インディー(11)



当たり前のことのように

20万出してくれと言って来た。

私の作品に惚れ込んで
私の才能を高く評価しているのなら当たり前だろう?
というような論調だった。


しばらく、待ってくれ。

金の調達に関しては、いろいろ当たってみると返事した。


フリーペーパーに話を戻す。


ちぬるの影響を受けてか
私は、自然と詩をつくるようになっていた。


それよりも・・


ルーンで出会った美学専攻の学生ナオミの存在が、私の詩作の原動力となっていたように思う。


ナオミは、とても美しく、風変わりで、生意気で、カワイイ女の子だった。


決まり切ったようにナオミには、付き合っている同級生がいた。


だが、いつものことだけれど、私は全く意に介さなかった。

一般論を言えば、私の場合、ステディな関係の男がいる女性の方が、アプローチを掛けやすい。

邪心の入り込む余地が減るから。

底冷えのする冬の夕暮れ

ナオミは、喫茶ルーンの窓際の、いつもは、私が陣取る席に、スッと座って、黙って外の景色を眺めていた。


(つづく)



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