音楽情報 おしゃれイズム

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2007/08/24
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カテゴリ: ショートショート
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『最初の一突きはソフトがおすすめ』





「ボチボチ、あれじゃないのか?」

柿田が井上に尋ねた。

井上はニヤリとしながらもこう答えた。

「お前には関係ないだろう。」素っ気無い返事だった。

ウェートレスが注文を取りに来たので、

皆それぞれメニューを見渡す。

結局、柿田以外は珈琲を頼んだ。

「YOSSYさん、珈琲だけで腹減りませんか?」

柿田は、夜だというのに、ステーキセットに生ビールを注文した。

「大丈夫だよ。柿ちゃん、夜、食べると太るよ。」

僕がそう言うと、

「いや、精のつくもの食べとかないと体が持ちませんからね。」

大きな太い声で、自信たっぷりに彼はこう答えた。

「井上、さっきの話しなんだが、

どうでもいい話だけどさ、お前最初の一突きはどうしてる?」

柿田が先程の話の続きを始めた。

「どうって、突き方とかあるのかよ?」

井上はタバコに火をつけながら、少し周りを見渡した。

「バカ!最初がどうかで、

そいつの性格がわかるんだぞ、ねっYOSSYさん。」

「そんな話聞いたことないけど・・。(笑)」

僕は、また下らない話が始まったと思って、

軽くかわした。

「俺は、こだわるね。

最初の一突きは、人差し指でそ~~っと行かなきゃ。

そして、それからズバズバ連続攻撃!これだろ、やっぱり。」

僕の背後から、クスクス笑いが聞こえた。

ウェートレスが珈琲を持って立っていたのだ。

彼女は、お決まりのセールストークを終えて、

直立不動で店内を見渡している同僚の元へ、

イソイソと立ち去った。

「そう言えば、井上の実家は○○だったよな?」

柿田は、

話の腰を折ろうとする僕の意図が見抜けるような、

気の利いた男ではなかった。

「で、いつやるんだよ、井上!」

そう言ったかと思ったら、

先程のウェートレスに向かって叫んだ。

「お姉さん、生のおかわり!」

僕と井上が仕事の事を少し話し出したら、

上機嫌の柿田は執拗に、食い下がってきた。

「YOSSYさんはどんな感じなんですか?」

「何が?」

とぼけて、素知らぬ振りをすると、

「もしかして、YOSSYさん指使わないとか?」

こうなると、こ奴はいつも手がつけられなくなる。

女性に会った時、最初に何処を見るかという事で、

延々と話を続けられる人がいるが、

彼がまさにそういうタイプの男だったのだ。

「もういいじゃないか、そんな事。」

井上が助け舟を出した。

「まっ、そうだけどさ。」

少しは、観念したのかと思いきや、

そんなはずはなかった。

「そうそう井上、今度やる時、俺も行くからさ。」

「なぜ、お前が来るんだよ。」

面倒くさそうに彼が答えると、

さもありなんという答えが返って来た。


「決まってんじゃないか。」

「・・・・・」



「俺もやるんだよ、障子破り。」





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Last updated  2007/08/24 11:03:28 PM
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うーるー。 @ Re:『夏の日の1993』(07/14) 空白の時間を埋めるみたいに連続でコメン…
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