いいじゃないですか! ブログ3

いいじゃないですか! ブログ3

PR

×

フリーページ

カレンダー

プロフィール

wildalp

wildalp

お気に入りブログ

まだ登録されていません
2016年04月24日
XML
カテゴリ: 気になるニュース






 一方で、「この春で打ち切り」といううわさが何度も流れた放送20年の『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系、以下『めちゃイケ』に略)、放送19年の『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系、以下『みなおか』に略)の続行が明らかになりました。



 ともに視聴率の低迷が叫ばれて久しいだけに、メディアもネット上の声も「意外」という反応がほとんど。しかし、長寿番組に関するニュースはそれだけではなく、放送23年の『NHK歌謡コンサート』が終了したほか、放送22年の『開運! なんでも鑑定団』(テレビ東京系)が石坂浩二さんと吉田真由子さんの降板、放送21年の『ためしてガッテン』(NHK)が番組全面リニューアルするなど、それぞれ過渡期を迎えている様子がうかがえます。



 私たちが長年親しんできた長寿番組に何が起きているのか?  続行と打ち切りを左右するポイントは何なのか?  その他の長寿番組は大丈夫なのか?  各局やタレントの思惑を絡めて読み解いていきます。



■ 長寿番組にも「流れ」の助けが必要

 テレビ以外の娯楽が増え、ネットや録画機器が発達して、「リアルタイムで視聴してもらうことが難しい」時代になりました。『ごきげんよう』『昼ドラ』がリニューアルではなく終了という形を選択したのは、「情報番組をリレーする“15時間生放送”でリアルタイム視聴を増やそう」という狙いにほかなりません。また、単独で視聴者を引きつけられる番組が減ったことで、「前後の番組を絡めた“流れ”で見てもらおう」という考え方の定着も理由の1つと言えるでしょう。

 “流れ”の成功例は、『ザ! 鉄腕! DASH!!』『世界の果てまでイッテQ!』『行列のできる法律相談所』『おしゃれイズム』を並べた日本テレビの日曜夜と、『爆報! THEフライデー』『ぴったんこカン・カン』『中居正広の金曜のスマイルたちへ』を並べたTBSの金曜夜。いずれも同じターゲット層の番組を並べて、続けて見るための“流れ”を作り、リアルタイム視聴者を獲得しています。


 とりわけこの春は各局とも、“流れ”重視の番組編成が顕著。たとえば、テレビ朝日は、放送17年の『ロンドンハーツ』と、放送3年の『世界の村で発見! こんなところに日本人』(以下、日本人に略)の放送時間を入れ替えました。これによって、「金曜は、『ミュージックステーション』から『ロンドンハーツ』へ」という若年層が好む“流れ”、「火曜は、放送12年の『たけしの健康エンターテインメント! みんなの家庭の医学』から『日本人』へ」という中高年が好む“流れ”が誕生しました。


 また、フジテレビが苦戦続きの『めちゃイケ』をサポートするように、19時に新番組『超ハマる! 爆笑キャラパレード』を据えて、お笑い系の“流れ”を作ろうとしているのは明白。つまり、『ごきげんよう』や『昼ドラ』の終了はハマる流れがなかったからであり、「長寿番組といえども、“流れ”の中に入ることができなければリニューアルや打ち切りは避けられない」ということの証でしょう。




 長寿番組をめぐるもう1つの焦点は、司会者。『笑っていいとも!』はタモリさん、『ごきげんよう』は小堺一機さんなど、「長寿番組=司会者」というイメージが強いだけに、司会者本人の人気やモチベーションが番組存続の鍵を握っているのは間違いありません。


 実際、放送40年の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)の黒柳徹子さん、放送33年の『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)のタモリさん、放送22年の『チューボーですよ』(TBS系)の堺正章さんなどは、存在そのものが番組の面白さとなり、本人もライフワークにしていることや、視聴率をシビアに求められる時間帯ではないこともあって、健康面の問題さえなければ、永遠に番組が続きそうなムードがあります。


 ただ、放送41年の『アタック25』(テレビ朝日系)は児玉清さんの降板後に浦川泰幸アナと谷原章介さんが司会を務め、放送21年の『出没! アド街ック天国』(テレビ東京系)は愛川欽也さんの降板後に井ノ原快彦さんが司会を務めるなど、司会者の影響が限定的な長寿番組があるのも事実。司会者が何度も替わった放送50年の『笑点』(日本テレビ系)を見ればわかるように、番組フォーマットが視聴者を引きつけていれば、司会者の降板による番組終了はないのです。


