インディー(6)

インスパイア されて

何かやらねばと思って始めた アコギ

そして、もう一つ


何かやらねばと思って始めたのが、音楽とワインの フリーペーパー OSAKAN WINE AND MUSICだった。


実は、最初から自分でフリーペーパーを主宰するつもりはなかった。


木屋町 の行きつけの喫茶ルーン

ここは、私の隠れ家であり、アンダーグランド的社交場にもなっている


たいがい、窓際の4人席を一人で占領して、コーヒー一杯か、 えびすビール 一杯で時間を浪費する。

木屋町を往来する トッポイ おねえさんたちの衣装を眺めたり、ママと木屋町界隈の噂話をしたり。


私も含めて、常連は、濃厚なタイプの人間がほとんどである。


少年以外は興味がないと公言する劇団の座長


何度も自殺未遂を繰り返したことがあるというハゲオヤジ


新宿でかつてパブをやっていたとか言う公認会計士を名乗るストーカー


慶応出身だが、就職先で次々と喧嘩して飛び出した卵売り。(ドイツ製の自転車部品も売っているらしい)

SM雑誌に連載小説を載せ、全国ネットのTV番組にもレギュラー出演しているおねえさん


近所の料理屋のオヤジ


ご出勤前のお水のおねえさん

鹿児島から流れて来た詩人兼画商


リサイクルショップの社長


近所の風俗店の店長と面接を受けに来た女


時として、普通の女の子も店のドアを開けることもあるが、

あっ、間違えました!

と言って帰って行くことが、ままある

そこで出会ったのが、岐阜出身で、プロカメラマンを目指していると言う女の子。


彼女は、林檎のファンで、すでにフリーペーパーを制作し、木屋町近辺の気に入った店に配布していた。


(つづく)


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