、経済学の何たるかを数字を絡めて語り始めたブログ主に対してまるでどっちが運転手か分からない様な視線で前方を見据えていた助手席の家族が「じゃあ、リホームして」と短く放ったその言葉を聞かなかったフリをして変えたラジオのD・Jの、関心事が 新年の福袋のジュエリーで、まったくクリスマス当日にするネタかと自分のことは棚に上げる気まずい車内のひと時であっ た・・・(※実話を元にしておりますが、ブログ主 家族等 登場人物はフィクションです)STORYスポック(L・ニモイ) を失った カーク(W・シャトナー) 達は悲しみの帰路に着いていた。帰還後スポックの父 サレクから、バルカン人の儀式である 魂“カトラ” の事を尋ねられたカークは突然不振な言動を繰り返す様になった マッコイ(D・ケリー) の事に気付き、再びスポックの眠るジェネシスへ向かう決意をする。解説■ さて、これで終了と思わせた前作であったが、復活はスタジオの予定の行動であった。ドル箱シリーズの3作目。前回、新しい星が生まれつつある時、古い友人は死につつあった 衝撃のラストを迎えて、賛否両論が渦巻く中、本作の制作はファンが復活を期待した通りに至極当たり前に続行された。■ 本作は前作の続編であり 「ジェネシス・シリーズ」 第2話となる。尚1作目 は未見でも 全く問題はない。■ メイヤー監督は3作目の製作がある無しにかかわらず、映画会社や出演者にも知らせずに復活の布石を2作目の中に打って置いたという。■ スポック役の L・ニモイは 元々 「2」 出演を頑なに断り続けて、引き受けた理由もスポックの死を演ずる事に興味を持ったからと言う事だった。今回監督が L・ニモイ になったのも、寝耳に水のニモイが突きつけた条件によるもので、自分の出番がラストのみという事から思いついたという。未だスポック役には懐疑的であるニモイではあったが、初監督ながらシリーズに不足していたユーモアを織り交ぜ、芝居にアドリブを誘導する試みや、尚且つファンへの配慮を忘れない展開など、意欲的に取り組んだ。結果、スタートレック映画の今後のカラーを決定付ける作品となった功績は大きい。■ 一方 本作は2作目の後日談の意味合いが強く、全ては「スポック復活」に向けての予定調和とも取れる段取り感があるのが 気になる部分ではある。以後、傑作の4作目へと続き、パラマウントのドル箱シリーズの旅は更に続いてゆく。今年も残り 数日となり、振り返ると厳しい一年となったがバブルの時代に製作されたこの人気シリーズに触れてその勢いにあやかるのも悪くは無いかもしれない。
2011年12月25日
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仕切り直しでシリーズ・スタート! 70点スター・トレックIIカーンの逆襲 STAR TREK II THE WRATH OF KHANアメリカ(1982年)113分■ 監督 ニコラス・メイヤー■ 出演者 ウィリアム・シャトナー /レナード・ニモイ /デフォレスト・ケリー /リカルド・モンタルバン /ジェームズ・ドゥーアンJ・J・エイブラムスの 『スター・トレック2(仮)』 の製作が本格的に始動し、2013年の完成が待ち遠しい限りの期待作であるが、同じ 『スター』 が付くリメイクにポール・バーホーベン監督の 『スターシップ・トゥルーパーズ』 が予定されておりこの筋金入りの ダメ作映画 がどう上書きされるか、こちらも違った意味で期待をしている。バーホーベン監督作のリメイクは他にも 『トータル・リコール』 『ロボコップ』 と進行中で、この時期、よっぽどハリウッドは ハイエナ のように ヒット作に飢えていたのかこの稀代の 『バカ監督』 の代表作を21世紀に持ち越したく無いのかハリウッド・リメイクラッシュは益々を持って迷走の迷宮に入り込んだ様に思われる。さて、不評(?)だった1作目を仕切り直してデザインを一新の シリーズ2作目。新シリーズがスタートした感がある本作は今回、因縁の 敵 との対決が描かれる。本作は3部作となる 『ジェネシス・シリーズ』 の第1話であり、オリジナルTVシリーズ第22話 『宇宙の帝王』 の後日談である。なお、TVシリーズが未見でも鑑賞には特に支障は無い。...............................................................................................................................................................-STORY-ある辺境の星の軌道上に浮かぶ研究施設が謎の集団によって襲撃を受ける。主な乗員が新兵と訓練生ばかりのエンタープライズが原因究明に急行するが・・・...............................................................................................................................................................-解説-サスペンスタッチであった前作に対し、今や前線を退き活躍の場を若者達に譲ろうとする主人公達が、老いと現実を痛感しながらも、自らの若い魂を再確認するまでの 『喪失と再生』 の物語になっている。特にドラマ面が強化され、主軸である 『敵』 との対決の描写はもとより、様々な登場人物が複雑に絡み合う人間ドラマとして生まれ変わっている。年月を忘れ復讐に囚われる敵に対して、年月に囚われ若さを忘れる主人公という対比が秀逸な脚本によって更なる深みを映画に与えている。さらに今回は、公開当時ファンの間で物議を醸した 衝撃の展開 が用意されており、近年エミー賞に輝いたシャトナーの胸を打つ演技が見所の一つとなっている。特撮面を充実させた今回は、大型戦艦同士のバトルが実現し、スター・ウォーズの特撮会社ILMが担当するSFXによる戦略に満ちたダイナミックな戦闘シーンが堪能出来る。ようやくCGが映画に導入され始め、まだミニチュア合成が主流だった頃の作品ではあるが、スタートレックのファンで無くとも、普通に楽しめるSF映画としてお勧めしたい1本だ。J・J・エイブラムス監督作のルーツとして、宇宙を駆けるヒーローの活躍を慌しい年末の締めに、触れてみるのはいかがか? 『スタートレック3・ミスター・スポックを探せ 』 のレビューにつづく。★★★ 楽天エンタメナビレビュー ★★★『仕切り直しでシリーズ・スタート!』 参考になった ボタンはランキング・クリックボタンです・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・- 楽天レンタル -絶賛レンタル中楽天レンタルでDVD「スター・トレックII カーンの逆襲」を借りよう楽天レンタルで【Blu-ray(ブルーレイ)】 「スター・トレックII カーンの逆襲」を借りよう
2011年12月19日
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サスペンスとミュージカルの巨匠の受難 60点スター・トレックSTAR TREK THE MOTION PICTUREアメリカ(1979年)132分■ 監督 ロバート・ワイズ■ 出演者 ウィリアム・シャトナー /レナード・ニモイ /デフォレスト・ケリー /パーシス・カンバッタ /スティーヴン・コリンズ映画で大きなお金が動くと、出資者達は権利だけではなく内容にも口を出してくる事がある。製作者が立てた演出プランはことごとく上書きされ、場合によっては作品の 柱 を折る様な 愚行 の極みと化す。巨匠 ロバート・ワイズ 監督 の場合ですら、製作現場の 混沌 さは 筆舌につくし難いものだったと言う。...............................................................................................................................................................-STORY-周りのものを破壊し地球に進行する謎の巨大雲状物体。迎え撃てる戦艦は、改修が済んだばかりのエンタープライズ1隻のみだった。...............................................................................................................................................................-解説-まだCGが無くミニチュア合成で特撮を行っていた頃の映画で、製作当時史上最高額100億の制作費が話題となった超大作だった。制作費の大半は特撮で占められており『2001年宇宙の旅』 のスタッフによる特撮シーンは重厚な仕上がりとなっているが、『スター・ウォーズ』 のような躍動感溢れる戦闘シーンが無い為、ダイナミックな特撮を期待していると、退屈極まりない映画に見えるかもしれない。SF部分のアイデアが映像を支える程の内容では無いため、SF映画としての評価は低いが、代わりに、エイリアンの本拠地へ乗り込む描写として、『地獄の黙示録』 のような淀んだ沼の奥地にたゆたう様に入ってゆく ミステリアスな映像 が延々と続く為むしろサスペンス映画としての要素の方が強く、ピンと張り詰めた緊張感が全編を覆い 格調高い演出が効果を上げる。突如出現する 『何か』 に肝を冷やす事度々でホラーの要素も大きい。SFの部分を気にしなければ、やや助長過ぎではあるものの、ミステリーの巨匠の映画をそこそこ楽しむ事が出来る。今ではもう錆付いてしまっているクライマックスの 『あの』 オチは当時はタイムリーで 充分衝撃の結末と言えるものだった。しかし秀逸なサスペンス感がありながら映画の大半が助長で、謎解きミステリーを楽しむミステリーファンには退屈極まりなく30分で終わる話 を引き伸ばしているような印象は拭えない。この助長に思える部分が、巨匠の演出に口を出した出資者や主演俳優によるものであろうか。本来スター・トレックは 『SF的事件の謎を解くミステリー』というのが本来の姿なので、『スター・ウォーズ』 の様なスペース・オペラ というよりむしろ 『シャーロックホームズ』 の要素の方が色濃い作品である。公開当時映画館では、全ての謎が解けてエイリアンが去り通常の宇宙空間の画面に戻った時はミステリー映画鑑賞の時 良く見られる張り詰めた緊張が解けた観客の 安堵の溜息 が場内から一斉に上がったものだ。懐かしい話である。私情をはらんだ意見が行き交う混沌とした現場を、絶大なリーダー・シップを発揮してその場を統率し映画を波状する事無く撮り上げた ロバート・ワイズ監督の功績大 である。これからご覧になる方で 『スター・トレックってどんな映画?』と思っている人には、あえて1作目はスルーして2,3,4と進み、5はスルー、6、7と見る方法もある。近日公開 『スタートレック2・カーンの逆襲 』 のレビューにつづく。★★★ 楽天エンタメナビレビュー ★★★『サスペンスとミュージカルの巨匠の集大成』※リンク先 参考になった ボタンはランキング用クリックボタンです・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・- 楽天レンタル -絶賛レンタル中楽天レンタルでDVD 「スター・トレックI/リマスター版」を借りよう楽天レンタルで【Blu-ray(ブルーレイ)】 [スター・トレックI/リマスター版」を借りよう
2011年12月15日
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