「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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詩人たちの島
The Summer Trail
Albert の荒々しいAngelsが突然鳴り響く
夏の6時
立秋の声を聞いて
セミたちも全開で歌いだした
熱い凪、海辺では毛沢東主義者たちがサーフィンに興じている
謙虚な魂は 真珠、物事と花々に縛られている、現実の耳の海溝
雨jero 雨jero お神楽をフィーチユアリングする
自由を知らない年代記作者たちはワウ ワウ ワウ ワウとよびかける
和解のない不協和音 不協和色
「われらが小さき生」の舞台が壊滅するまえに、セミたちはすべての音階で歌うのか?
決してそんなに遅くはないが いつでもそんなに早く
窓は開いている
垂直の生は水平の生にあこがれる 木々は河に流れる 流木に乗って
海のための主題は
家のための宿題に
「われらが小さき生」の祈り、そして、その傲慢さに挫けるまえに難破するだろう
ここも
すでに廃墟 だが携帯をかざした若紫がいないわけではない あこがれる欲望
あるいは愉楽を肯定する自己 自己愉楽は何から何を否定しなければ到来しないのか
閉められた窓 閉められた島の正義
ステップバイステップでトランスをつかめ!
きつい自由のセッションを持ちこたえろ!
弁解しない不協和音 不協和色
内部から灯りがゲットーに兆す 歴史はきみの靴のようなものだ
履き慣れた心地よさが
いつまでも続くわけじゃない、 踏み破った穴に石がつまる
そこで土俗に還る この時が神話に続く
吹け。短いリフを繰り返せ。意味のない、しかし快楽だけがある。
暑い夏を凍らせるAlbertの息がブルジョワたちの拍手の隙間からチリチリ炎の舌を出す
カウボーイ・カルチュアル・ソサイティのなつかしいカントリーの流れが混じる
喉が渇き缶ビールにdo not forsake meと片倉の午後6時が中途半端なテキサスになる
どこかにこの首を吊る木はないか 半吟具、半吟具、ツリー
最後のガンファイター、最後のガンスモーク、最後の殺戮のバラード
乾いた喉に乾いた砂漠遠くから牛の鳴き声が聞こえる、この溶けるようなそこ
ポニーが水を飲みにくるところ、多くの声が酔っている、夜の牛の群れから
ワイルド・ホース・アニーから きわめて抽象的な都会の抽象的な音に還る
不協和音に崩れるときに
きみの家の猫がゴハンと泣き出す、台所の花嫁はわれに還る
咲き零れる日日草の宿題
立秋 離党 立冬 成人病 立春 痛んだ家 立夏 寒さの夏
「立ってばかりいるので腰が痛い、じいさんのおしめを脱がすコツがあるの」
立つ手でピアノの鍵盤が鳴る、立つ足で子供たちがうまれる、肉汁の味が夏を覆う
堯 舜 禹
ジルの言うように 哲学者が概念の友であるなら
詩人は 何の友であるか?
友有り、遠方より来る、亦楽しからずや
私たちの猫はゴハンの友である
私たちはエズラの言うように「心に行いの束をたばねて」
その潜勢力を信じてこの夏の暑さを越えて行こうと思う
そうでなければただ廃墟の心がラジオとともに狂うばかりだ
小さく同調する、「小さなわれらが生」を友として
熱い凪、海辺では毛沢東主義者たちがサーフィンに興じている
彼らのサーフィンには崩れる波がない
その欲望はコンクリートで塗り固められている
どこからでも飛べる、波に乗れるはずだ
開いている窓 明るい窓
「われらが小さな生」の近く
「眠りによって幕を閉じる」眼が見つめる濃い闇
苦悩するオッペンハイマーではなく、なぜなら苦悩は戦術上の
一つのレシピーにすぎない
縮小する欲望 増大する欲望 それらはともに開かれることはない
Midnight, Somewhere in August
きみの朗読する声が聞こえてくる
The campfire has gone out
2時間の旅でこんなにきみは疲弊した
マスターベーションとself-enjoymentとの差異について
きみは老人のように回帰しようとする、「あなたは誰か 答えよ」
「齢老いた聖者たちは石臼に乗り猫を連れ 遥かな沖の島へ漂い着く」
女たちの骨盤から遠く離れて
私たちの「友愛(アガペ)」を暖めるのだ、きみの声が二つの丘に
風となって 舞上る それはヨーデルに似ているが
絞られた喉というよりも コヨーテの鳴き声だ
「おまえは 俺の友ではない、その臭いはたまらない」
「巧言や令色ではない」
「欺瞞の灰の降下」
「バカは泣かない」
「否 否と言いながら」
開かれた窓 明るい窓
開かれた島に今度こそは還ろう、コンクリートで塗り固められた窓を開放する
欺瞞のシェルターを破壊し、「隣人とそのゴシップ」を私たちは見る
はじめてのように
「太陽の最後の光線が水平線の下に沈むとき、私は鐘の鳴るのを聴きます、
鐘の響きがこの長い夏の日々の最後を刻印するかのようです」
(註)この夏に読んだり、聴いたりしたものからサンプリングした部分が多数ある。詩行の構成や、たぶんこの詩の発想までも、多くを福間健二の詩集「侵入し、通過してゆく」から学んだ。 2005/08/11
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