セラピスト日記

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April 25, 2007

お母さんの、お腹の中の記憶

(4)

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　　　　　　　　　　　　　　　ヒプノセラピー（退行催眠）をやっていると、

　　　　　　　　　　　お母さんのお腹の中で、お母さんの感情や、話している事は、
　　　　　　　　　　　お腹の赤ちゃんに、全部筒抜けです。

　　　　　　　　　　光明館では、セッションの時、子宮内血流音の入った音楽を流しますが、
　　　　　　　　　　必ず、セッションに入る前に、
　　　　　　　　　　「この音楽をかけますが、嫌ではないですか？」
　　　　　　　　　　と、聞きます。

　　　　　　　　　　この音楽を嫌がる方がいらっしゃるのです。

　　　　　　　　　　「この音楽、何か嫌になってきたんですけど・・。」
　　　　　　　　　　と言われる方・・。

　　　　　　　　　　　大抵、お母さんのお腹の中で、悲しい想いをしています。

　　　　　　　　　　　　・お母さん（や家族）が、妊娠を望んでいなかったり・・
　　　　　　　　　　　　・お父さん（や家族）と妊娠中、喧嘩ばかりしていたり･･

　　　　　　　　　　　特に、お母さんの感情は、全部伝わってしまっているようです。

　　　　　　　　　　　お母さんの悩みや、悲しみを、心に刻んで生まれてきてしまう人もいます。

　　　　　　　　　　　２０代の女性で、「赤ちゃんはちょっと･･、怖いんです。」と、
　　　　　　　　　　　訴えられていた女性のクライアントさんがいました。
　　　　　　　　　　　その方は、胎内退行で、お母さんのお腹の中に行きました。

　　　　　　　　　　　意識がお腹の中にいくと・・、その方は泣き出しました。

　　　　　　　　　　私：「何がそんなに不安なんですか？何が起こったんですか？」

　　　　　　　　　　ク：「転んじゃった･･。私の不注意で･･。流れちゃったらどうしよう･･。」

　　　　　　　　　　どうやら、そのクライアントさんが、お腹にいた時、お母さんが
　　　　　　　　　　転んでしまったようです。
　　　　　　　　　　打ち所が悪く、流産の危険性があり、ずっと入院されていたのだそうです。

　　　　　　　　　　その想いが、お腹の中にいたクライアントさんに、そのまま刻まれて
　　　　　　　　　　しまっていました。

　　　　　　　　　　このクライアントさんの場合、この不安や心配は、お母さんの感情
　　　　　　　　　　だったので、ご本人の心から、切り離しました。

　　　　　　　　　　次に来られたのは、ご結婚をされた後でした。

　　　　　　　　　　ク：「赤ちゃんをそろそろかな･･、と、思っているんですけど♪」

　　　　　　　　　　私：「前回来られた時まで、”赤ちゃんは怖い”と、おっしゃって
　　　　　　　　　　　　いましたけど、変わりましたね。」

　　　　　　　　　　ク：「あ、そうなんです。あれから、普通に、赤ちゃん欲しいな～と、
　　　　　　　　　　　　　　思うようになって。」

　　　　　　　　　　と、嬉しい報告を頂きました。

　　　　　　　　　　私：「赤ちゃんに、ぜ～んぶ伝わっちゃうから、妊娠中は、できるだけ、
　　　　　　　　　　　　穏やかに過ごしてくださいね。」

　　　　　　　　　　ク：「はい、旦那に協力してもらいます！！」

　　　　　　　　　　笑顔で帰られました。

生まれてからも、大切ですが、生まれる前も、大切です。

　　　　　　　　　　赤ちゃんがお腹に宿ったら、お母さんが、なるべく穏やかな精神状態を
　　　　　　　　　　保てるよう、周囲の方に、協力して欲しいのです。

　　　　　　　　　　そして、妊娠する前に、穏やかな状態をキープできる環境を
　　　　　　　　　　整えておいて欲しいと思います。

　　　　　　　　　　医学の世界でも、胎内環境の研究で、外部の音は、シャットアウト
　　　　　　　　　　されますが、お母さんの声は、赤ちゃんに聴こえている事が、
　　　　　　　　　　科学的にも、証明されています。

　　　　　　　　　　赤ちゃんがお腹に宿ったら、お母さんは、お腹の赤ちゃんに、
　　　　　　　　　　　愛情溢れる言葉を、たくさん語りかけてあげてください。

　　　　　　　　　　その言葉は、赤ちゃんの心に優しく刻まれて、幸福な気分で、
　　　　　　　　　　　　　　　　この世に、生まれてこられるでしょう。