 これは裏を返せば、「番組フォーマットが視聴者を引きつけていれば、司会者の変更がテコ入れ策になる」ということ。「視聴率が落ちたときに司会者を替える」という選択肢が成立するのですが、反面「『めちゃイケ』『みなおか』のような視聴率が重要な時間帯で、“特定の司会者ありき”の番組は、今後も打ち切りの危険がつきまとう」ということになります。


 ちなみに、桂文枝さんの不倫騒動で揺れる放送45年の『新婚さんいらっしゃい』(テレビ朝日系)も番組フォーマットが視聴者を引きつけているだけに、制作サイドがどんな結論を出すのか、注目が集まります。


■ 長寿番組はアパレルの旗艦店

 ここまでは各局の思惑を書いてきましたが、編成担当者や各番組のプロデューサーなど現場の人々はどう考えているのでしょうか?  私が各局に出入りして聞いてきたところによると、テレビ局員にとって看板番組は、やはり思い入れの深いものであり、「できれば終わらせたくない」というのが本音でした。


 また、「“自局の象徴”として存在することに意義がある」という声も多く、「大きな声では言えないけど、どんなに視聴率が下がっても打ち切りは避けるべき」と言う人さえいたのです。この考え方に近いのは、アパレルブランドの旗艦店(フラッグシップショップ)。繁華街の店舗では、「客数こそ落ちていないものの、商品を見るだけ見てネットショップで買う人が増えて、売り上げが落ちている」という声をよく聞きます。それでも存続させているのは、「繁華街の店舗はブランドの象徴として欠かせない」からでしょう。


 そもそも消費者にとって、ブランドへの愛着と「どこで買うか?」は無関係。旗艦店を売上低下という理由で閉店すると、ブランド全体のイメージダウンにつながってしまうように、長寿番組も視聴率低下という理由で終了すると、テレビ局全体のイメージダウンにつながりかねません。特に最近は「好きな番組ほど録画してじっくり見る」傾向が強く、視聴率には反映されないだけに、長年の愛着がある長寿番組の扱いは慎重にすべきなのです。


 その意味で『めちゃイケ』と『みなおか』は、フジテレビだけでなく、バラエティー番組全体にとって旗艦店のような存在。多少視聴率が悪くても、「最近、面白くない」と言われても、フジテレビやバラエティー番組の象徴として存在し続けることが価値のひとつともいえます。


 年々、「ためになる」生活情報系のバラエティー番組が増える中、もし『めちゃイケ』『みなおか』が終了したら……純粋なお笑い系のバラエティー番組はいよいよ絶滅しかねません。しかし、今はそんな“絶滅危惧種”でも、生き残って試行錯誤を続けていれば、いずれまた増える可能性も大きいだけに、しばらくは我慢や覚悟が問われているのではないでしょうか。




 最後に、私が「長寿番組の司会者と言えばこの人」と思っているタモリさんと加藤浩次さんのコメントを紹介しておきましょう。


 これまでタモリさんは、放送33年の『タモリ倶楽部』、放送31年の『笑っていいとも!』、放送30年の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)。加藤さんは、放送15年の『スーパーサッカー』(TBS系)、放送12年の『がっちりマンデー!!』(TBS系)、放送10年の『スッキリ!!』(日本テレビ系)の司会を務めてきました。


 昨年、タモリさんは長寿番組の秘訣を聞かれたとき、「反省しないこと。頑張らないこと」と言っていました。また昨年、私が加藤さんに同様の質問をしたとき、「自分のできることをやるだけ。無理してもボロが出る」と答えたように、2人はほぼ同じ考え方だったのです。「長い期間放送していると、さまざまなことが起きるし、逆にまったく同じ状況は2度とないくらいだから、マイペースでやっていくほうがいい」ということなのでしょう。


 悪いことが起きたときも、反省しすぎたり、頑張りすぎたり、無理はしない。そんな考え方が、視聴率の上下に一喜一憂しがちなテレビマンへのヒントになるような気がします。

木村 隆志


過渡期の長寿番組 各局の思惑








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2016年04月24日 02時54分37秒


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: