あゝ平凡なる我が人生に幸あれ

スターガザールの殺人

ラベンダー殺人事件 ~スターガザールの殺人~    【ラベンダー殺人事件】所収


日本で日米合作映画を製作することになり、知り合いの映画関係者から頼まれ、キャサリンと恋人の浜口一郎は、通訳を任された
主演はアメリカ俳優のトニイ・レイン、相手役は大女優の森伊都子
共演者は、イブ・タルジュー、エドワード・トラント、戸沢映子らである

言葉の壁や生活の習慣の違いから、撮影はなかなか思い通りにはいかず、拍車をかけるように、主演でありながら英語が苦手な伊都子にトニイは嫌気がさし、共演者の戸沢映子と役を替えろと東郷監督に文句を言う始末である

そんなある日、トニイの死体が、京都に借りたマンションで助監督によって発見された
その一報を聞きつけたキャサリンは、事件の関係者とばかりに、浜口とともに現場へと向かう
数々の事件を通じ、知り合いの京都府警の狩矢警部に頼み込み、現場を見せてもらったキャサリンは、応接間に活けられていたユリの花『スターガザール』に注目する
さらには、トニイが絶命する直前に焼き上げていたケーキの存在を知る
そのケーキには、生クリームで『E・T』という文字が書かれていた…

殺人現場に活けられていたユリの花と、ケーキにデコレートされていた謎のイニシャルから、キャサリンは華麗に事件を推理する



~感想~
ストーリーにも魅力を感じず、トリックにも無理があり(特にケーキのダイイングメッセージ)、なんだか遣っ付け仕事感が否めない作品
無理してトリックを詰め込もうとしなくてもいいと思うのだが…
ファンは、トリックを期待しているわけではなく、山村美紗の世界観を期待しているんだから
陳腐なトリックだと作品が台無しになってしまうと思うのだが

という事で、私的評価は星【★☆☆☆☆】1つです



◆この原作のドラマ化作品◆
ありません



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