インディー(18)



作風は、やはりダークでシュールで少しエロティックなものが多かった。

林檎の影響も大きかったと思う。
エロティックな事柄を歪曲に際どく表現するテクニックのようなものを少しずつ、身に着けて行った。


気に入った作品は、ちぬるや外の詩に興味のありそうなメルトモに送り着けて、反応を窺った。
評価を仰いだというわけではない。

どんな反応を示すかが、楽しみだった。

純粋なアーティスト気取りと言うより、イタズラ半分のお遊び気分の色が濃かった。


ただ、胸に記するところは有った。


一つの実験のようなものをやってやろうと言う遊び心。


ネットで作品をばらまく
→読んで興味を示してくれた人が、適当に修正をかけ、更にネットでばらまく。勿論、詠み人知れずで
→この作業ループが無限大に広がり、私の作品が、あたかも遺伝子情報を絶えず組換えながら、伝播して行くHIVウィルスのように、姿形を変えながら、発信源不明のまま、ネットワールドに広まって行く・・


そんな事を夢想しながら、せっせとメルトモたちに作品を送り続けた。


ちぬるは、どうもエロティックな話は全く受け付けないようで、応答が無かった。


いろいろと感想を送ってくれるようになったのが、北海道出身で、東京の美大に通っているというアンコだった。
確か彼女は、ユウヒとかいうHNだったが、何故か私のピッチのアドレス帳では、アンコのままだった。


当時の私の作品

女友達


ホタル


などに対して

わかりやすい言葉の組み合わせで、シュールな世界に引きずり込んで行ってくれるとか、
情景がすぐに浮かんで来るとか、
評してくれた。


アンコもナオミと同じで美学専攻の一回生だった。

短い短歌のような詩を時々、送り着けてくれた。


エゴン・シーレが好きで、詩にもエゴン・シーレが良く登場していた。


彼女に勧められてエゴン・シーレの作品集を図書館で借りて見たりしたが、私は今一つ好きになれなかった。

エゴン・シーレの作品に登場する人物は、皆痩せている。

色使いなどは、とてもインパクトがあったが、痩せた人を作品として取り上げるのは、私の趣向から、はずれていた。


小学生のときからルノアールが好きだった。
百科事典の中のルノアールの作品を見ながらマスターベ



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