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2011.10.18
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カテゴリ: 地震
また、マスコミによる「言葉狩り」が始まった。
これで、また大臣のクビを取れると「マスゴミ」どもが大喜びしていると思うと、全く情けなくなってくる。
言葉尻を捉えて、被災者や遺族への配慮に欠けると批判するのは、前回の鉢呂大臣のケースと全く同じだ。
全体の文脈の中で読めば、小中学生でもその真意は容易に分かるはずだが、マスコミはその「言葉」だけを標的にする。
これが、フェアな報道姿勢といえるのだろうか。


2011年10月18日毎日新聞の記事から

平野復興相:津波で逃げなかったばかなやつ…犠牲の友人に

 平野達男復興担当相は18日、福島県二本松市で開かれた民主党の参院議員の研修会で講演し、東日本大震災の津波被害に関連して、「 私の高校の同級生のように逃げなかったばかなやつもいる。彼は亡くなったが 」と発言した。自身の親しい人を念頭に置いた発言だが、被災者や遺族への配慮を欠いた発言との批判が出そうだ。

 平野氏は講演で「前の津波の経験から『この高さまで逃げれば大丈夫だ』と20~30人集まり、津波で亡くなった方もいる」などと話した後、自身の同級生に言及。「 ばかなやつってひどいかもしれませんけどね。そういった(事例を)一つ一つ検証し、次の震災に役立てることが大きな課題だ

 平野氏は18日夜、記者団に対し「 なぜ逃げなかったのかという思いがずっとあった。冷静に客観的に話さなければならない時に、友人への思いがこみ上げてしまった 」と釈明。「不快な思いをされた方には心からおわびしたい」と謝罪した。

 これに対し、自民党の大島理森副総裁は18日、記者団に「閣僚として許されざる言葉だ。いることが逆に(復興の)邪魔になるのなら辞めてもらうしかない」と批判した。【高橋恵子、吉永康朗】

毎日新聞 2011年10月18日 21時30分(最終更新 10月18日 21時34分)

(以上、引用)


東日本大震災では2万人もの方が犠牲になった。

犠牲者の中には、同僚が止めるのも聞かずに、勇敢にも津波が押し寄せつつある堤防に向かっていった消防団員の方もいただろう。

その死を知った同僚が、
「あの時、俺が言うとおり、堤防へなんか行かなければ、死なずに済んだのに・・・
お前はなんてバカなやつなんだ・・・」
とつぶやいた。



むしろ、同僚を止められなかった自責の念と、同僚に対する深い哀悼の念が込められているのではないだろうか。

これを聞いた遺族は、発言者に対して怒りを覚えるだろうか。

日本語を普通に理解できる人なら、発言者の心情が痛いほど分かるだろう。


平野復興相の発言もこれと同じだ。
「私の高校の同級生のように逃げなかったばかなやつもいる。彼は亡くなったが」


この「ばか」と呼ばれた方の遺族に聞いてみたらいい。
決して、不快な感情は持っていないだろう。

ところが、マスコミはこの「ばか」発言を被災者や遺族全体に対しての発言だとして問題視している。
元々のニュアンスを全く無視して、
「平野復興相は、東日本大震災で死んだ人を、ばかと言っている」と・・・

発言をつまみ食いして、発言者の意図するところと全く別の記事を書く。
これが、今のマスコミのやり方だ。
「大臣の首をまたひとつ取ったどぉ~」と喝采する記者どもの顔が目に浮かぶ。


さて、東日本大震災では、自らの職務に殉じて亡くなった方が多数いた。
最後まで住民に避難を呼びかけて亡くなった女性職員や、水門を閉める作業中に亡くなった消防団員の方などだ。

これらの方々の英雄的な行為は、将来にわたって震災の記録の中で称えられるべきものである。

しかし、彼らは、なぜ死ななければならなかったのか?
死なずに済む方法はなかったのだろうか?
津波の情報が正確に伝えられていれば、ひょっとしたら犠牲者はもっと少なかったのではないか?

亡くなった方を英雄と称えることは容易いが、その死に至る過程を検証していくことが、今後同じような犠牲者を出さないようにするために、是非とも必要なことである。

遺族の方中にも、故人がどのような思いで行動し、どのような思いを抱いて亡くなっていったのか、知りたいと思っている方は多いと思う。

平野復興相の言うように、
「そういった(事例を)一つ一つ検証し、次の震災に役立てることが大きな課題だ」。


マスコミのみなさん、「言葉狩り」などという幼稚な遊びはもうやめてください。

それよりも、もっと報道すべきことがあるでしょう。

原発事故の検証、事故責任の追及、放射能汚染の実態、食品の安全性・・・・

国民が本当に知りたいと思っていることを伝えるのがマスコミの責務だ。

権力側と癒着して、大本営発表を繰り返すだけのマスコミは不要であるばかりか、むしろ有害でさえある。
このままでは、マスコミは自分の手で自分の首を絞めているいるようなもので、このままでは日本はまた戦前のような言論の自由のない国になってしまう。





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Last updated  2011.10.19 00:20:32
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