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ちょっとかわった動物がやってきました。キュートな瞳にちっこいおてて、おちょぼ口で、ながい尻尾、わりと大きいピンと立った耳。元気なく、いつもの食餌量の5分の1ほどしか食べないため点滴しました。ワンコやニャンコに点滴するのとは違い なかなか難しいです。こういった生き物は触られるだけでストレスになることも多いです。ストレス過多でパニックになると大変です。あんまりストレスをかけすぎず、そっと触って、相手のペースにあわせるのが大事です。うさぎも同様、その典型例で、恐怖を感じさせるとジャンプして逃げ回り、パニックになります。動物種によって動きも性格も大きく違うので、慣れない動物の場合は触ることすら大変です。でも、こんなときやっぱり思い出すのはムツゴロウさん。「よーしよしよし」と言いながら相手の体をなでまわしどんな動物とも仲良くなってしまうその姿には尊敬の念が絶えません。「よーしよしよし」ムツゴロウさんの手にかかればどんな動物もときにはライオンをもあっという間に手なずけてしまう。本当に唯一無二の存在だと思います。「よーしよしよし」みなさんもいろいろな動物と対面したとき、あるいはご自宅のペットやご近所のペットを手なずけたいとき、「よーしよしよし」という愛情いっぱいの心で接するのがいいかと思います。動物は人間の心をズバッと見抜きます。バレバレです。邪心をなくし、心を空の空の空にして、「大丈夫だよ~、大好きだよ~」と手のひらから伝えるように触ってあげると相手に届くかも。そしたら、相手の脳内には幸せホルモン(オキシトシン)が分泌され、仲良くなれる。人間と動物、異種の生き物なんだからその過程でトラブルがあるかもしれないけど、噛まれてもそれは仕方のないこと。ムツゴロウさんはこんなことを笑いながらお話されるような方でしたね。「よーしよしよし」あたりまえのことだけど、この気持ちは人に対しても動物に対しても大事ですね。
2024年09月08日
「ねぇ!スイカ割りしたいっ!」子供たちのリクエストにこたえて、Let’s スカイ割り。運よく、ちょうどいただいた小玉スイカがあったので保冷ボックスに入れて、田舎へGo!暑かった~けど、子供たちの熱気とやる気はもっと熱い。まずは、お兄ちゃんたちから順番に。反則ないようにしっかりと頑丈に目隠しして準備OK!大きな竹の棒をよいしょと持ち上げ、スイカめがけて”えい、やー”下の子たちには難しいのでハンディキャップで目隠しなしバージョン。兄ちゃんたちがやっていたのを見て、見よう見まねに初めてのスイカ割りに挑戦する下の子たち。意味が分かっているのかいないか・・・訳わからないまま〝んーーーっと、よいしょーっ”パカ~ン といい具合に割れました。その後は、みんなで 真っ赤なスイカにむしゃぶりついて種とばし。あっ、塩を忘れたね。でも、まぁいいか。暑い夏と子供たちのやる気と汗と笑いがちょうどいい調味料になってよりおいしいスイカになりました。そして、周りのアリさん、虫さんたちもスイカの汁のおこぼれを狙って列をつくっていたね。みんなおいしいっていってたね。夏が暑い理由は、子供たちがスイカをよりおいしく食べられるようにするためかもしれないね。
2024年08月25日
この日、長男が「今日はボクがごはんつくるから。」となぜか気合十分!張り切って、料理をしはじめました。「ママ、 ぎょうざの皮ってある?あと、ちくわ。それと、チーズ。そーせーじもね。今日はボクが作るから。」なぜかわからないけど、何がそうさせたのか、この日だけ、突然気合のスイッチが入りました。あ~~、指切りそう。包丁が指をかすりそうで、見てるこっちの方がこわいです。自分で何を作るのか頭の中で試行錯誤、想像しながら作っているようでした。上手に並べて、「ママ、できたよ。 これ焼いてね。」焼き3分。おいしそうです。すぐにひとつ、味見でいただきました。味もバッチリ。いい感じに仕上がっていました。もうひとう、もうひとつ、、、自然とおかわりしたくなるような味と食感でした。弟にも食べさせ、自分も食べて、満足した様子でした。自分で作って、他の人に「おいしいね」って言ってもらえた時の気持ち。それがどんなうれしいものかをしっとりと感じているように見えました。自信につながって、また何か作ってくれるとうれしいな。
2023年11月13日
「運動会 がんばるぞーーー」この日は、朝から風が強く、とても肌寒い日となりました。空は曇り空。時折、太陽が顔を見せるものの、とても風が冷たい。前日から、明日大丈夫かな、、と心配してましたが、前日降った雨が校庭に残ることもなく、どうにか開催されました。今年はコロナ禍中のような人数制限がなく、また、学年ごとに時間を区切っての開催でもなかったため、校庭には 大勢の人が集まることとなりました。校庭にいる生徒&保護者の数、あわせて 約2000人。この大勢の人の中から、自分の子供を探すのも一苦労。はじめは興味ありげにグランドを眺めていた弟たちもどこにお兄ちゃんたちがいるか分からず、そのうち飽きて地面をイジイジ。。。。。観覧席の場所取り合戦もひそかに激しくなり、わが子を探す保護者、カメラにおさめようとベストポジションを確保しようと奮闘する保護者、幼児の世話に手をやいて、観戦になかなか余裕がもてない保護者、周囲にはいろいろな保護者の姿がありました。さぁ、綱引きです。この中のどこにいるでしょうか、、、、、なかなか難しいです。さぁ、玉入れです。この中のどこにいるでしょうか、、、、、うーーーん。みんな同じ格好、昔のように、体操服に 名前やクラスが書かれたゼッケンもついておらず、特徴がないので、分かりづらいです。さぁ、大玉転がしです。グラインド一周、ぐるっと生徒が囲んで大玉を転がします。赤い帽子の頭がたくさん並んでいます。うちの子はどこかな?さぁ、100メートル走です。「がんばって 一番とる!」と宣言していた長男。何番目に走るのかなと目を凝らして探しているとたまたま、自分の目の前に列をなした生徒たちが並びました。おおおおおっと、いたぁーーーーーー!こちらの存在に気付き、チラッと振り向く長男。赤い靴に、赤い靴下、これを目印にその姿を目で追い続けました。さぁ、腰に手をやり順番に出発です。一番向こうのほうから出発して、こちらにゴールするようです。遠すぎて、姿が小さすぎて、どこにいるのか見失いそうです。赤い靴に 赤い靴下。ずぅーーーっと目で追って、目の前でゴーーーール!途中は、見逃しましたが、ゴールしたのは分かりました。目の前でのいきなりゴールでしたが、うん、確かに一番だった。一番最初にゴールテープをきった気持ちはどう?完走した順から座って待機。カメラを最大限にアップして、〝パシャ”嬉しそうです。よかったね。満面の笑み。よかったね。よく頑張りましたね。さて、その頃。お兄ちゃんたちのがんばりには目もくれず、開放された体育館で走り回ってはしゃぎ遊んでいる保育園組の弟たち。観戦してるだけじゃ飽きちゃって退屈で仕方ないのでしょう。こうしているほうがいいようでした。体育館で遊び、花壇の土のところで虫を探して遊び、運動会よりもそちらに夢中のようでした。さて、2時間ほどで運動会も終わり。タイムスケジュールは、コロナ禍のときのように時短そのままだったように思います。あっけないような、物足りなりないような、、、、、自分たちが子供の頃はお弁当持って行って、みんなで食べたり、応援合戦があったり、保護者や地域住民の参加があったり、教職員の登場があったり、なんだかんだともうすこし内容が濃かったように記憶しています。いいのか わるいのか、いろいろな行事が簡素化され、どこかさびしいような気もします。ともあれ、今の子供たちにとっては、これが〝ふつう”で、 昔と違うという認識はないでしょう。今の時代の運動会。よくがんばったね。大事な思い出にするんだよ。
2023年11月11日
今回は、「先生!おしりから何か出ています。」のパート2。前回のパート1をまだお読みでない方はこちらをクリックどうぞ。↓↓↓先生!おしりから何か出ていますさて、今回は、前回をふまえてのパート2。同じように、「おしりから何か出ています。」という主訴で患者さんが来院されました。(ここからは いつものように症例の写真が登場します。 苦手な方はご遠慮ください。)患者さんは、小型犬のわんちゃんです。そのときの様子がこちら。↓ ↓ ↓ ↓ ↓角度をかえて、もう2枚。たしかにまるい大きな物体が陰部から出てますね。これはいったいなんでしょうか。出産途中のようにも見えます。角度を変えて、横から見てみましょう。おしり全体が、おしり全部が突出しています。ちょっと、出産とは違うようです。出産では、ここまで大きくお尻が突出しないです。では、毛を刈ってみます。上から順に、、、尻尾があり、肛門も確認でき、大きなふくらみがあり、その下に、陰部から物体が突出しています。毛を刈ってみてもっとよく分かりましたが、突出部分は かなり大きいです。突出した部分の上部は、内出血を起こしています。内側からの圧迫がだいぶ強いのでしょう。さて、あらためて、一体これは 何でしょうか?みなさんには、問題をだしたまま続けますが、写真はこの先、この答えが分かった上で手術で摘出したものをお見せします。術中の写真が、苦手な方はご遠慮ください。消毒して、手術の準備をします。電気メスを使いながら、切開をします。皮膚を大きく切開して、腫瘤物を確認します。根本のほうをたどりますが、どんどん大きい物が出てきます。ひと塊になっていますが、血管が多数走行しているため、出血量も多いです。止血を繰り返しながら、腫瘤物を取り出します。大人の手の握りこぶしと比べるとその大きさが分かると思います。体重2キロの小型犬のお尻にこれだけ大きなものがあったら・・・・・想像してみてください。切開部分を縫合して、手術は無事終わりました。写真で見るとあっけないかもしれませんが、時間的にはだいぶ時間経過しています。個人的には、まれにみる大きな手術のひとつで、自分の生涯で同じ症例に出会うことは二度とないだろうと感じるくらい、めずらしい手術になりました。これが取り出した腫瘤物です。直径10センチ以上もあります。さて、ここで復習です。先生!おしりからなにか出ていますパート1でお伝えした腫瘤物。あの腫瘤物は、膣粘膜が過形成したものでしたね。さて、ちょうど時期が重なったので、そのときの腫瘤物と今回摘出した腫瘤物を並べて、比べて見ましょう。向かって右がパート1、左が 今回摘出したパート2の腫瘤物です。このふたつ。実は、もとは同じものです。どちらも膣粘膜が過形成したものです。つまり、右の状態を 放っておくと、だんだんとでかく大きくなり、左の状態になります。それにあわせて、外観的にも突出部分がだんだん大きくなる、というわけです。右の状態だと、無麻酔で、数分で、処置完了ですが、左の状態まで放っておくと、大規模な手術になり、もちろん、麻酔も必要、出血も多く、術後の管理も大変で、命に関わる問題になります。同じ病気でも、軽いうちから早めに治療するか、元気に日々ふつうに過ごしているうちは放っておいて、後で 大きく治療するか、その選択は ご家族の意向に左右され、処置も治療も結果も それに合わせていろいろなんだなということをあらためて実感させられました。何が正解かは分かりませんが、それぞれの飼い主さんがいて、それぞれの価値感があって、それぞれの状況があって、それぞれにとりまく環境があって、それによって、答えはばらばらです。そのかわり、どういう選択肢があるのかということを自分の持っている引き出しを開いて、いろいろな選択肢を提供し、アドバイスするのがこちら側の使命だなと学ばされます。ともあれ、今では、どちらのわんちゃんも元気にしています。こういう病気はあるんだな、と知っておくのも損ないかと思います。ペットたちの日々の健康管理にお役立てください。
2023年11月10日
カバのお口。まじまじと見たことありますか?水の中も余裕でもぐれるカバ。でっかくて、迫力あって、生きた化石のような容姿をしています。水の中が好きなカバ。「こっち おいで~」「あーーーーーんしてぇ~」カバが 〝ガバッ” っと口を大きく開けました。でかっ!すごい迫力!カバの口の中って、こんなんです。知ってました?口の中は、ブヨブヨしててまるで木の枝のような歯をしていますね。優しい目に、小さな耳も特徴的です。今の世の中にこういう動物たちが生きていることはとても素晴らしいことです。絶滅することなく、これからもずっとずっと生き続けて欲しい種です。最後にもう一度。「お口開けてぇ」いろんな動物を観察していると知らないこと、発見すること、初めて見るものがいっぱいでとてもワクワクします。
2023年11月07日
温めていた卵、まさに今、孵化しようとしています。毎日、毎日、気にしながら、卵をあたためています。産んだ親ではないけれど、気分は、まるで親になった気分です。温度は大丈夫?湿度は大丈夫?そんなことを考えながら、温めます。抱卵、転卵、放冷、検卵を繰り返します。あんまり気にしすぎて、触りすぎるのもNG。ツンツン、コンコン、中から振動が加わって、卵に孵化する印がつきました。さぁ、ここからです。がんばってうまれてこいよ~見ているだけでワクワクします。みなさんもご存じ、卵の中はもともとは黄身と白身。そこからなぜ! どうして! どうやって!この中で生命が誕生、確立し、成長し、形となり、うまれる・・・不思議です。卵の中で営まれる生命の誕生。卵の中はまるでちっちゃな宇宙のようです。温度も湿度もそうですが、ありとあらゆるすべての条件がそろわないと孵化しません。あらゆる条件がそろわないといくら有精卵であっても生き物としての形になりません。人間の子宮の中で起きるようなことがこの小さな卵の中で起きているわけですから、そう考えるととっても神秘的です。卵からうまれる生き物にはなにがあるでしょう?例えば、、、インコ。カメ。フクロウ。ニワトリ。イグアナ。ペンギン。ヘビ。ダチョウ。カラス。ヤモリ。フラミンゴ。ワシ。カメレオン。カモノハシ。いろいろありますね。いろんな動物がいて、その数だけいろいろな産まれ方があって、実におもしろい。孵化する瞬間は、がんばれよ~って声をかけたくなります。
2023年11月05日
「おしりから何か出ています!」そんな主訴で患者さんが訪れました。診察台の上のワンコ。おしりをこちらに向けてもらって。確かに、何か出ています。肛門(腸)ではなく、膣のほうです。わんちゃんの膣から まあるい血管まじりの組織がでてきています。表面はしめっていて、毛はありません。皮膚ではありません。ひっぱっても とれません。奥の奥に 根っこがあるので、膣の中とつながっています。さて、この物体の答えは、膣です。膣脱とはまたちょっと違いますが、膣の一部が大きくなって、外部に出てきたものです。過形成した膣の一部です。このままほっといてもいいですが、ほっといてもだんだんと大きくなります。それと、おすわりしたときに床にあたり、こすりつけるので、表面から出血したりもします。そしてそれをまた気にして、わんちゃんが舐め壊したりもします。おしっこの出口でもあるので、大きくなっていくほどおしっこがしづらくなったりもします。はじめは小さい出来物でもみるみるうちに大きくなってくるので早めの処置がおすすめです。小さいうちだと無麻酔で診察ついでに、診察台の上で処置が可能です。なので、このわんちゃんもその場で処置しました。根っこを確認して、それと一番大事なのは、尿道の位置です。尿道の出口は膣の中にあります。そこを見落としてしまうとあとでおしっこがでない・・・ということもあり得ます。外尿道口を確認して、そこを傷つけないように根っこ部分を結紮します。その後、出来物だけを切除します。最後に切り口からの出血がないかを確認して止血します。切除した出来物です。ウズラの卵よりは大きいです。この病気。はじめて見る方が多いかもしれませんが、まあまあよくある症例です。処置後の投薬としては抗生物質、止血剤、抗炎症剤、消炎鎮痛剤、、、、これらをその子の必要性に応じて処方します。処置後は、そのまま帰宅して、普通の生活をおくってOKです。家庭では、排尿時の異常がないかどうか、日常生活で気にする素振りがないかどうか、観察していただければOKです。ということで、昨日は、~鼻水~のお話をしましたが、今日は、~おしり~のほうのお話をさせていただきました。いつもは見ないところだと思いますが、わんちゃんたちのお尻も ときどきは異常がないか観察してあげてくださいね。
2023年11月04日
鼻水を垂らしてやってくる子が増えています。寒さが徐々に増してきて、人の世界でもそうですが動物の世界も同じで、風邪引きさんが増えています。動物には動物の風邪ウイルスが存在します。鼻炎や気管支炎や肺炎や・・・例えば、写真のワンコ。鼻水ダーダーです。鼻水、くしゃみ、咳でやってきました。ここまではっきりと特徴的に白い膿性鼻汁が垂れて見えるのもめずらしいです。よく見られるのは透明だったり、もっと水っぽかったりします。透明ではなく、「白色」というのは透明よりも重度と判断します。細菌感染がおきているほど、浸出液から膿性の鼻汁に変化するため、透明 → 白色 → 黄白色 → 赤色まじり となるほど病状は重度になります。わたしたち人間も鼻水、くしゃみ、咳はつらいですよね。ワンコも同じです。つらいです。悪化すると、肺炎になったり、熱が出たり、食欲がなくなったり、口を開けて息をするようになったり。ここまでくると入院になってしまいます。点滴をはじめ、注射や点鼻点眼薬、吸入を用いて抗生剤、気管支拡張剤、去痰剤、ビタミンC剤、インターフェロン製剤、抗炎症剤などの薬剤を使用して治療します。聴診やレントゲン撮影、白血球数のカウント等の検査でも病状を判断します。聴診で 肺(呼吸)の異常音が聞こえたり、レントゲン写真に気管支や肺の炎症像が見えたり、血液検査での白血球数が増えていたりするときは 要注意です。大事なのは、重症化する前に「あれ?」っと思ったら早め早めの受診を心がけることです。今一度、わんちゃんねこちゃんたちに「鼻水」がでていないかお顔をよ~くみて観察してみましょうね。これからの寒い本格的な冬に備えて人もペットも日々の体調管理をしっかりと行いましょう。
2023年11月03日
子供たちが飼いだしたカブトムシたち。飼い始めた当初は、買ったばかりの頃は、一生懸命世話をしたり、観察して楽しんだりしてたけど、最終的には結局、こちらが世話をするはめになる。夏が終わり、寒くなり、誰もカブトムシのことをそれほど気にかけなくなりました。夏に卵を産み、それが孵化し、幼虫となったカブトムシの子供たち(過去ブログ:大量にウネウネ)。その世話をしているのは 結局、私。ひそかに日々の成長を楽しみながら見守っています。ときどき寝床を変えてあげたり、栄養のある餌にしてみたり。あの小さかった幼虫がみるみる大きくなって、今では こんな感じです。毎日、いっぱい食べて、いっぱいウンチして。まるまると、ぷくぷくとしてますね。この先、頑張って寒い冬を乗り越えてほしいと思いながら見守っています。これからサナギになり、あのカブトムシになり、、、いったいどんな変態をするのか それまた不思議な世界です。
2023年11月02日
ハローウィン当日。子供たちがマントに帽子、杖を作って変装ごっこで楽しんでました。この日の記念に写真を撮ろうとカメラを向けました。真顔なので、「笑って♪」とニコニコ笑顔を誘うと↓ ↓ ↓ ↓ ↓顔をくしゃくしゃにして笑いの表情をつくってくれました。とはいっても、意識しすぎた結果、なんだか苦しそう・・・・もう一度。「笑ってこっち向いて♪」さっきより余計に苦しそう。。。「おーい、笑って♪」しんどそう。。。。。そのうち、全く笑顔じゃなくなってきました。とりあえず、、、表情を意識しすぎて、苦しそうな笑顔。これが、彼の精一杯の笑顔。表情筋が疲れてきたようなので、ここで終わり。ハッピーハロウィンのこの日、ハッピー??と つっこみたくなるような笑顔でした。
2023年10月31日
こちらの生き物。↓ネズミちゃんです。なんといっても「出っ歯」が特徴です。でも この出っ歯、よく見てみてください。写真を拡大してみると、上下とも皮膚をつきやぶって、出ています。そうなんです。この出っ歯、上下とも唇の上下から皮膚を突き破って飛び出ているのです。大きく飛び出した歯は、地中で土を掘るのに使います。堅くて丈夫で、スコップの役割をします。誰もが知っている地中で暮らすモグラは、手を使って土を掘ります。でもこのネズミは、この歯を使って土を掘り、何百メートル、何キロもの長い長いトンネルを掘って暮らしています。ではなぜ、皮膚を突き破って歯が飛び出ているのか。。。それは、口を大きく開けなくても 土を掘れるようにするためです。このような口の構造のおかげで、口を閉じたまま、出っ歯をスコップとして器用に使って土を掘ることができます。口を閉じたまま土を掘れるので、口の中には 土が入りません。土を掘るために口を大きく開けていたら、口の中が土まるけになりますよね。それを避けるためにこのような口の構造になっています。すごいですね。生き物の進化って。さて、出っ歯が特徴のこのネズミちゃん。見ての通り、毛がありません。つまり、はだかです。なので、このネズミの種類は、「ハダカデバネズミ」といいます。裸(ハダカ)と 出歯(デバ)で ハダカデバネズミ。そのままですね。覚えやすいです。ハダカデバネズミはとても不思議な生き物で、研究者たちの間では注目されている謎多き生き物のひとつです。実は、寿命が約30年と とても長いです。一般的なネズミは、約2~3年ほどです。みなさんがペットとして飼うハムスターもそのくらいですよね。それが、このハダカデバネズミは 30年と 超ご長寿です。なので、長生きの研究、老化耐性の研究としても注目されています。そしてもうひとつ。高度な社会生活を営んでいます。群れの中に階級があり、一番上が 女王ねずみ、二番目が 王様ねずみ、三番目が 兵隊ねずみ、4番目が 働きねずみ となっています。蜂(ハチ)の社会と似てますね。女王ねずみは、一番大きく、子供を産むのは 女王ねずみしかできません。そして、その相手になるのが、王様ねずみです。他の兵隊ねずみや働きねずみたちにもオスメスありますが、子供を産めない体になっています。しかし、女王ねずみが死んだとき他のねずみが女王ねずみになりますが、そのとき女王ねずみに選ばれたねずみはそこで子供を産める体になり、体もデカくなります。不思議ですね。ひとつの群れの中にいるハダカデバネズミは、基本的に全員が血縁関係者となります。つまり、親子や兄弟、家族の中で交配が繰り返され増えていきます。一般的な種では、こうしたケースでは、奇形が増えやすくなりますが、ハダカデバネズミではそういった傾向がみられません。これもまた不思議な点のひとつです。3番目の階級の兵隊ねずみは、食べられる役割をもっています。もし巣穴にヘビなどの天敵がやってきたとき。兵隊ねずみは、率先して食べられに行きます。食べられている間に、他のねずみたちが穴をふさぐなどして 内部への敵の侵入を防ぎます。食べられることでその間、時間かせぎするのですね。自分を犠牲にすることで、敵から仲間を守るというすさまじい役割を持っています。その下の階級の働きねずみは、女王ねずみが産んだ子ねずみの世話や保温、巣穴の掃除やエサの採取など、周りの雑務をこなします。これらの階級に従った役割がそれぞれのねずみに存在します。とても高度で複雑な社会システムだと思います。そしてもうひとつ。先ほどお伝えしたように 寿命が約30年にもなります。一般的に長生きすればするほど「ガン」が発症しやすくなりますが、ハダカデバネズミは、「ガン」に非常になりにくい生き物です。少し前までは、絶対にガンにならないといわれていたくらいです。動物としてとても特異的な体質だと思います。長寿の研究もそうですが、ガン予防、老化防止などの医学的な研究としての注目度も高まりつつあります。
