あゝ平凡なる我が人生に幸あれ

夏の密室殺人事件

都おどり殺人事件 ~夏の密室殺人事件~    【都おどり殺人事件】所収


祇園の売れっ子舞妓の小菊は、次の選挙に出馬する足立代議士のお座敷に呼ばれていた
その席には、大物の大臣も現れ、宴は大いに盛り上がった
足立代議士の座敷が終わると、小菊は別のお茶屋へと向かう
そのお茶屋で、小菊は聞き覚えのある声を耳にした
その声は、先ほど足立代議士の座敷で会った大臣だった
好奇心旺盛な小菊は、大臣が一体誰と会うのか興味を持ち、隣の部屋が空いていることをいいことに、耳をすませた

大臣と会っていたのは、磯川という男だった
その人物は、足立代議士と一緒に同じ党から立候補する相手である
どっちが当選してもいいように、両方に肩入れする大臣を快く思わない小菊であった

数日後、テレビのニュースで、足立代議士が、秘書の石田マリ子の家で心臓マヒのため急死したことを報じていた
その事を知った小菊は、恋人である日本画家の沢木潤一郎に相談し、事件についてあれやこれやと話す
石田マリ子の住むマンションが、小菊が住むマンションの向かいであったことを知った小菊は、マリ子の部屋を双眼鏡で観察
すると、そこには、マリ子と、もう一人の足立代議士の秘書である三津田の仲睦まじくしている姿があった
マリ子は、足立代議士と秘書の三津田と三角関係にあったのだろうか?

それから数日して、今度はマリ子が自室で手首を切って亡くなっているのが発見される
遺書が残されており、部屋も密室であったことから、警察では自殺と見ているようだったが、小菊はどうも腑に落ちないのであった…



~感想~
話を盗み聞きしたり、部屋を覗いたりと、いくら好奇心が旺盛だといっても、ちょっとやり過ぎなような…
まぁ、そんなこといったら事件が始まらないのだろうけれど、話の流れといい、色々と強引さが目立つ作品だった

という事で、私的評価は星【★☆☆☆☆】1つです

この作品は、『熱い密室』を改題したものです



◆この原作のドラマ化作品◆
ありません



© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: