Over The Moon.

Over The Moon.

2005年08月30日
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カテゴリ: *趣味の世界*
今日は全く一歩も外に出ずに
ひたすら本を読みふけりました。
読んだのはカフカの『変身』とミラン・クンデラの『冗談』。


●『変身・断食芸人』(カフカ作 山下肇・山下萬里訳 岩波文庫)
 目がさめると虫に変わっている、カフカの有名な一作。
 面白かった。カフカいいな。

 今回初めてカフカを読んだんですが、
 その丁寧かつ淡々とした物の語り方に惹かれました。
 そして『変身』とともに収められていた『断食芸人』も読んで思ったんですが、

 なんだか「え、それでいいのか」と思わされてしまいました。

 だって主役は物語の中心。
 それがなければ物語世界は回らないのに、
 その喪失を望んでいる物語の舞台があって、
 実際それは成し遂げられてしまうんです。
 それに対して、物語り全体は何の呵責もない。
 むしろ晴れ晴れとした雰囲気に包まれます。
 ・・・それってどうなんだ。
 これは一種の悲劇ともいえるかもしれないけれど、
 そう感じさせず、さっぱり終われるこの不思議さ。

 ・・・カフカって他の作品書いてたっけ。




●『冗談』(ミラン・クンデラ作 関根日出男・中村猛訳 みすず書房)
 サークルの先輩に進められて読んだ本。
 分厚くって重い、大長編小説です。

 舞台はプラハの春が云々言ってるような、社会主義のヨーロッパ。
 主人公・ルドヴィークの暗い暗い復讐劇です。

 章ごとの視点変換、回想が折り重なって
 ずいぶんと(内容も外見も)厚みのある物語になってます。
 かつて発禁処分を受けたこともあるそうですが、
 んー、まあ、そんな時代もあったんだねぇと思う次第です。
 でもまさに全てが「冗談」なんだなぁと読み終わって思うと逆に、
 強いリアリティと主張を感じます。

 ・・・それにしてもこんな長いのよく書けたなぁ。
 でも連載小説とか考えるとそうでもないか。



さて、
これで夏休みに読んだ本は13(20)冊。
カフカはキャンペーンカウント。
100冊には程遠いっすねー・・・
でも頑張ります。





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Last updated  2005年08月30日 19時46分14秒
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文学少女ですね  
ぽに さん
カフカ、ワタシも好きです。
「審判」もおもしろい。お勧めです。
そういや、カミュとかも好き。←なんか夏休み推薦文学チック(笑)。
若い頃はせっせと海外文学モノを読んでましたが、
ここ数年は、古き良き日本の文学を愛しています。
夏目漱石とか森鴎外とか、改めて読むといいよねぇ…。
(2005年08月30日 23時03分53秒)

文学部生ですから〈笑〉  
五月渡理  さん
『審判』ですか。ほほう。読んでみます。
カミュも読んだことないんですよねー。そういう有名どころを網羅したいなぁ。
海外文学は読みにくそうでこれまでめったに読んでこなかったんですが、
いざ読んでみると、別に気構えは必要なかったですね。
でもやっぱり日本文学のほうが好きです。
夏目漱石、森鴎外はまさに代表的ですね。
(2005年08月31日 07時43分04秒)

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