2023年10月29日
こんな症例をご紹介します。女の子のワンちゃんです。陰部のところに何か出来物のようなものが見えます。よく見ると、陰茎のように見えます。これは、半陰陽という先天性の疾患が考えられます。まれですが、でもすごく有名な疾患のひとつです。このワンちゃんはまだ子犬です。女の子なので、将来的に避妊手術をするとはっきり分かりますが、半陰陽のわんちゃんは、避妊手術でお腹を開けると子宮の先に、卵巣ではなく精巣がついていたり、お腹の中に卵巣と精巣の両方があったりします。外からの見た目、つまり ワンコの外観はメスですが、体の中はオスということになります。半陰陽のわんちゃんは、膣から陰茎(ペニス)が出ているため、その飼い主さんが動物病院にいらっしゃったときは、はじめに、「膣から何か腫瘍のようなものが出ています。」という主訴で来院されます。膣から何か出ている・・・・・・もちろん、腫瘍のこともありますし、良性の出来物のときもありますし、膣脱や膣の過形成のときもあります。そして、その原因のひとつが半陰陽のときもあります。いろんな可能性を疑って、確定診断につなげますが、こんな疾患があるんだなということを知っておくだけでも価値があると思いますので、みなさんも頭の隅っこに入れておきましょう。ちなみに、この疾患は、人間にもあります。自分は、獣医師であり、人間の医者ではないので詳しくは語れませんが、おそらく、想像するに、不妊の原因やいじめ、差別の原因になったりでもっともっと大きく深い内容になると思います。ワンちゃんたちにこういう子がいるように社会の中でもこういう人たちがいるという知識を持つことも人として大事なことだと思います。
2023年10月27日
先日、知り合いのおじちゃんから 「今日は移動動物園やってるからおいでよ。」とお誘いの連絡が入り、顔を出しに行ってきました。おじちゃんとは もうかれこれ20年くらいの付き合いになるでしょうか。動物についていろんなことを話せる動物つながりのひとりです。この日は、早朝から設営をし、動物たちを運んで準備したとのこと。『動物をみたいだろう』という私の想いを察して、わざわざ電話をくれたことがうれしく、すぐに 子供ふたりを連れて出発。現場に向かいました。ちょうどお天気もよく、動物たちにとっても 最高の天候でした。到着して間もなく。動物たちを見ただけで、自然と笑顔になる子供たち。腰ひけてるけど、なんとかがんばってあげてみよう。驚かせないようにそぉ~っと近づくんだよ。柵ごしならこわくないからにんじんあげれるよ。どんだけ~得体の知れない見たことない生き物。ギュウしちゃダメだよ。そぉ~っとだよ。なんこれ?ピヨピヨ?カメさん?こわいよ~ママ、助けてぇ~はじめまして、こんにちは。ジュースいる?ぜんぜん動かないからつまんないーー。どうやって触ったらいいの?触ったら、トゲトゲチクチクしたよ。痛いからムリーーーでかっ。ねぇ、動いてるよ。すごいよ♪どこまで運んでくれるかな。子供たちには、いろんな感情と表情が見られ、動物たちに囲まれ、自然と笑っていました。自分もふだんから 一日中、動物たちと接している身ですが、それでもやっぱり動物は飽きないです。動物たちは私を飽きさせないです。いいですね、生き物は。人を自然と笑顔にさせてくれます。たくさんの人を自然と笑顔にさせてくれますね。でも、大事なことのひとつは、どれだけの笑顔を人間に与えたとしてもその前提として、動物たちも幸せでないといけないということだと思います。人間の幸せが、動物の幸せに、そして、動物たちの幸せが、人間の幸せにつながります。自分もこれから先、動物を通して、生き物を通して、多くの人に笑顔を届けられるような人に、そして、多くの動物たちに笑顔を与えられるような人間になりたいと思います。
2023年10月25日
今日の院内の様子。お昼のお遊びタイム。犬?猫?ん???パッと見、???ですが、よーく見ると、左端から順番に、、、犬、犬、ブタ、猫 です。〝ブーちゃん(ブタ)~”こっちを向いて、「何かくれるの?」と何か食べたそうな表情で近寄ってきてくれました。〝よしよし、いい子だね。”ブーちゃんは とにかく鼻がいいです。〝おーちゃん(黒チワワ)~”名前を呼んで 頭をヨシヨシしてると背後から黒猫のうっちゃんが はがいじめのタックルをしかけてきました。この2匹はいつもこうして遊んでいます。でも、お互いに 傷をしない程度にちゃんと手加減して取っ組み合いをします。猫の方は、爪を出さずに猫パンチや後ろ足のキックをしかけ、犬の方は、遊び噛みで猫の首元をガブガブします。犬猫同士で、これ以上しちゃダメという加減を知っています。〝太郎ちゃん(茶チワワ)~”舌がびろ~んと出っぱなしのお年寄りのおじいちゃん犬です。お年寄りで、取っ組み合いができる体ではないので、みんなちゃんと遠慮してそっとしていてくれます。なので、おじいちゃんは自分のペースで、周りと遊べます。〝うっちゃん(黒猫)~”もともとはノラ猫ちゃん。体中、とりもちまみれ&車にひかれて前足を骨折して運ばれてきました。生後2か月ほどの時に保護されて、それから当院で育ちました。院内猫の中では、一番愛想が良くて、一番活発なやんちゃっ子です。遊びたくってしょうがない感じ。か弱かった幼き頃が嘘のようです。いろいろ4匹で、お遊びタイム。異種の動物たちが同じ環境にいて同じ時間を過ごすというのはとてもほのぼのしていていいものです。お互いにいじめることもなく、干渉しすぎることもなく、お互いに遠慮もあり、興味もあり、匂いをかぎあって、距離を縮めたり離れたり、平穏な関係で刺激しあって、いい感じです。猫はブタを目の前にして 何を思い、、、犬は猫を前に 何を感じ、、、ブタは自分とは違う姿形の生き物を見て どう理解しているのか、、、不思議です。人間 対 動物 も面白いですが、動物 対 動物 を観察するのも 面白いです。動物園に行っても、それぞれ個々の動物種が 個別に展示され、複数種での関係性が観察できません。人間も含め、異種の動物種どうしが、どうふるまい、どう接しているか、どう感じているか、どう挨拶するか、そういうお互いの関係性を観察することもときには とても面白いです。
2023年10月23日
秋を感じてますか?ワンちゃんとのお散歩中、秋を見つけてられていますか?長かった夏がやっとやっと終わって迎えた秋。人も動物たちも体の健康のために、秋を感じてあげることが大事です。五感&第六感で四季を感じることで体調が整ったりもします。現代のワンちゃんたちは、年中家の中にいて、寒い&暑いがないために、換毛がうまくできない子がいます。夏になっても冬毛が抜けず、秋までだらだら毛抜けが続いたり、冬になっても体温を守るためのモコモコ冬毛が生えてこなかったり、換毛が上手に出来ていない子がいます。そしてそれが皮膚病の原因にも体調の不良にもつながったりします。さぁっ、ペットたちと、秋を感じに出かけましょう。外に出て、思いっきり深呼吸して、体の中に秋の空気を取り入れましょう。いろんな秋の形を目で感じ、肌で感じ、匂いで感じ、音で感じ、味覚で感じましょう。『秋を体で感じること』それこそが、健康のための『最高のスパイス』になると思います。足元に落ちている落ち葉はありますか?真っ赤に色づく紅葉の葉っぱはありますか?見つけたら、ギュッと踏みしめ、フワッとにぎってみましょうね。そして、この秋の落ち葉。動物たちもハミハミ食べたりします。お馬さんもそのひとり。土を舐め、木をかじり、草木を食べます。ハラハラと上空から落ちて来る葉っぱで遊んだり、足元に敷き詰められた落ち葉をベットにして寝っ転がったり、落ち葉のじゅうたんの上を駆けまわったり、パクパク食べて味わったり、お馬さんもヤギさんもブタさんも 動物たちみんな秋の訪れをを喜んでいます。よーくよく考えたら、虫さんたちもそうですよね。落ち葉の中にはたくさんの虫さんたちが宿っています。落ちてきた葉っぱを巣まで運んだり、重ねたり、上手に噛みちぎって細かくしたり、これからの冬に備えるための材料にしていますね。自然界では秋の訪れを喜ぶと同時に、秋を上手に利用して、次にやってくる冬のための準備をしているように感じます。もうすぐやってくる冬のために、わたしたち人間も秋を感じにでかけましょう。
2023年10月22日
毎週日曜日&祝日は、子供たち男子3人衆がドッチボールの練習&大会に出かけていきます。普通の日は、朝から夕方まで一日中練習があり、ときには遠くまで遠征があったり、しょっちゅうあちこちで大会があったりで、早朝5時、6時、眠たい目をこすりながら出かけていきます。一人は保育園児、二人は小学1年生と4年生、朝早くから眠たかろうに、、、それでも行かなければ監督に怒られると言って、半分寝たまま車に乗り、現地へ向かいます。親の仕事にあわせた生活をさせているため、夜寝る時間も毎日12時過ぎです。睡眠時間が少ない中、小さい体で、大したもんだと思います。一日中練習して帰ってくる姿を見て、親以上に体力があり、頼もしく思います。そんな頑張る3人衆のために自分もまたお弁当を作ってあげないとな・・・と眠たい目を擦りながら、夜中起きてがんばります。何を作ろうか、、、日々、考えますが、時々は、、、たまには、、、練習の合間に 見て楽しい、ニコッと楽しめるようなお弁当を作ってあげようと、思考を凝らします。自分なりに、動物に関することなら得意なので、今回は、動物を作ることにしました。その名も、ワンワンいなり。↓ ↓ ↓ ↓ ↓ワンワンいなりと言っても、犬用のいなりではありません。犬の形をした おいなりさんです。一番手前の子がリーダー。2列目の2匹は、優等生。一番後ろの列の3匹は、おちゃらけ組です。これらをお弁当箱につめて、完成です。子供たちは、完成品を知りません。お昼、お弁当箱を開けて ニコッと笑って、パワーをもらってくれたらうれしいです。さぁ、出発です。現地まで1時間かかります。毎回、練習が終わって帰ってくると、「監督に怒られた」「もう辞めたい」と泣きじゃくる子、「試合で年上の子のボールをキャッチできた」とうれしそうに話す子、「ママ、お弁当つくってくれてありがとね」とお礼を言ってくれる子、さまざまですが、つらい、つらい、言いながら、その中で自分たちの役割や楽しみをもって頑張ってる姿は私自身の励みにもなります。今日も一日、かんばれよ~3人衆。
2023年10月21日
まずは、下の写真から。↓ ↓ ↓ ↓ ↓ワンコの後ろ足です。後ろ足を 裏返しにして、肉球側を撮影した写真です。狼爪(ろうそう)が 2本あるのが分かるでしょうか?人間の指をあてている部分がソレにあたります。これを見て、ピントくる人は、スゴイッ!後ろ足に狼爪2本。はじめて見る方はびっくりされますが、そういう犬種がいるのです。その犬種が何犬か分かりますか?ここで狼爪について、少しだけ触れておきます。ワンコにもニャンコにも ありますね、狼爪。一番内側の少し高い位置についている指の爪。人間の親指に相当する部分ですね。ワンコもニャンコも 通常、前足には狼爪がありますね。では、後ろ足はどうですか?お家のワンコ、ニャンコを観察してみましょう。通常、後ろ足には 狼爪ないですよね。一般的に、ワンコもニャンコも指の数は、前足が5本で後ろ足が4本ですね。でも、先ほどの写真のワンコは、後ろ足の指が6本です。そして、6本中の2本が狼爪です。そういう犬がいるのか!?と驚かれるかもしれませんが、この犬種の場合は、これが普通なのです。不思議ですね。狼爪は、その昔、ゴツゴツした岩場を駆け上がったり、降りたりするときに役立っていたといわれています。前足の狼爪の場合は、今でも、おやつ、ガムを噛んだり、おもちゃで遊んだりするときに前足で物をつかむ際のひっかかりとしての役割を持っています。前足の狼爪を使って、上手にホールドしているワンコを見ます。では、後ろ足の狼爪はどうでしょうか。現代の環境下では、常に平坦な道を歩く生活が普通で、岩場で獲物をつかまえたり、険しい道を駆け上ったりすることもなく、ほとんどその狼爪は役に立っていませんね。ほとんどの犬種に置いて、こうした環境下の長い歴史の中で、後ろ足の狼爪は退化していきました。その結果、今では 生まれつき後ろ足の狼爪がない、後ろ足の指が4本のワンコがほとんどです。仮に、狼爪を含め5本指で生まれてきたとしても生まれてから数日で狼爪の指を切除されてしまうことがほとんどです。それは、ブリーダー側の判断でもあり、もともと血統書を発行するための犬種標準があるので、その基準にあわせて、狼爪をカットしないと血統書を発行してもらえない、つまりは、犬種として認めてもらえない、あるいは、販売できない、販売価格が下がるといったことがおきます。これがまたブリーダーさんたちにとっては死活問題となるため、基準に合わせる形をとって、狼爪を持って生まれてきた子はそれを切除するということになります。で、冒頭の写真の話にもどります。この写真の犬種は、グレートピレニーズです。ピレちゃんは、さきほどの決められた犬種基準において、2本の狼爪を持つことがスタンダードとして望ましい姿とされています。たとえばジャパン・ケネル・クラブ(JKC)、ここでのスタンダートは、「グレートピレニーズの後ろ足には、 2本のしっかりとした狼爪がある。」とされています。そのため、狼爪を持ってうまれてきても残すことになり、長い間、それが守られ続け、今に至ります。はじめにお見せした写真、答えは グレートピレニーズです。犬種によって、指の数が違う。動物によって違うのは分かるけど、犬種によって違うとは。これって、とても不思議なことですね。びっくりですね。衝撃ですね。グレートピレニーズは、親指が2本ある。。。これを読まれた方は、このことを もう忘れないはず。。。ピレちゃんの場合、指が6本あっても異常ではないですよ。
2023年10月19日
3頭のお馬さんたち。愛想よくこちらを見ています。3頭お行儀よく並んでいます。似てるから兄弟かと思っちゃうけど、実は 兄弟じゃない。私の方を見つめて離れない。かわいい。「バイバイ、またね。」そう言って 別れを伝えると、一番右の子が「バイバイ、ヒヒーーーン」とお返事してくれました。とってもキレイな歌声で、ヒヒ~~~~~ン って。やっぱりかわいい。
2023年10月17日
夏の間 世話していたカブトムシ。ある日、メスがいたケースを観察していて、卵がポツポツ産まれているのを発見しました。白いちいちゃな丸。ハッキリとした白色。すぐに分かりました。ポツポツと周りに3粒ほど見えます。そのうちメスのカブトムシは命を落とし、毎日ゼリーをあげる必要もなくなり、お世話をしてあげることもなくなり、ケースは蓋をしたまま 放っておきました。夏も終わり、さぁ、そろそろケースを整理しようかなと思い、並べてあった飼育ケースのひとつひとつを片付けていきました。土を捨て、、、、、ケースを洗い、、、、、ひとつひとつ進めていくと、、、、あるところで驚きの光景が! ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ケースの蓋を開けたらこうなってました。いやぁ~まぁ~驚きです。あまりにもびっくりしすぎて一瞬フリーズしました。目の前で何が起きているのか・・・思考が一瞬止まりました。た・た・た・た・た・大量のカブトムシの幼虫がいました。しかもそれなりにもう大きいです。このケースの中で自分が知らないうちにさっきの卵から孵化して育っていってたということになります。まさかこうなるとは予想していなかったですが、卵を見つけてから 1ヶ月ほどでこうなりました。びっくりですね。みんなウネウネ元気にしています。しかし、ここで気付いて本当によかった。幼虫の周りは、全部 幼虫たちが排泄したウンチです。全てウンチです。この黒い粒々全部、ウンチです。全てウンチ。エサがちっともありません。このままだと幼虫が死んでしまうところでした。すぐに幼虫を救い出し新しい、広いお家を作ってあげました。数にして 20匹ぐらいいるでしょうか。なんのへんてつもない普通の小さな飼育ケースからはじまり、1匹のカブトムシが産んだ卵からまさかこんなにたくさんの幼虫が孵化するとは思ってもいませんでした。ここからの成長、また楽しみに観察してみたいと思います。
2023年10月15日
びよ~~~~~んと 長ーーーーーーい、これ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓何か分かりますか? びよーーんと伸ばすとその長さは 1メートル 30センチ。しわしわなので、ピンと伸ばすと、それ以上の長さになる。これはいったい何でしょうか。この物体の持ち主。その正体は、こちら。↓ ↓ ↓ ↓ ↓そう、ヘビ。カーペットニシキヘビ。おっっっきいです。ヘビは好きじゃないけど、「咬まない」ヘビは、触れます。「咬むかもしれない」ヘビは、NG。あと、「首を絞めない」ヘビであることも触る前に大事なこと。首に巻いて、そのまま首絞められたら・・・可愛いとは思えないけど、ひとつの動物種として、その生態に触れ、感じる意味で触れることには抵抗ない。こんな触り心地で、こんな生態で、こんなウロコで、こんな目で、こんなに力があるんだなぁ~~~と 感動する。ヘビは、すっごい力持ち。肌ざわり冷たくて、つべっとしていて、筋肉の塊みたいに硬くてごっつい。目なざしがこわい。目と目が合うとそのままパクっと咬まれそうで ドキドキする。口からピロピロでている小さい舌。あれもこわい。なんなんだ、あの動きは。あの舌は。内心、めっちゃ緊張する。ヘビが本気出したら、自分なんか いちころだ。最初にお見せした、びよ~~~~~~~んと 長ーーーーーーーーい物体、その答えは、このヘビの 抜け殻です。ヘビが脱皮した皮。こうして見ると、頭の先から 尻尾の先までずるんと ずる剝けなのが分かりますね。脱いだ皮を見るととても器用に脱皮するのが分かります。体の一部を木にひっかけて、ずるずると服をぬぐように 脱皮するんですよ。ヘビに触れながら、 ふと思った。よく考えたら、こういうヘビをはじめとした爬虫類の皮が人間のかばんやアクセサリーに使われている。こんな生き物を殺してまで、皮を身に着けようと思う気持ちが分からん。死んだ動物のかばんやアクセサリーを身に着けることよりもこうやって生きてる動物に触れたほうが ずっとずっともっともっと感動するのに。。。運があれば、機会があれば、もっともっといろんな動物に触ってみたい。
2023年10月13日
久々に 金太郎寿司を作りました。保育園通いの3人。2歳児、年中、年長の3人。遠足があるとのことで、何か作らないとなぁ~ってことで、久々に金太郎寿司に決定。園児うけするキャラをと思って作ったのがこちら。↓ ↓ ↓ ↓ ↓黒い棒状に。肌色を並べます。ピンとくる人はここで気づくはず。でっかい海苔巻き状に巻いて、しばらく海苔をしめらせます。さぁ、何ができたでしょうか。ついでにもうひとつ。キャラの相棒も作りました。これを切っていくとその断面は、↓ ↓ ↓ ↓ ↓しんちゃんと シロでした~。いっぱい切って並べるとこうなります。切っても切っても しんちゃんとシロが出てきます。これとおかずをお弁当箱に詰めて完成。リュックに入れて、大好きな遠足へ レッツゴー!いってらっしゃい~
2023年10月11日
子宮の病気が見つかって手術することになったわんちゃんをご紹介します。初日、3日前からごはんを食べない、調子が悪いといって来院されました。血液検査、レントゲン検査、超音波検査を行い、子宮の病気が見つかりました。検査の結果、手術適応のケースと判断し、そのまま入院、翌日手術を行うことになりました。こちらが初日のわんちゃんの様子です。見るからに具合が悪そうで、つらそうな様子でした。翌日、手術を控えているため十分に点滴を行い、薬剤を投与し、できるだけ手術の負担が少なくなるよう準備しました。さて、当日です。麻酔をかけ、手術台に寝かせ、気管チューブをつけ、ガス麻酔を使って維持し、お腹の毛を刈り、腹部を切開します。大きな大きな子宮がでてきました。写真は片側の子宮です。わんちゃんの場合は、左右にひとつずつ子宮があります。走行している血管を結紮し、左右の子宮卵巣を取り出します。お腹の中を洗浄し、閉腹します。術後次の日。術後、一日半経って、術後食をあげる時間になりました。ここが一番ドキドキします。さぁ、食べてくれるか、どうか・・・・興味をもってくれるか、どうか・・・くんくん匂いをかぎに寄ってきてくれるか、どうか・・・食べたいかどうか、食欲があるかどうかが一番の健康チェックになります。どうぞ。さぁ、おいで。〝くんくん”やった!匂いをかぎにきてくれました。〝ペロッ”よしよし!いいぞ!その調子。食べて食べて。ん?どうした?もう終わり?いいよ。いいんだよ。気にしなくて。さぁ、食べていいよ。お腹空いてるでしょ?もう丸5日間以上、何も食べてないよ。大丈夫。食べていいよ。〝ペロペロ”そうそう。その調子。いいよ。いいよ。いい子だね。おぉ~おいしいかぁ。お口の周りについたね。どう?おいしいでしょ。うん。どんどんお食べ。そう。いい顔だよ。おいしいかったね。完食じゃん!よかったぁ~よかったね。よかったよ。その後。。。。。術後数日経って、今度はおやつが欲しい、パンが欲しいとなんでも催促するようになりました。そして、だんだんと自我が強くなり、アレ嫌、コレ嫌、アレがいい、コレがいいとも言いだしました。ある意味、食べる物に対してわがままに。注射を打つそれまで怒らなかったのに、ガブガブ怒るようになりました。この前までの大人しさはなんだったんだろうというくらいに自分を表現しはじめました。自己主張が強くなりました。でもこれって、元気になったなによりの証拠です。それまでは、つらくで何も言えなかったんだな、吠える元気もなかったんだなと感じました。初日のつらそうな表情から一変、ご満悦な ででーーーんとした表情にほっと一安心です。わんこは無事退院し、その後の経過も順調です。術後の通院では、元気いっぱい。注射を打とうものなら怒ってきて 触ることもなかなか苦労します。タオルにくるんでお尻にチクッ。これでまた嫌われ、病院に来るのも嫌になるでしょう。でも、そんな表現もまた 元気になった証拠です。動物って、おもしろいですね。
