インディー(48)



浮かれて遊ぶ人々に紛れて、花びら集めをしているうちに私の心も、浮き浮きしはじめていた。

もう、アルコールが入ってしまったようなハイな気分。


コップにはなびらを集めて、ルーンに戻ったら、ナオミとヒロトが、すでに仲よく窓際の特等席に並んで座っていた。

「ヨォ!」


ふたり揃って会釈した。


「今、花びらを集めて来たとこや。これを酒に浮かべて飲む。ドヤ?風流やろ?」

「イイッスネー!」
と大げさなヒロト。


ママ
「通りに落ちてるのを集めて来たんと違いますやろね?」

「アホ、ちゃんと飛んでるやつを集めて来たわ」


「ハセさんとヤベはどうしてるかな?携帯で呼んでみよ」


「ハセさんてどなたどす?」


(つづく)



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