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2006年01月19日
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カテゴリ: ユキちゃん
今日もユキちゃんはいつものようにお散歩です。

お山の方へ行きました。

ユキちゃんは、この山道が好きなんです。

だって、どの季節にも楽しみがあるのです。

お友だちにも出会うのです。


散歩0022.JPG

今日もなんだかわくわくします。

見上げると、飛行機雲が見えました。

散歩0025.JPG

山道をすこし下ると原っぱがありました。

もう冬枯れていて、だぁれもいません。

散歩0034.JPG


じっと見つめていましたが、だれも来ません。

ふと、東の空を見ると、やわらかな雲に朝陽が射していました。


散歩0028.JPG


「 ゆ き ち ゃ ん 」
という声に振り返ると、
見たことのない黒いマントを着た人が立っていました。

正確に言うと、立っていたというのかどうかわかりません。
その人は見えるのですが、さわれないのです。

散歩0029.JPG


「ゆきちゃんだね。」

ユキちゃんは頷きました。
といっても、首をこくんとしたのではありません。
目で頷いたのです。



「あなたのことは、ずっと見ていました。
あなたのことは何でも知っていますよ。」

「あなたは、初めとっても弱虫だったけれど、
今は強くなりましたね。」

「あなたは、初め何も信じていなかったけれど、


ユキちゃんは、びっくりしました。

どうして何でも知っているのだろう。
この人はどこから来たのだろうと思いました。


散歩0033.JPG


黒マントは、こう続けました。

「あなたは、生まれてから444日の間一度も
 お日様に会えなかったね。」

「狭い檻に入れられて、歩けなくなってしまったね。
 でも、今はこんなに元気に走れるようになった。
 よく頑張ったね。」

そう言いながら、黒マントは、何にもないところから何かを出しました。

「これは、プレゼントだよ。」

それは、黒い靄のようなものでした。
それを渡すと黒マントは消えてしまいました。

ユキちゃんは、不思議に思ってあたりを見回しました。

地面もよーく見ました。
でも、アリさんも何にも見えません。


散歩0040.JPG


お空を見上げると、天使の羽のような雲が
ひとつぽっかり浮かんでいました。


雲の天使の羽.jpg

黒マントにもらった黒いもやもやを背中に背負って、
ユキちゃんは考えました。

あの人は誰なの?
どこから来たの?
あの飛行機雲から降りてきたの?
あのお日様からやって来たの?
あの天使の羽から降りてきたの?
それとも・・・・・

いろいろ考えているうちに、
急に思い出しました。

あっ!お母さんを置いてきちゃったぁ~
帰らなくちゃ!

散歩0043.JPG

ユキちゃんは、急いで引き返しました。

散歩0042.JPG


それにしても、あの人は誰なの?
このもやもやは何なの?
考えながら走りました。

もう大分走ったので、息が切れました。
疲れたので、ゆっくりと歩くことにしました。

ちょうどそのあたりに大きな桜の木のおじいさんがいました。


散歩0044.JPG

「おじいさん、ハァハァ あのね、これ、ね、ハァハァ
 黒い マントの 人に もらったの。
 このもやもや ハァハァ なにかしら?」

「うーん、そうだね」
と言いながら、桜のおじいさんは首を傾げました。

風が吹いたからじゃありません。
首を傾げたのです。

ほらっ、あなたには見えませんか?
桜のおじいさんの顔が。

あなたには聞えませんか?
桜のおじいさんの声が。

「それはね、春になればわかるよ。」
ゆっくりと、桜のおじいさんは教えてくれました。


今度は、それを聞いたユキちゃんが首を傾げました。

ユキちゃんには、よくわからないけれど、
「ありがとう」と言って、また歩き始めました。

散歩0048.JPG

何だろう・・・・
うつむいて歩いていたら、山道に赤いものが落ちていました。


見上げると、藪椿の花がたくさん咲いていました。


散歩0049.JPG

ユキちゃんは、上も下も花盛りだわと思いました。
そう、花盛り・・・



      ----つづく-----


ユキちゃんとのお散歩コースの山道を歩いていると、物語を感じます。
今日のお散歩の写真を並べて、遊んでしまいました。
いきあたりばったりの即興童話です。








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最終更新日  2006年01月20日 15時35分01秒
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