2023年10月09日
今から10年ほど前に書いた原稿を読み返してみた。懐かしくも、こんなこと書いていたんだなと楽しくなった。当時、手書きで書き残したたくさんの原稿の中からひとつチョイスしてみた。今日は、ここにそれを書き残しておこうと思う。~どくたえりこのつぶやき~毎年、世界中のあちこちで いろんな病気が流行します。今までになかった新しい形の病気がでてきたり、新種のウイルスが見つかったり。そして、そのとき、その原因や媒介者が動物であると分かると、人間はその特定の動物を処分します。日本でも以前あったよね。鳥インフルエンザが流行すれば、鳥は人に病気をうつす危険な存在として殺し処分し、狂牛病が見つかれば、あやしいと思われる牛たちを次々に処分する。私がもし小学生だったら、学校の先生に こう質問するだろう。「病気が人からうつっても、感染させた人を殺さないのに、どうして鳥からうつると思っただけで、鳥さんを皆殺しにするの?同じように、ワンちゃんや猫ちゃんが 人に病気をうつしたら、犬も猫もみんな皆殺しにしちゃうの?お家で飼ってる子も?」と。質問された先生も困るだろうけど・・・テレビ画面の奥で、大量に殺され処分され、白い布をかけられたたくさんの動物たちの死体の山の映像が流れるとき、そしてまた、それを正当化するニュースコメンテーターのコメントを聞くと、がっかりする。誰かひとりくらいは、「動物たちも かわいそうだよね。」って、動物よりのコメントをしてほしい。さきほどの質問に対して、りっぱな大人たちは、こう答えるだろう。「人間が一番偉いんだから、仕方ないんだよ。」「鶏も牛も 人間に食べられるために生まれてきたんだから、仕方ないんだよ。」って。「そんなこと疑問に思うほうがおかしい」と相手にされないかもしれない。テレビで、「鳥が感染源です。」と報道されただけで、いろんな場所の全然関係のない健康な鳥さんまでもが、感染させる危険な動物だという目で見られ殺されてしまう。ペットの鳥も、学校で飼育されている鶏も、さわらないように指導があったり、捨ててしまうひとさえいる。この世の中で、人間に病気をうつす一番の動物は「人間」なのに。人間こそ、同じ人間に病気をうつす最もキケンな存在なのに。同じ動物でありながら、あまりにも待遇が違いすぎる。処分し、殺すなら、せめて、彼ら動物たちも命ある生き物なので 成仏してほしい。人の手でちゃんと供養して、あの世にいってもらいたいな。ただただやみくもに、めっちゃくちゃに殺せばいいという人間の姿勢には、共感できないな。牛さん、鶏さん、豚さん、今の畜産動物たちは、生きていて幸せなんだろうか。狭いところで、息苦しいところで、太陽の光も十分に届かないところで、生涯、走ったり土の上を歩いたりすることもできず、自由に身動きできずに一日を過ごす。人からの優しさや愛情を受けることなく、「いいお肉」「おいしいお肉」「より高く売れるお肉」となるために一生を終える気持ちってどんなだろう。昔からある「いただきます」の気持ちはどこにいってしまったんだろう。「いただきます」って命をいただくという意味じゃなかったのか。自分のペットの命は大事にできても、肉となる動物たちの命はそれよりも軽く扱ってないだろうか。今、世界中でいろんな病気が流行るのも、人間がいろんな動物の「命」を広くは「自然」を大事にしないからじゃないだろうか。動物も植物も粗末に扱い、自然界をやたらめったらに殺している人間へのしっぺ返し、メッセージじゃないだろうかと思う。この地球上で、「人間が一番」だなんてだれが決めた?おかしな考えだよ。一日も早く、人間自らが反省できる日がきてほしい。今から10年前、A4の用紙に自分はこんなことを書いて患者さんに配るニュースレターにしていた。らしい。その当時の記憶は覚えていることもあれば、忘れていることもあり、あ~こんなことを書いていたんだな、特別、今となんも変わってないなと感じた。。。懐かしくも楽しく 思い出してきた。
2023年10月07日
ひと夏を越して、飼っていたカブトムシやクワガタが 命を落としはじめました。今年の夏は、子供たちが自分で捕まえたり、買ったりしたカブトムシたちを各々育てていたようです。死んでしまったカブトムシ。足が取れたり、首がもげていたり、残酷な姿になってケースの中で放っておかれてることもあり、、、かわいそうだなと思うこともしばしば。ある日、そんなカブトムシたちを集め、子供たちが思い思いに それぞれ標本にしていました。学校で習ってきたのか、、、たくさんの針とスポンジを使って器用に作業していました。自分たちで大事に育てていたカブトムシやクワガタ。割とキレイな状態のを選び、たくさんの針を使って固定していました。真剣です。形を整えて固定し、乾燥させるらしいです。お気に入りのクワガタだったね。ときどき、この手足がとれた状態で、手だけ、足だけが床に落ちていたりすることがあります。パッと見、ゴキブリの手足と形状が変わらないし、色見、テカリ具合もカブトムシとゴッキーとでどちらもほぼ一緒なので、ゴッキーのかと思って びっくりします。ゴッキーと カブト、お互い似てるんですけどね。なんでだろ。。。ゴッキーって、どうしてあんなに こわいんだろ。。。。。
2023年10月05日
9月の下旬、病院から徒歩30~40分のところに住む患者さんから一本の電話がありました。「うちのワンコの様子がおかしい。 立てないし、動けないし・・・ 病院連れていくにも 連れていけない・・・」すぐにお家に伺って、わんこの様子を確認しに行きました。玄関の土間に、いつもは おばあちゃんといっしょに徒歩で来院している大きなワンコがうつぶせに伏せていました。顔は傾き、目は眼振で泳ぎ、大量のよだれを流し、自力では立てない様子でした。意識も明後日の方へ向いているかのように、焦点があわない様子で遠くの方を見つめ、呼んでも反応がありません。体重20Kgのワンコ、おばあちゃんひとりではどうすることもできず、かかえることもできないので、そのまま 乗ってきた車に乗せ、病院まで連れて帰ることにしました。そのときのワンコの様子がこちら。↓ ↓ ↓ ↓ ↓なんとなく表情に乏しく、意識が飛んでいるのが分かるでしょうか。息は過呼吸で、口を開け、目はうつろうつろ。病院に到着し、診察台の上に。検査、治療中、ほんの5分程で、床には大量のよだれがたまりました。入院7日目。1週間、薬剤を使って、点滴&注射の治療を行いました。初日の車で運んだ時の顔よりもなんとなく、表情が軽くなったのが分かりますか?つらそうな感じの表情が少し和らいだのが分かるでしょうか。初日は、周囲に対して全く反応なかったですが、だんだんと反応を示すようになり、周囲の人の動きを目で追ったり、点滴をつけている部分を気にして足をなめたり、意識と表現がもどってきました。もうしばらく入院になりますが、日々、おばあちゃんと面会しながら回復を待っています。おばあちゃんがワンコを想う気持ちとワンコがおばあちゃんを想う気持ちとお互い支え合って生きているんだなと面会の度、ふたりの様子をそばで見てて感じます。
2023年10月03日
2歳児。とてもやんちゃで、とても活発で、一日中、動きが止まらない。次々、引き出しを開け、扉を開き、中を物色する。片付けもせず、また次から次へと めぼしい物を探し出す。どこにそんなエネルギーがたまってるのだろうというくらいに寝るまで 動きが止まらない。そんな2歳児。興味があるものを 手当たり次第に触る。ある日。私が小鳥と遊んでいるのを見て「触りたい」とダダをこねた。小動物を触らせるには危なっかしいので、避けていた。ギュ―っとにぎりつぶしたり、とっさに たたいてしまったり、踏みつぶすことだって起こりうる。何を しでかすかわからない、予想がつかないのが 2歳児である。まるで、小さい恐竜のようだ。しかし、この日は 私も気をきかせて、2歳児に 小鳥を触らせてみることにした。↓ ↓ ↓ ↓ ↓「そぉ~~~っと だよ。」そう言い聞かせて、手の上に乗せてあげた。小鳥は手のひらから腕へとのぼっていった。小さな恐竜は、ケラケラと笑いながら、小鳥の爪があたる何とも言えないくすぐったさを 肌で感じてた。小鳥は、腕から肩の上へとのぼった。首元で生き物がちょこまか動くのはこれまた なんともくすぐったい。そこから、小鳥は頭の上へとのぼりだした。羽をバタバタと ばたつかせ勢いよく 頭のてっぺんにのぼった。小鳥は、自慢げに こちらをチラ見した。小鳥は、してやったりと言いたげな表情をしていた。↓ ↓ ↓ ↓ ↓小さな恐竜は、自分よりも はるかに小さい、手のひらサイズの生き物にすっかりやられてしまった。頭皮で感じる小鳥の爪。チクチクと痛くすぐったい感じ。小さな恐竜は、小鳥の羽のバタバタ音に驚き、爪が皮膚に刺さるはじめての感触に びっくりした様子だった。「そぉ~~~っとだよ。」子供に小さな生き物を触らせるときは、この言葉が大事。〝そぉ~~~っと”この力加減は、実際に生き物と接触しない限りは 難しい表現だと思う。〝そぉ~~~っと” 触らないと生き物が死んでしまう。ケガをしてしまう。叩いたり、ぶったり、にぎったりすると一瞬で 死んでしまう。ゲーム機の中の生き物は、ボタンを押せば 生き返るかもしれない。もう一度、はじめからスタートすれば、よみがえるかもしれない。もう一度、100円玉を入れれば、復活するかもしれない。だけど、本物は そんな訳にはいかない。いかにソフトに、いかに優しく、いかにそぉ~~~っと 触るかは、実際に生き物を扱わないと 分からない表現だと思う。生き物の大きさに応じて、生き物の力の強さに応じて、生き物の性格に応じて、生き物の気質に応じて、生き物の種類に応じて、生き物の性格に応じて、生き物の好みに応じて、接し方を変える。これはとても大事なこと。『そぉ~~~っと触る』これはとても難しいこと。
2023年10月02日
「ごはん食べなくて。。。」という主訴のウサギさんが来院されました。この場合、必ず、ウサギさんのお口の中をチェックします。前歯と奥歯もチェックします。奥歯は特殊な器具を使ってチェックします。感覚として、ごはん食べないウサギさんの約3~5割は、奥歯の不正咬合が見つかります。不正咬合とは、上と下の歯の嚙み合わせが悪くなり、伸びすぎている状態をいいます。このとき、大抵、その伸びすぎた歯の角が頬の内側、あるいは 舌にあたり、傷をつけている場合が多いです。例えば、このウサギちゃんのケース。↓ ↓ ↓ ↓ ↓このウサギちゃんは、診察で 奥の歯の不正咬合が確認でき、なおかつ、舌をかなり傷つけていたため、麻酔をして、口の中全体を奥までチェックし、かつ、伸びすぎた奥歯をカットすることにしました。口の中全体をチェックします。舌の表裏もチェックします。頬の内側もチェックします。分かりますか?写真、向かって左側の舌が傷ついているのが 見えますか?もうちょっと舌をめくってみます。↓ ↓ ↓ ↓ ↓〝ズバッ” っと、鋭利な刃物で切ったかのように大きく ぱっくり さけているのが分かりますね。こんな風に、伸びすぎた奥歯によって、舌がえぐれます。伸びすぎた奥歯が外側に向けば、同じように 頬が傷つきます。こうした現象によって、舌が痛くて、口の中が痛くて、ごはんを食べられなくなるわけです。想像してみてください。もし、自分の舌がズバッと切れたら・・・・・もし、自分の頬がざっくり傷ついたら・・・・・考えただけで痛いですよね。口内炎がちょびっとできただけでも痛いのに。。。猫ちゃんも口の中の疾患は多いです。それによって、ごはんの食べが悪くなるケースも多いです。物を食べるには、歯や舌や頬粘膜や喉、口の中全体の健康がいかに大事か、こうした症例を見るたびに痛感します。このウサギちゃんは、麻酔下で 奥歯を短くカットして、もうこれ以上、舌を傷つけないように処置しました。その後、舌の部分を消毒し、飲み薬を処方して終わりです。食べが悪い日が数日続いているようであれば、追加で水分や栄養剤の補液もします。大好きな牧草やペレット、早くモリモリ食べられるようになるといいね。
2023年10月01日
仕事をしていたら、2歳の四男がとことこと近づいてきて、鼻の穴に指を突っ込んで見せた。何を思ったのか、おもむろに 目の前で 鼻をほじりはじめた。指、入れすぎなんじゃないだろうか。。。もはや、左の鼻の周り、血がにじんでいるではないか。鼻血でてるやん。彼は、ほじり終わった後の指を見て、、、、、 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓〝カプッ”口の中に入れた。”ベロベロ”自分の指をなめはじめた。信じれん・・・・・鼻くその味をあじわっているのか?彼は、ケラケラ笑いながらもう片方の右の鼻の穴に指を突っ込みはじめた。ほじり終わった左の鼻の穴からは、明らかに 出血の跡が確認できる。痛くないのだろうか。。。「おひとついかがですか?」そう言いたげな表情で、私の目の前にほじり終わった自分の指を差し出してきた。味わえと言ってるのか!?〝ひょえ~” である。いくら自分の子の鼻くそでも抵抗ある。ありがたく断ると、彼は、ケラケラ笑いながら、自分の指を口に入れた。おいしそうに舐めてるではないか。。。味わったあとのこの満足げな顔。子供って。。。子供って。。。。奇想天外な生き物で すごい。おそろしい生き物だ。2歳児にしかできない技だと思う。2歳児の一本勝ち。私は、完敗でした。
2023年09月30日
今日は、薬浴に来院されたパグちゃんの入浴シーンをご紹介します。「いっい湯~だぁな ハハハン♪」つい、そう口づさんでしまいそうな写真が撮れました。なんと言っても、「手ぬぐい」が似合う!頭の上に手ぬぐい乗っけて、お風呂にザブーーン。パグってどうしてこんなに手ぬぐいが似合うんだろう。しかも、頭に乗っけたまま、ぼーっとして、寝てます。。。自分の世界に浸って、寝てます。〝おーーーい”呼んで起こすと、、、、ぼけ~~~ っと。ほわ~~~ん、っと。とろ~んとした いい表情ですね。最後は、二コリと笑って、〝ハイ チーズ””パシャ”「舌がちょこんと 出てるよ( ^)o(^ )」もういっかい。〝ハイ チーズ””パシャ”うれしいね。いい子だね。素敵な笑顔をありがとう。いい笑顔だよ。
2023年09月27日
不思議な格好の生き物を見ました。↓ ↓ ↓ ↓ ↓真正面から見るとブタ。ブタの鼻そのもの。でも、背中に一直線の白いスジ模様。体は全身明るい赤茶色の毛。耳の形が変わってる。びろ~~んと垂れさがった長―――い耳毛。上顎に角とも何とも言えない突起物が左右にそれぞれひとつ、上に向かって伸びている。しっかりとしたキバも。まるで、『もののけ姫』の中に出てきそうな生き物そのまんま。全身から不思議なオーラを放つ、怖くもあり、怪しくもあり、美しい生き物だと思った。
2023年09月15日
去年のクリスマス、サンタさんからのプレゼントと題して子供たちにプレゼントしたヘラクレスオオカブトの幼虫。↓ ↓ ↓ ↓ ↓こちらが去年の姿。このとき すでにもう大きかかったですが、、、、こちらが 今現在の姿。↓ ↓ ↓ ↓ ↓去年より ふたまわりほど大きくなったような気がします。糞も大きいです。発酵土を食べて大きくなるのもある意味、不思議なことです。土を食事にできるって生存していく上で、とっても効率的ですね。得体の知れないものに 興味津々の様子。「これがカブトムシに変身するからね。」さぁ、まずは、あと何カ月、あとどのくらいの間、いつ頃 サナギになるのでしょうか。昆虫には、動物とはまた違う不思議がいっぱいあります。
2023年09月10日
先日、ホテルでお預かりしたわんちゃんをご紹介します。今回が2回目のホテルとなります。立つことができず、こんな感じでお寝んねしてますが、とても愛らしく、日々、ご家族のみなさんから たっぷりの愛情をうけて看護生活を送っています。ごはんは食べやすいようにトロトロ食。口元にお皿を持っていくと、ちゃんと自分でペロペロ食べます。「おりこうだね。」「いいこだね。」食事の補助をしながら、そうやって声かけします。ぜ~んぶ完食して、お口ふきふき。まだもう少し食べたいのか・・・・・それとも もうごちそうさまの挨拶なのか・・・・・ペロペロして、満足そうな表情をしています。「ごちそうさまだね。」そして次の日。この日は、食事の時間になっても まだ眠そう。。。。。。。「お着換えの時間だよ~」声かけしますが、やっぱりまだ眠そう。。。。。。眠たくって目があかないって、言ってます。「ごはんの時間だよ~」そういって、そばで食事の用意をしていると時折、〝ペロッ、ペロッ” と 舌を出して食べたいよ~の合図。でも、やっぱり眠たいのか、眠たい、プラス お腹がすいたの表情がこちら。↓ ↓ ↓ ↓ ↓「食べるよ~」できた食事を口元にもっていくと〝くんくん” 〝くんくん”〝ペロペロ”「おりこうだね。」「いいこだね。」「じょうずだよ。」どうしても目は開かないようで、、、、、それでも、食欲は ばっちり。そして、食べ終わるころになって、よくやく、目が開きました~~~残さずキレイに食べて、完食です。この満足げな表情、いいですね。お腹いっぱい、あ~おいしかった、って言ってるように見えます。「さぁ、オムツかえるよ。」また眠そうだね。。。目がとろ~~ん。間違いない。寝るね。。。「おやすみ。。。」最後の日。「おはよーーー。」「さぁ今日は、お家に帰る日だよ。」「どう? 気分はいい?」「今日もいい笑顔だね。」お昼、うちのワンコたちの注目も集め、のんびりとした時間を過ごしました。あっちこっちを見ながら過ごしているうちに窓ガラスから差し込む あったかい陽の光をあびながら、ほんわかあったかくなり、うつろうつろしてきました。そして、このままお昼ねタイム。「おやすみなさい。。。」夜。。。「さぁ、もうすぐお母さんたちが迎えにくるからね。」最後の食事タイム。最後は、周囲からの視線をいっぱいあびながらの食事タイム。「この子だれ?」と不思議そうに見つめるこどもたち。「がんばってご飯食べてるから 応援してあげてね。」「さぁ、きれいになって帰ろう。」身なりを整えて、準備万端。「お母さんが迎えにくるまで待ってようね。」「いい笑顔だよ。」「眠たい?」「寝てていいよ。お迎えきたら声かけるから、それまで ゆっくり寝ててね。3日間、ありがとね。」両手のひらにすっぽり入りきる小さな小さな命。せいいっぱい、笑顔で、楽しそうに、スローに生きています。いっしょに過ごしているとそのパワーもエネルギーも たくさん感じます。そのけなげな姿、弱々しくも力強い姿、たくまし姿にえらいな~、すごいな~と 感心させられます。いっしょにいると学ぶこと得るものが多いです。
2023年09月08日
ここ一年ほどの間にみた症例をご紹介します。このブログでも紹介したものばかりですが、「うちの子、〇〇〇食べちゃいました。」「〇〇、飲み込んじゃいました。」 と言って、来院されたものを振り返ってみました。乾燥剤、ゴム風船、糸、針、ゴムボール、ハンドタオル、大量のひもやロープ、大量の玉ねぎと豚肉(鍋いっぱいにつくられた生姜焼き)、洗濯ネット、つまようじ、今あらためて、ふりかえってみてみました。わんちゃんねこちゃんたちは、いろんなものを口にします。口にくわえたのを見て、あわてて「ダメ!」とどなって 近づくとそのまま〝ゴックン”しちゃうことも少なくありません。口にくわえたのをみて、必死に取り出そうとすると〝ヴヴーーー” っとうなって口から出してくれないケースも少なくありません。留守にして家に帰ってきたら、なんだか家の中があれている、、、あれ? 〇〇がない・・・・・もしかして食べちゃった?・・・・という事件も少なくありません。ペットたちは、みんないろんな状況下でいろんな思いで、食べちゃいけないものを食べちゃいます。飲み込んじゃいます。異物を食べることが癖になっている子もいます。「うちの子は大丈夫」と思いたいところですが、みなさんの症例をみているとそうも言い難いなといったところです。。。日常の中には、食べちゃいけない物、口にしちゃいけない物がたくさんあります。いつ何時、ペットが食べちゃったり、飲み込んじゃったりするか分かりません。ふだんから、ペットが食べちゃいけない物や口に入るような小さい物はペットの口の届かないところに置くことから心がけていきましょう。
2023年09月03日
一番下の子と 旅に出かけました。いろいろ周り、彼にとっては どれもはじめての体験ばかり。まずは、プカプカ。プカプカの正体は、、、、、、↓ ↓ ↓ ↓ ↓カブトムシでした~プールに行って、カブトムシのうきわにまたがる四男。落ちないように 右左、うま~くバランスをとっておっとっと~上手にまたがり プカプカ浮いてました。その次にパカパカ。パカパカの正体は、、、、、、、、↓ ↓ ↓ ↓ ↓お馬さんでした~「馬に乗りた~い」と言って、自分でまたがり、ひとりでパカパカ。これまたうま~くバランスをとってゆらゆらゆれながら 喜んでました。次に、ノシノシ。ノシノシの正体は、、、、、、、、↓ ↓ ↓ ↓ ↓カメさんでした~今度は、力強い動き。甲羅がつるつるしてて丸い。今までとはまた違う乗り心地。プカプカ、パカパカ、ノシノシ、、、それぞれ同じようにまたがって乗るけどぜんぜん違う触り心地と動き。3か所周った弾丸旅。彼の中のいい思い出になってくれればと思います。
2023年09月02日
みなさんもご存じのコレ。↓ ↓ ↓ ↓ ↓先日来院されたわんちゃん。乾燥剤を食べてしまったとの主訴で来院されました。なんだか、表情もつらそうです。食べてからまだ時間が間もないので、吐かせてみて 取り出せるかどうかチャレンジしました。そしてでてきたのが まさにこちら。↓ ↓ ↓ ↓ ↓胃の中の物、全部吐くのでその前に食べたドッグフードもいっしょに出てきます。乾燥剤は、そのまんまでした。割と大きいタイプの物です。おせんべいの袋の中とかに 入ってるやつですね。「食べられません」と書いてありますが、食べてしまいました。。。。。。表面におかしの脂や匂いがついていて、つい食べたくなっちゃったんだと思います。美味しそうないい匂いがして、〝パクッ”と 口にしちゃったんでしょうね。”ゲボッ”っと 嘔吐して、胃の中は 空っぽ。ちょっとすっきりしたでしょうね。表情が少し明るくなりましたね。今回のケースでは、乾燥剤をガジガジかまず、そのまま丸飲みしちゃった症例です。のど、食道の太さを考えると途中で詰まってもおかしくない大きさの物です。日常生活でよく目にする、手にする 乾燥剤。わんちゃんたちは、こうして丸飲みしたり、食べちゃったりしますので、日頃から注意が必要ですね。日常ありふれているものだからこそ、みなさんも意識しましょう。まぁ、とりあえずは、取り出せて、なんともなく無事で よかったです。
2023年09月01日
今年の夏休みはコロナ禍だったときの様子とは違って、いつもよりホテルの依頼が増えました。ご家族のお出かけが増えたためでしょう。今日は、その中の猫ちゃん5匹をご紹介します。どの子もお泊りはじめてさんたちです。まずは、① 大福ちゃん完全にメンチ切られました。「それ以上近寄ると猫パンチおみまいするよ!」と言ってます。つづいて、② キジちゃん耳をピンと立て、横に向け、はじめての場所、はじめての環境、はじめての状況にとまどい、こわがっています。このキジちゃんの後ろに隠れるようにしているのが、③ 大河ちゃん。〝ウーーー”っと威嚇中です。かなり警戒してる様子です。そして、また別の日にお泊りに来た猫ちゃんたちがこちらです。④ ムテキチちゃん隙あらば、逃げ出す準備をしています。お部屋の扉を開けた瞬間に飛び出てしまうので、事故防止、脱走帽子のため、首輪とリードをつけています。つづいて、⑤たまちゃん6Kgあります。ウーウーうなって、めっちゃんこ怒ってます。さて、それぞれ別日にやってきたこれらの猫ちゃんたち。どの子も指一本触れません。みんなはじめてのホテルです。しかも 1~2日のホテルではなく、4~5日間のホテル依頼です。どうなることやら・・・・慣れてない猫ちゃんのお泊りはなかなか大変です。半分、不安にもなりますが、そこは経験と知恵でカバーします。経験上、こういうケースでは だいたいの猫ちゃんが初日は、動かず、食べずです。2日、3日ぐらい経つと気持ちが少しほぐれて、動きがでてきます。時折、こちらへの興味関心も示してくれるようになります。そのくらいから、ごはんに口をつけてくれるようになります。〝シャーシャー”〝ウーウー” 言う猫ちゃんは、威嚇しながらも、こちらに興味を持ちだしてくれます。おいしいごはんやおやつで距離を縮めます。「安心」が積み重なると もっと距離が縮まります。紹介しました5匹の猫ちゃんたち、どの子もまぁ 初日は飲まず食わず、寝ず動かずでどうなることかと心配しましたが、4~5日して、だんだんと気持ちが緩んできたようで、次の写真のように少しずつ表情や動きが変わってきました。① 大福ちゃん ↓触れるように、なでなでできるようになりました。本来は 甘えん坊さんかもしれませんね。② キジちゃん ↓耳が横を向いてシャープだった顔が丸くなり、耳の向きも変わりました。少しこちらの話も聞いてくれるようになりました。③ 大河ちゃん ↓攻撃、威嚇、興奮モードのスイッチが消えました。ちょっと怖がりさんのスイッチはまだ残り、顔と体は デーンとしてますが、耳だけはややふせて、こちらの様子をうかがっています。④ ムテキチちゃん ↓まるで別猫のように表情が変わりました。ゴロゴロにゃんにゃん、スリスリしてくれるようになりました。”シャーシャー”で 触らなかった子が、大変身で、びっくりです。⑤ たまちゃん ↓常にむっつり怒っていたのが、180度、性格変わりました。まんまるお目目の愛嬌たっぷりの瞳。こんなにも変わるものかと これまたびっくりです。猫ちゃんたちはわんちゃんたちとはまた違って、感情が顔にでます。ストレートに行動にでます。不安や恐怖は、攻撃性として表現されます。逆に、安心や興味、心地良さは、スリスリとして表現されます。飲まず食わず、食べず寝ずだと、こちらも心配になります。飼い主さんの留守中にお預かりしている意味もなくなります。だから、どうにか、心を開いてほしいなぁ、ちょっとでも緩んでほしいなぁと思いながらお世話しています。ねこちゃんの場合は、わんちゃんよりも かたくなな性格の子も多いです。帰る頃には、少しでも仲良くなっていたいな。そう思いながら、お世話しています。かたくなな猫ちゃんであればあるほど、心がほぐれたときのギャップが激しく、とてもかわいいです。
2023年08月28日
『ペットからの手紙』 『おかあさん、おとうさん、いつもありがと。ぼくたちは、いっつもおかあさんたちに抱っこされて幸せだよ。体にガンができて、もう治らない体になっても、顔に穴が開いて、みっともない姿になっても、寝たきりになっても、自分でごはんが食べられなくなっても、体中がチューブだらけになっても、首が曲がっても、歩けなくなっても、目が見えなくなっても、耳が聞こえなくなっても、どうしようもない体になっても、どんな病気になってもおかあさんたちは、いつも僕たちを抱っこしてくれるし、いっつもヨシヨシなでてくれるし、ごはんも食べさせてくれるし、いっぱいかまってもらえるから、ぼくたちは、とっても幸せだよ。ぼくたちを選んでくれて ありがと。ぼくたちは、おかあさんたちのことが大好きだよ。だから、泣かないでね。ぼくたちは、どんな病気になっても、がんばるから。一日でも長くいっしょにいたいから、がんばるよ。一分でも長くおかあさんたちと楽しみたいから、笑顔でいるよ。一秒でも長く笑っていてほしいからつらいことだって、さみしいことだって、弱音、はかないよ。痛いことだって、がまんするよ。だから、おかあさんたちも、お仕事がんばってね。がんばって生きてほしいな。どんなことがあっても、めげずに、あきらめないでね。そして、ぼくたちといっしょにいるときは、笑っていてね。そんなおかあさんたちが大好きだから。いつもいっしょにいてくれて、ありがと。』 ペットたちは、どんな病気になっても、いつも前向きです。どんな体になっても、周りにたくさんのエネルギーを分けてくれます。本来、弱い立場であるはずの彼らは、そんな弱さなど少しも見せず、どんな状況に置かれても、常に前向きで、いつも努力家です。病気になってからも、家族の人や周囲にたくさんの愛情や勇気やパワーを与えてくれます。そんな、けなげで前向きな姿勢にいつも感心されられます。飼い主がペットを助け、ペットが飼い主を助け、そんなペットと人の互助の関係に感動します。世の中の動物や人々の関係がそうした互助の社会にあふれていて欲しいと思います。ペットたちへ、動物たちへ、「こちらこそありがとう。」と言いたいです。「いつも ありがとう。 そんなに頑張りすぎなくていいんだよ。」 『ペットからの手紙』と題してふだんからペットたち、動物たちに接している身として、ペットたちはこんなことを考え、こんなふうに思い、感じているんだろな~と自分なりに想像して、書かせていただきました。みんなえらいね。おりこうだね。ありがとね。これからもよろしくね。
2023年08月18日
画びょうを飲み込んでしまったわんこが来院されました。でも、気付いたら画びょうが一個なくなっていたという主訴だったので、飲みこんじゃったかもしれないし、、、、そうじゃないかもしれないし、、、、という不確かさがありました。こんなときは、レントゲンで確認。画びょうだったらレントゲンに写るので、あるかないか、一目瞭然です。胃の中に ありました。通常の画びょうの形と違うので、〝あれ?”と思いましたが、先の細い鋭利なものがあるのは確かです。食べ物といっしょに胃の中にあるうちは大丈夫ですが、食べ物が流れていった後、画びょうだけが胃に残ってしまった場合、もしくは、径の細い小腸のほうへ流れていった場合、消化管に刺さる可能性が否定できません。この大きさだと、運がよければ、便といっしょに出てきますが、「刺さるかもしれない」不安を抱きながら過ごすのも 苦痛だと思います。飼い主さんとの相談の結果、処置して今のうちに取り出しておくことになりました。結果、取れましたぁ~↓ ↓ ↓ ↓ ↓想像していた画びょうとぜんぜん違いましたが、むしろ、通常の画びょうよりも危険性大の形状です。予想していたよりも 先がとても鋭利です。長さも1センチ以上あります。よかったです。これで、もう何も心配しなくて大丈夫です。この後、ワンコは 元気に帰っていきました。いい表情をしています(*^▽^*)
2023年08月17日
カピバラちゃんによく似たこの鼻先と口元。なんの動物か分かります?体の大きさは写真で見ても分かるように、だいたい 2.5頭身ぐらいかな。頭でっかちですね。このパチクリおめめと大きめの鼻、おちょぼ口、愛嬌たっぷりの顔が好きです。
2023年08月16日
右がチワワで左がチャボ。どっちも黒い。お互い初対面なので、少々 戸惑ってます。ワンコ同士なら、初対面のときにはお互いの匂いをかいで情報を得ます。チワワの方は、目の前の子が 得体の知れない生き物なので、どのようにして情報を得ようが必死。とりあえず、体中の匂いを嗅いではときに距離をおいて、「わおわおわおーーー」と吠えてみたり。。。チャボの方はまったく動じる様子なし。吠えられても、なんとも思わない肝の座りよう。チワワのほうがひとりで焦ってます。いったいどんな匂いがしてどんな情報を得ているのでしょうね。どう理解をし、どう解釈しているのか、、、、、不思議です。最後は、お互い 口を寄せて〝チュッ”チャボは相手をつっつくこともなく、おとなし~く 見つめていました。近くで観察していて、いつかつつかれるんじゃないかとハラハラしましたが、まったくそんなことはなかったです。違う動物が寄り添う場面って面白いです。
2023年08月15日
子供たちを滝&川遊びに連れていきました。滝から離れていても猛烈な水しぶきがとんできます。冷たい風が流れてきて、ここの空間だけ他と温度、空気感が明らかに違います。毎日が猛暑続きの中、ここだけが別世界のような感じがしました。体感温度、20度くらいでしょうか、、、、、とっても涼しくて気持ちいい。まさに、天然のクーラー。途切れることなく山の上からどっとこどっとこ 勢いよく水が流れ落ちてきます。滝つぼは、こんな感じ。ゴゴゴゴォーーーーとも、ダダダダダーーーーとも、叩きつける水の音が響いています。自分が子供の頃は水着を着て、浮輪を持って、よくこの滝つぼに入って遊んでいたものです。今も昔も変わらず、この場所に、いつ足を運んでも この滝の姿は変わりません。ここに子供たちを連れてきたのははじめてのこと。雪解け水だから めっちゃ冷たい。足が凍るくらいに冷たい。子供たちは この冷たさを不思議がると同時に、。それはそれはとても興奮して、水遊びに没頭しはじめました。キャッキャッ、キャッキャッ言って、夢中で遊んでいます。この透明度、都会の川では なかなかないですね。貴重な水です。写真だとなかなか伝わりにくいかもしれませんが、足が凍るくらい、むちゃくちゃに冷たいです。〝どぶーーん”さすが、一番のやんちゃ坊主。滝つぼの勢いに圧倒されます。音と響き、風圧、こわいくらいです。写真左の娘は体を縮こませて寒がってます。一番下の子は見るだけ。その冷たさにびっくり。滝の勢いにびっくり。山の方を見て、ひとり自然観察。自然はいいね。子供たちは、思い思いにそれぞれに水遊びがはじまり、おもいっきり遊んでくれました。その喜ぶ姿を見るのもまたよかったです。川の水遊びに2時間も3時間も費やせる子供のエネルギーを尊敬します。楽しくてしょうがない。。。思いっきり はしゃぐ。。。夢中になって川遊び。。。大人にはできないけど、子供はそれができます。大人もそのハートを見習いたいですね。
2023年08月02日
『老犬わんこ』のタイトルで昨年から今年にかけてブログに綴ってきた主人公わんこの飼い主さん。自分で農作された大量のトウモロコシを持って遊びに来られました。当時のわんこ話を懐かしく思い出しながらにこやかにお話されていたのが印象的でした。わんこが亡くなってからお家では ひとりぐらし。それまでは、わんことの生活、、、散歩、、、エサ、、、掃除、、、寝床の用意、、、その日その日、一日一日を むしろわんこにあわせた生活をされていましたが、わんこがいなくなってからはまったくのひとり暮らし。会話もグンッと減ったことでしょう。日常生活の中での動きも世話がなくなったぶん、減ったことでしょう。語りかけや笑顔も 自然と減ったでしょうね。この日は、院内のブーコたちににんじんをあげて、しばし 『癒し』の時間を過ごされていました。にこやかに動物たちに話しかけながら、おだやかに時を楽しんでおられました。特別、これといった用事はないけれど、過去のことがご縁でこうして立ち寄っていただけるのはありがたいですし、うれしい限りです。そして、ほんのひとときでも動物たちとお話しして 日々の疲れを楽しんで癒していただけましたら幸いです。老犬わんこの飼い主さん、元気そうでなによりです。毎日、猛暑の中、お外でのお仕事をされていて心配ですが、お体に気を付けてお過ごしください。
2023年08月01日
とっても愛嬌のあるお馬さんに遭遇しました。つんつん草を2~3本、差し出すと。。。。。。〝くんくん”〝くんくん”〝くんくん”「食べた―――い」 あーーーーーーーーーん。おっきな口を開けて、食べたい意思を全身であらわしてくれました。数本の草を〝ガブッ”っと 口にくわえて、〝ににににぃぃぃーーーーーーーー”「はなさないぞーーー」「これは あたしのものだーーー。」 とでも言ってるかのような顔。。あまりの必死さがかわいくて、追加で もうちょっとあげてみると。。。。あーーーーーーーーーーーん。さっきよりもおっきな口。〝ガブッ”と食いついてそのままひっぱりちぎって 食べてました。下に落ちた数本の草も 口先の筋肉を上手に使い、がんばって回収。「口が届く範囲はぜーんぶあたしのもの。」よっぽどお腹がすいてるのか、草が好きなのか。。。「もっとちょうだい」と言ってそうなうるうる瞳。なんとも愛嬌ある顔。でも、ここからの表情の変化が激しい。おだやかな表情が一変。↓ ↓ ↓ ↓ ↓目を大きく見開いて、「早く 草よこせーーー」とでも言わんばかりの この口。ちょっと怖さを感じます。。。。。。周りの他のお馬さんたちはこの馬に圧倒されて、近寄り難い雰囲気。近寄ったら、、、あっちいけっと 追いやられ。。。馬の世界も人の世界同様、いろんな性格、気質の子がいるものですね。
2023年07月29日
長男に自転車の乗り方をレクチャーしました。小学校4年生になって、やっと補助輪なしで乗れるようになった彼。今まで、家庭で乗り方を教えたこともなくたま~にひとりで乗って、そのうち乗れるようになった・・・という感じです。公園や平らなアスファルト道しか乗ったことのない彼。平坦な道で教えても上達しないので、私が次のステップにと選んだ道がこちら。↓ ↓ ↓ ↓ ↓この道を選びました。あたり一面はどこを見ても 山。山。山。顔をあげて真上をみたら、こんな感じ。雲が生き生きしていますね。横を見ると木々が歌っています。さぁ! 出発です。ちょっぴしこわい彼。お初です。まずは、あの木の向こうを目指そう。さ、レッツゴー。坂道だから、ブレーキをうまく使って。砂利道は、うまくバランスをとって。そう、その調子。この辺で山といっしょに思い出の写真を撮っておこう。親子の写真。〝パシャ”途中、2回転倒し、あまりの道の険しさにこわくなって「まだ続くの?」と 断念しかけた彼。自転車を乗るのは楽しいけど、今回、こんなガタガタ道で乗って その難しさを痛感したようです。いつになったら終わるのか。。。途中でギブアップしたくても 目の前の道を進むのが先、自分で進まない限り、先に進まない。まるで人生道のようですね。途中であきらめずにがんばってがんばって、終点ゴールにたどりついた彼。何を感じ、何を思ったでしょうね。これがひとつのいい経験になればうれしいです。
2023年07月27日
青い海、青い空、白い雲・・・・・・・・・そして、夕日。オレンジ色のまんまる太陽、今にも沈みそうです。カウントダウン、、、、、、そんな夕日を見に、海辺へ行きました。海に向かって ダッシュ!!さぁ、急げ~沈んじゃうぞぉ~おだやかな波。波打ち際の波音が心地いいね。風が気持ちいいね。こうしてみんなで夕日を見るのははじめてかもしれない。どんどん沈んでいっちゃうね。あ~ 半分沈んだぁ~さぁっ!今のうちに 思い出写真だ!〝ハイ、チーズ”いい感じだね~あと1分。子供たちの視線は、夕日よりも海。。。。夕日が沈んでいく感動よりも波のほうが面白い様子。夕日の観察よりも水遊び。あ~、完全に・・・・沈んじゃった。。。。。波に夢中。下の子たちは、砂遊びに夢中。でっかいでっかい砂場だね。全身砂まみれになって、さぞ楽しかろう。。。青い海、青い空、白い雲、そして、沈んでいくオレンジ色のでっかい夕日。大人は、これらにロマンチックさを感じますが、子供たちにとっては、それよりも何よりも水遊びと砂遊びのほうがずっとずっと楽しいらしい。
2023年07月26日
猫ちゃん1匹と わんちゃん2匹。長期ホテル中です。慣れない環境で、不安だったと思いますが、17日目のこの日、やっと飼い主さまのお迎えが決まりました( ^)o(^ )飼い主さん自身が入院され、お家でひとりぼっちになるペットたち。そんなピンチのとき、ご連絡いただき、長期間、当院でお預かりをしていました。さぁ!最後のお散歩です。おトイレ済ませておこう。もう少ししたら大好きなお母さんが迎えにくるよ。お迎えがくること、わんちゃん自身は、まだ分かっていはいませんが長い間、お互いいっしょに過ごしていて、最初の頃よりはわんちゃんの気持ちもほぐれ、だんだんと満点の笑顔を見せてくれるようになりました。わんちゃん2匹ともなによりお散歩大好きになってくれました。そして、猫ちゃんも。初日から3日間、緊張して隅っこにうずくまったまま。好きな物並べても何も食べてくれないので、心配にもなりました。緊張からたまに〝シャー”っと怒ってみたりもするし。。。どうしようかな~と思案しながら スキンシップをはかり、5日目にして ようやく少しずつ打ち解けてくれるように。そこからは、頭よしよしもできて、抱っこもできて、なんでも食べてくれるように。いろいろためした結果、大好きな缶詰をバクバクと食べてくれるようになりました。警戒感もなくなり、食べてる最中にのぞいても へっちゃらに。いい顔です。おいしい証拠の表情です。この後、この子たちは 無事、お家に帰っていきました。お母さんとの久しぶりの生活、さぞうれしいことでしょう。久々の家族みんなそろっての夕食が楽しみですね。
2023年07月21日
年に何回か、病院内および入口の飾り付けを変えています。季節に合わせて、あるいは、そのときの雰囲気で。今回は、『夏』をイメージして、飾り付け。まずは、それまでの飾りを取るところからはじまります。子供がだんだんと大きくなり、体も心も成長しました。そのせいか、、、、母親がひとりもくもくと作業している姿を見て、少しずつ気持ちの変化が見えてきたのか、、、、、前回あたりから、その作業を手伝ってくれるようになりました。まずは、前回の飾り付けを取るところから。みんなで協力して はがしてくれています。このときの時刻は午後11時。みんなおそくまで頑張って作業してくれました。約2カ月間、折り紙を折り続けて完成したカブトムシとクワガタの折り紙。彼が 日々、コツコツと折りためてくれました。足やツノや頭や体や、パーツごとに折って、つなげるようです。完成した個々の作品をテープで貼り付けていきました。今回は、子供たちが積極的に手伝ってくれたので、とても助かりました。そんなこんなで仕上がったのが こんな感じのディスプレイ。↓ ↓ ↓ ↓ ↓自動ドアの左右の扉には、子供たちが描いた絵。その周りには、夜な夜な折って作ってくれたカブトムシとクワガタの折り紙。なかなか大人ひとりでは考えきれない、できないことです。柔軟な脳をした子供たちの良さがでていると思います。ありがたいです。助かります。もしよろしければ、ご来院ついでに 見てやってくださいね。気持ちのこもった作品です。
2023年07月20日
本日のお天気はあいにくの曇り ときどき、雨。今日は、保育園の大事な行事。三男の夏祭り太鼓発表の日。時間にして、ほんの10分ほど。どうにか雨降りにならずに、もってほしい。おっ。いたいた。はっぴに、てぬぐいハチマキ姿の三男坊。元気いっぱい、大きな声がでてるね。いいねぇ~。自分の番が回ってくるまでの間、他の子の発表を一生懸命応援しているね。さぁ、だんだんキミの番が近づくよ。お目目、こすってる場合じゃないよ。さっ、準備して。なんか、ぼーっとしてる?次だよ。次っ!さぁ、がんばって!がんばれ~真顔。緊張してるね。いいよ。カッコイイよ。胸張って、背筋がピンと伸びて。いいよ。がんばれ。一発目、大事だよ。間違えないように。頭ん中でひとつひとつ考えてる顔だね。さぁ、もうちょっとだ。終わりまで、気ぬかないで。パチパチ。とっても上手だったよ。えらいね。自分の番が終わっても、一生懸命 残りのお友達たちの応援してるね。クラスの中で、いっちばん大きな声でがんばってるね。キミのいいところは、そういうところ。ぜーーーんぶ終わって、安心したのかな。ほっとしたんだね。やっと、ニコニコ笑顔になったね。ごくろうさま。キミの頑張りで、お天道様も味方になってくれたね。ほーら。雲の間から すこーしづつ、太陽さんが顔をだしてくれてたよ。よーく、がんばりましたね。ありがとう。
2023年07月07日
お散歩中。。。道端のアスファルトの割れ目からグイグイッと生えた雑草。それを見つけて、どーーーーしても 食べたいくろまめ。一口食べてみておいしかったのか、、、一本残らず、口でむしり取りたい様子。口先を起用に使って、鼻先の筋肉を上手に動かして、キレイに食べる。人間でいうところのくちびる(口唇)で草をたぐりよせて、前歯でグッとつまんで、ひっぱり、ちぎる。1ヶ所食べ終わると また隣の草へ、そのまた隣の草へと移動。当たり前のことだけど、馬は、人間のように 手や指が使えるわけではない。ワンコだと 前手(肢)を器用に使ったりもするけど、、でもその分 馬は、口先、鼻先の筋肉を上手に使っているなと 見ていて感心する。こんなにも柔軟に、力強く動くもんなんだと感心させられる。そして雑草相手にそうやって一生懸命になっている姿がとてもかわいい。
2023年07月05日
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