いったい、この国はどうなっているのか

いったい、この国はどうなっているのか

PR

×
2014.07.07
XML
テーマ: 本日の1冊(3746)

星籠の海  THE CLOCKWORK CURRENT 上 島田荘司 、講談社、初版2013年10月3日、2014年「このミステリーがすごい!」第9位

<上巻あらすじ>

 愛媛県松山市の沖に浮かぶ興居島に、1年足らずで全裸の死体が6体、流れ着いた。調査を依頼された御手洗は早速、現地に飛んだ。
 瀬戸内海の潮流を調べた結果、遺体は広島県の東の端、福山市の鞆から遺棄されたとわかった。 捜査をすすめるうち、新たな殺人事件が起き、これらに新興宗教の「日東第一教」が絡んでいることが分かった。
 そして、同じ時期、幕末の福山藩主で老中だった阿部正弘の子孫の家から、ペリーが来た時の幕府の出陣図が発見された。黒船のそばに「星籠」という文字が書かれてあった。


<下巻あらすじ>

 御手洗は、警察と協力して「日東第一教」の尊師であるネルソン・パクを追った。 そんな時、御手洗は彼がある誘拐事件にかかわっていることをつかんだ。

<良さんのコメント>

 まず、島田荘司独特の手法、『写楽 閉じた国の幻』に見られるように、歴史上の問題と現代の事件を組み合わせている。
 本書では、福山市で黒船が来た時の幕府出陣図が発見された。黒船のそばに「星籠」と書かれていたことが問題になる。「星籠」とはいったい何か。最後で明らかになる。
 第二に、新興宗教を取り上げている。松本清張は未完の大作『神々の乱心』で、新興宗教の危険性を著したが、島田もこれを取り上げた。
「日東第一教」が、福山市で信者を広げ、麻薬を売買し、街を乗っ取ろうとしていた。ネルソン・パクは国際的な犯罪者で、御手洗は警察と協力して、彼の逮捕をめざす。
 第三に、不注意で赤ちゃんを死なせてしまったベビーシッターが、事件を隠すために、誘拐されたと偽装するが、途中でおかしな方向にすすむ。パクが絡でんでくる。このために、パクは御手洗に尻尾を握られることになるのだが、私はあまりにも御手洗の推理ができすぎのように思った。
 福山市出身の島田荘司氏ならではの作品ではなかろうか。 


ホーム・ぺージ『推理小説を作家ごとに読む』も御覧ください。

http://bestbook. ife.coocan.jp







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2017.04.18 16:23:10
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: