あゝ平凡なる我が人生に幸あれ

京都紅葉寺殺人事件

京都紅葉寺殺人事件 ~京都紅葉寺殺人事件~


大学生の沢田夕美は、平家物語のレポートを書くために、ゆかりのある紅葉の光明寺を訪れた
そこで、写真を撮ってもらったのが縁で、歌舞伎役者の片岡秀三郎と出会う
しばらくともに散策し別れようとした時だった
参道の方で人が死んでいるというので、二人は現場に向かった
野次馬の一人に話を聞くと、男性が毒を飲んで死んでいたと言う
死体が担架で運ばれるとき、死者の手にすすきが1本握られているのが見えた
その後、秀三郎に誘われるがままに夕美は、鷹ケ峰の光悦寺へと出向き、その日は別れた

翌日のニュースで新たな事件の報道を夕美は知ることとなる
昨日訪れた光悦寺で、男性の服毒死体が発見されたという
被害者は、京南大学医学部教授の鈴木道夫で、なぜか遺体の顔は萩の花で覆われていた

偶然にも昨日訪れた二つの寺で事件は起きた
夕美は秀三郎と連絡をとり事件の推理をする
第一の事件の被害者である製薬会社社長の長男、和歌浦和彦はすすきを握りしめて死に、第二の事件は萩の花…
“萩、尾花(すすき)、葛、なでしこ、女郎花、藤袴、桔梗”
秀三郎は、秋の七草に関係があるのではないかと推理する

それから数日後、京都御所近くの廬山寺で藤原明子という女医の服毒死体が発見される
廬山寺は桔梗の寺である…

秋の七草が咲き乱れる寺での連続殺人はまだ続くのか?
相次ぐ医療関係者の死に接点はあるのか?
真相を追い求めたとき、夕美と秀三郎は、やりきれない事件の裏側を知るのであった…



~感想~
この作品を読み、秋の七草を覚えた
秋の七草が咲く寺で次々と起こる連続殺人…
これだけで、自分の興味は鷲掴みされた
夕美と秀三郎が最後にとった行動は、常識的に考えれば許されないこと
が、置かれた立場が一緒だったら、同じ事をしていたと思う

という事で、私的評価は星【★★★★☆】4つです



◆この原作のドラマ化作品◆
ありません



© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: