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色調は縁が退色しだしたガーネット。香りは小さく、飽くまでクラスなり。いつものVRのニュアンスはありません。味わいの方は1杯目は辟易するほど強い酸が支配的でしたが、2杯目以降から徐々に落ち着いてきました。果実は赤主体で酸は柔らか。タンニンは溶け込んでおり、飲み口はスムースです。ただ、厚みや構造の強さは感じられず、やはり香りと同じくクラスなりといった印象です。エチケットを見ながら飲むと尚更、物足りない気分になりますね(苦笑 購入価格の半値が妥当で、残念ながら今回のボトルは価格に見合った品質ではありませんでした。先日の12VTとは雲泥の差です。
2019.03.17
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色調はまだ薄い透明感あるレモンイエロー。予想に反して、まだ色付いておらず一安心。というか、8年前から変化していないのでは、と思ってしまうほど綺麗です(笑 香りはスモーキーな石のニュアンスが支配的で他には小さな熟した黄果実が少し。香りの要素は少なく、押し出しは弱かったのですが徐々に強まっていきます。口に含むと、熟した柑橘果実の落ち着いた甘味が拡がり、酸は09VTにしては多量でトーンはそこそこ高いです。苦味を帯びたミネラルと混じって、果実はなかなかの複雑味を帯び、アフターは柑橘果皮とミネラルの苦味が小さなアクセントを残して消えていきます。熟成の恩恵が感じられ、購入当初にはなかった果実の凝縮感や、スケール感こそありませんが円く、調和が生まれ、デイリーとしては贅沢に感じられます。ルフレーヴのマコン、寝かせるのもアリかもしれません。このボトルを飲んだ限りではヒネ感は皆無で、色調からも通常のシャルドネよりモチそうですし。まぁ、セラースペースが勿体ないのは否めませんが(苦笑 残り数本もこの1~2年で飲んじゃいますが、1本だけは何処かに避けておいて試しに数年放置してみようと思います。
2019.03.13
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色調はまだ色濃いルビー。香りは熟した赤果実が主で、腐葉土や仄かにスパイスも。次第に香りが甘くなっていき、芳香性はクラスなりながらプチVR感が。口に含むと、抑制のきいた甘味の熟した赤い果実が拡がります。タンニンは大方こなれていて、そこそこ滑らかな舌触り。若干暗めの酒質ではあるものの酸は小気味よく、浮遊感と軽快感をもたらしていて悪くないです。クラス超え感まではないものの、総合的にはバランス良好でなかなかのレジョナルと思えました。3日目、構成が旨味主体に変化し、充実した酒質に。この日に限ればクラス超えの様相で更にまだ発展の余地も有り、12VTのジブールはちょいと期待が出来そうです。
2019.03.03
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パイナップル、白桃、石を思わせる清涼な香り。味わいは果実とミネラルが主役です。抑制のきいた甘味にミネラルの仄かな苦味、丸く優しい酸を纏い、透明感を感じます。アフターは若さゆえ甘苦いです。熟成させないとクラス超えの感は味わえないので、いつものごとく早飲みしてしまうと面白くはないのですが、既に纏まりがあって今は今で美味しいです。過去のVTの例から熟成もしていくであろう、いつもの安定のトロ・ボーという感じですね。
2019.03.02
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ボトル上部の抑揚のない展開から次第に甘味と旨味が増し、当初の酒質の状態からは思った以上に良くなりました。相変わらず果実は多少減衰傾向ながら、柔らかな酸と豊かなミネラルによって均整は保たれ、なかなかの複雑味を帯びています。しかし、04~07VTが今飲み頃にある中、この08VTが早くも下降線を描き出そうとしているのは気がかりです。もしかしたら並行物ゆえ多少の難ありでしょうか。在庫があれば正規品を開けてみようかな。
2019.02.17
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まだ輝きを残した、少し色づいた黄金色。香りは蜂蜜、杏、ドライフルーツにハーブとなかなか複雑です。ただ、少し藁のニュアンスが過ぎり、ピークを過ぎているのが分かります。口に含むと、酸の流速は遅く Puligny らしさは既にないものの、溶け込んだ古酒ならではの柔らかな酸と凝縮した果実味が舌に心地よく馴染みます。ミネラルは綺麗に溶けて出汁のような旨味を豊かに感じ、アフターはクラスを考えると結構な長さです。下り坂に入ってはいますが、不思議と眉をひそめるような嫌なニュアンスがありません。華やぎながら美しく枯れていく様をひっそりと垣間見ているようで、これもまた一つの美と言えましょうか。事実、結構なペースで飲みきってしまいました。これ、ピークの時は相当な美味しさだったんだろうと想像します。
2019.02.11
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色調は明るいレモンイエロー。輝く液面からは白い花や蜜柑を剥いたときの清々しい果皮の香り、仄かにアカシアの蜂蜜香がたち、時間経過で小石のニュアンスも出現して清涼感が増していきます。口に含むと味わいも香りのニュアンスと酷似しています。抑制のきいた蜜柑の甘味に、滑らかでキレのある酸が適度な緊張と透明感をもたらし、蜜柑の白皮を思わせるミネラルの苦味が相まって複雑です。リリース時からバランス良く美味しかったのですが、熟成によってより美しく調和しています。まるでミネラリで複雑な(新たな品種のw)蜜柑の果実をそのまま頬張っているような感覚に陥りました。久々に飲みましたが、相変わらず優秀なデイリーです。こういった熟成レジョナルや熟成村名を気軽にいつでも開けられるワインライフが一番幸せなのかもしれません。って、特級を殆ど持っていないだけなんですけどね・・・。
2019.02.10
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インポーターは安定のBBRです。色調はまだ若く、香りはメロンや瓜、柑橘の果皮に濡れた小石、微かに石灰のニュアンスもあります。口に含むと、まだフレッシュ感を僅かに残した清涼でジューシーな果実味があり、時間経過で甘味と膨らみが増していきます。取り巻く酸が美しく、ミネラルは複雑でキラキラしていることも手伝って、熟成感の中にもまだ若々しさが感じられ、その相反するニュアンスとリリース時からの相変わらずのバランスの良さでサクサクと杯が進んでしまいます。6年前からの変化としては、ミネラルに複雑味と重みが、果実の甘味に落ち着きが、酸は芯の強さを秘めながら外郭は丸くなり、アフターにクリーム感が微かに加わった感じでしょうか。やはり10VTは傑作ですね。まだ数本残っていますが、これ以上の極端な発展の見込みはなさそうで、この1、2年で飲みきった方が良いのではないかと思いました。
2019.02.04
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16VTのモンラッシェは霜害が酷く、DRC、ルフレーヴ、ラフォンら複数の生産者は共同で約600本を醸し、チャリティでの使用や一部一般販売を予定しているそうです。その価格はなんと5500ユーロ。高いですね・・・。ラモネについては約80%のエリアがやられたそうで、世に出た本数はおそらく200本程度かと思われます。提示いただいた価格はそんな異例の作柄の影響から耳を疑うものでしたが、(ラモネの場合は特に真贋の判断が非常に難しい)偽物が横行する昨今ですので、正規品をいただけたこと自体が大変ありがたいことで、オファー元には感謝しかありません。ただ、今後も同様の価格でしたらマイドメーヌとは言え、いよいよ考えないといけません。もう、サラリーマンが普通に頑張って買えるようなものではなくなっています(^^;
2019.02.03
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輝きのある少し緑も差したレモンイエロー。香りはチョーキーで、清涼感あるラムネの甘い香りが立ちます。まぁ、いつものラモネ香ってやつです。口に含むと、味わいはシャサーニュそのものです。少しの苦味を伴う硬いミネラルにくるまれた、洋梨を思わせる品のよい柔らかな甘味が拡がります。相変わらずの強ミネラルにマスクされている酸は、おぼろげな全容だった15VTより具わっており、その分シャープな印象をもちます。12時間後、ミネラルで全面が覆われ、甘味、酸味は共に隠れて塩気だけになり、翌日は緊張が解れたと思えば、一転して何の変哲もないクラスなりの香味になっていました。今回は2日目で飲みきってしまいましたので、次回は3日目までは引っ張ってみようと思います。
2019.02.02
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リリース当時に試して以来ですが、イメージ通りの熟成を遂げていました。今は2日目が美味しいです。香りは少し重たげながら冷涼感漂う石灰のニュアンスが顕著で、核となる要素は歴としたシャンボールの様相です。口にすると、赤と黒の果実が半々、きもち酸は少なめでトーンは中程度ですが、ミネラルがクラス超えの豊かさで、旨味がしっかりと乗っていて美味しいです。ACブルにしては詰まっている感があります。タンニンは溶け込んでいますが全体を暗く感じさせるバックーボンになっているのと、アフターでタニックさが少し露わになる時間もあって、思いのほか抜けは良くありません。もう少し明るく、軽やかさが得られれば言うことないのですが、そこはVTの傾向が反映されているということで致し方ないのでしょうね。まぁそれでも2~3年後、更に美味しくなっているはずです。ルーミエに求めるフィネスとかは正直あまりないので、らしくない香味であることは確かです。でも、そういった理由でこのワインを避けるのは勿体ない話です。
2019.01.26
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甘味を抑えたフレッシュな苺を頬張っているようです。少し暗いけれど、タンニンは細かく、棘のない梅紫蘇チックな酸が生き生きしていて美味しいです。2日目になると重心が少し低くなるも、安定感を得て、質感が向上しました。ダークチェリーの香りが加わると同時に果実が黒寄りに傾き、体躯は柔らかく、纏まりが出ました。落ち着いた甘味に初日よりグンと増した旨味が加わって、村名の域に片足を突っ込んだようなレベルの味わいです。3日目はその美味しさはそのままに、アフターにかけて段々と明るくなって少しの華が見られました。このクラスにしては、よくできていると思います。次は12VTを試してみたいです。
2019.01.19
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少し色づいたレモンイエロー。ミネラル煙に混じる、レモンコンフィの仄かに甘い香り。口に含むと、アタックの柑橘系果実の甘味が直ぐさま酸とミネラルにくるまれる、タイトで緊張感漂う展開。酸の表面は穏やかながら芯は強く、輪郭線はきっちりと描いてきます。キレのあるフィニッシュで、アフターでミネラルの苦味が表出します。香りほど見せる表情は多くありません。この硬さからいくと残在庫は3~5年は放置したいところですが、先に果実味が減退しそうな感じもあり、判断に悩むところです。
2019.01.14
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当然まだ若く、やや濃いルビーの色調。香りは当初、ほんわり焦げた風味が支配的でしたが、じきに拡散して苺の赤い果実の香りに。口に含むと、質感は柔らかでタンニンの苦味や渋味、酸の棘等、ネガティブな要素は皆無です。果実は赤と黒が半々で、特有のブランデーのニュアンスにくるまれた落ち着きのある甘味が拡がります。トーンはやや低めではあるものの全てが突出せず円く収まっている、そんな印象です。もう少しで旨味がグッと出てきそうな気配を感じながら飲んでいたら、ボトル中部あたりから案の定フツフツとわいてきました。将来性は高そうです。もう数年おいたら、もっと美味しくなるはず^^
2019.01.13
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縁がオレンジがかったルビーの色調。かなり綺麗で煌びやかです。香りは薔薇、苺、紅茶にドライハーブ、仄かにスーボワ。軽く香りが渦巻きます。この時点で当たりを確信しました。溢れる芳香に顔をうずめながら口に含むと、滑らかな赤い液体にはタンニンの姿がなく、その要素はニュアンスだけです。透明感ある、淀みない体躯に幽玄とたゆたう旨味、赤果実の奥ゆかしい甘味が感じられ、何より酸が美しいです。小さくも球体感すらある繊細なバランスで、アフターまで良い意味でモレの土っぽさがなく、フィネスを纏い続けていました。これまた素晴らしいワイン。立て続けの大当たりで幸先が良いです^^
2019.01.06
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難しいVTで不安があったのですが、グラスに注いでみると杞憂に終わる色調でした。全くもって健全な輝くゴールドで、のっけからクリームブリュレや蜂蜜等の様々な熟成由来の香りで溢れかえります。口に含むと、どことなく貴腐っぽい果実味を背後に、香りで得られたニュアンスのクリームブリュレや蜂蜜の味わいが豊かに拡がります。ミネラルは完全に融解しており、複雑且つ甘やかで、滑らかな酸で締められた文句のつけようのない抜群のバランスです。全ての要素が溶け合っていながらフレッシュで、完全に今が熟成ピークの状態。80年代ラモネの姿を思わせる、クラス超えの味わいです。久々の大当たりで杯が止まらず、あっという間の完飲でした。グラスの残香も当然ながら素晴らしい。98VTのしかも村名でこんなボトルに出会えるとは思いも寄りませんでしたね。
2019.01.04
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数年前にフランスのランスで購入し、現地から日本へ空輸したものです。グラスに注ぐと、色調はほんのり黄味がかった黄金色です。香りは熟した黄果実に仄かに焦し砂糖や焦しバター。口に含むと、舌に溶け入るような細かな泡が感じられ、蜂蜜リンゴを彷彿させる凝縮した甘味が拡がります。内からの膨らみを鮮烈な酸で形成するシャープな体躯は奥行きがあり複雑で、練れたミネラルと旨味を感じます。非常に綺麗な熟成を遂げていて、アフターも甘く、美しく、品があります。熟成シャンパーニュの醍醐味を存分に楽しめる1本でした。年末年始は毎日、泡ばかり飲んでいます。最近は代わり映えしない似たような銘柄ばかりで、冒険していませんが(笑)皆様、本年もよろしくお願い致します。
2019.01.03
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まだ熟成感が然程みられない若々しいガーネットの色調。香りは熟したプルーンが主体で、他にはドライハーブ、腐葉土が強め。口に含むと、熟した黒果実の甘みが拡がり、赤果実の要素は少なめ。タンニンは細やかで柔らかいのですが、まだ溶け込んではいません。それゆえ酸が開放されておらず、思いのほか綺麗に抜けていきません。CMにしては全体的に暗く、重心は低めです。旨味がまだ奥底に潜んでいる感がありますが、そんな現状でもアフターは流石に長いです。2日目は木苺を思わせる溌剌とした赤果実の要素が主体になっており、透明感が増し、全体的に明るくなっていました。トーンも高まり、旨味が表出。甘渋くも複雑味に富み、それでいて軽やかにもなっていて、より美味しく飲めました。やはり、バルトさんのワインはそれなりに時間が掛かりますね。村名は開けて直ぐに抜群に旨かったけれど、このボトルを次に開けるのは5年後かな。
2018.12.25
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色調は輝きのある健全なゴールド。香りは華やかでまだ若く、ミネラルの硬さを微かに残しています。果実はフレッシュで僅かにドライなニュアンスも混じり、当たりのラモネに稀にみられるミネラル煙が乱舞します。口に含むと、果実は05VTゆえ凝縮しており、その豊かな甘味に対してダレない相応の酸が下支え。ミネラルはまだ少し硬いのですが時間経過で解けてゆき、心地よい苦味が拡がるようになります。クラスを思うと申し分ない密度の高さとアフターの長さで、控えめに言ってプチシャサーニュの様相を呈しています。丸みを帯びながらもミネラル優位でトーンも高く、果実は瑞々しく透明感があり、素晴らしいです。先の05VTのルーロが下降線を描いていただけに嬉しい誤算です。こちらはまだピーク手前で、まさか07VTより時間がかかるとは思いませんでした。おそらくベストは半年~1年後くらい。次の抜栓は翌年の夏~冬かな。
2018.12.21
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色調は落ち着いた黄金色。ほんの僅かにヒネのニュアンスが過ぎるも香りの表情は豊かで、ドライフルーツ、杏、梅酒、茸、蜂蜜、ヘーザルナッツと多彩。口に含むと、過熟な白果実や少し変色した林檎wが拡がり、酸がややのっぺりしていて抑揚があまりない芳しくない状態です。ミネラルがたっぷり詰まっているのが救いでしょうか。アフターはクラスを考えると長めです。液温が上がるとアルコールが乖離しかけます。明らかに下降線を描いていますね。1年前に飲んだ06VTはピークど真ん中の素晴らしい香味だっただけに少し残念な気分です。
2018.12.19
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縁が少しオレンジがかった落ち着いた色調。透明感は余りありません。熟した艶かしい赤果実に紅茶、ドライハーブの香りが立ちます。口に含むと、若干の雑味と濁りを感じるところは04VT故。ただ、熟した赤果実の甘味と旨味が負を覆うように充実していて、タンニンは柔らかく、酸の下支えもきちんとあって悪くないです。ニュアンスに富んだ表情からは、妖艶さと親しみやすい雰囲気が同居していることが伺えます。マチエールは多少荒くとも遠目で捉えた全容は一つの個として、作品として成立している感じでしょうか。アフターは荒いが為か、プツプツと途切れるような感覚で残念なところでしたが、久々に04VTで良い思いをした気がしますね。
2018.11.29
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Les Faconnieres 、Les Chenevery の樹齢60~70年以上の古樹からなります。前者は Roche に隣接し、土壌の表土は浅く、石が多くて水はけ良しのよう。色調はボトル越しにも美しい、赤みがかった綺麗なルビー。黒系要素が少しだけ混じる、スーボワや赤果実、萎れかけた花が主体の品の良い香りが立ちます。口に含むと、タンニンは跡形もなく融解しており、気持ちトーンの高い酸の質感は滑らか。濡れた土を淡く想起させ、少しモヤッとしたエキス感ある熟成由来の旨味グラデーションが素晴らしいです。柔らかなタッチで円く纏まりながらも、若干酸優位な理想的なバランスは00VTらしいエレガントさを湛えています。熟成ピークの感で、しみじみと美味しく、最後の一杯まで全うなモレ1級でした^^
2018.11.27
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2年弱ぶりの抜栓。前回までは蝋感がかなり残存していて飲み辛かったのですが、今回のボトルは綺麗に解れていて漸く飲み頃の感。色調は綺麗なレモンイエロー。香りは飲み頃ラモネによくある、いつものミネラルラムネ香。口に含むと、ヒネなく熟した瑞々しい夏蜜柑を思わせる果実にラモネ特有の細かに解れた蝋感が入り混じる、そこそこ複雑な味わい。酸は07VTにしては少なめな傾向ですが、相対的に不足感はなし。それなりに硬質感があって、内からミネラルの張りもあり緩さは感じられません。背後のラムネフレーバーがアフターまで流れていきます。時間経過で徐々に香りと味わいのニュアンスが寄り添い、向上しました。残在庫もどんどん開けていこう^^
2018.11.26
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初日はしょっぱい程の塩気が支配的。しかし、この傾向は翌日には美味しくなるので1杯だけに留めて残りは放置。2日目になると案の定ミネラルが解れ、梨系の瑞々しい白果実の甘味が増し、塩気と絶妙にバランス。豊かなミネラルを基調とし、しなやかな酸でタイトに形成された07VTらしい凛としたスタイルへ思惑通りの変貌を遂げました。やがて果実の甘味に蜜も混じり、仄かにコクも感じられるように。上出来のレジョナルです。端的に表現すると、ミネラルまみれで隙がないクラス超えの素晴らしい状態。2日目でコレですから、07VTはまだまだ持つ予感^^
2018.10.18
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こぢんまりとしながらも、香りはCMを彷彿させる冷涼な赤果実と石灰系のミネラルがたちます。口に含むと、繊細な小さな赤果実に抑制のきいた酸、濡れた小石のニュアンス。ミネラルは程よく、出汁を多分に含み、高いトーンに全ての要素が協調していく好ましいバランスです。タンニンは鳴りを潜め、濁りなく、紅茶を感じるアフターは短いものの繊細に流れて抜けていきます。スケールはクラスなりながら、なかなか良かったです。今夏はひたすら泡を飲んでいたわけですが、久々の赤だったこともあって余計に美味しく感じたのかな。
2018.10.11
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コルクの状態はすこぶる良し。色調もPMOの不安を払拭する健全なもの。抜栓直後はこのVTらしい酸が基調の味わい。そこから徐々に甘味が強まりバランスします。凝縮した洋ナシや杏の甘味に、鋭さを内包した滑らかな酸と厚みのあるミネラル。構造はしっかりめで、テクスチャーはスベスベで口当たり良し。カリヨンらしい当たり障りがないというか、そつがない味わい。しかし、1時間後に急速に酸化し、バランスを欠いてしまいました。ボトル底部で若干持ち直したものの、96VTってやはり難しいのが多い印象ですね。
2018.10.06
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先週に飲んだラモネの14VT。ともに3本目です。 Aligote の方はこのクラスとしては、やはり優秀。厚みはなくともその限られた領域に縛られず、表情が豊かです。ただ、液温が上がると相変わらず崩れやすく、やはり今はチョット冷やし過ぎの状態を保って丁度良いです。 Enseigneres の方は何だか複雑な気分でして、14VTにして今回、飲み頃に入っていました。当然まだ融解しきってはいないものの、現状の溶け出たミネラル量でも白果実、涼やかな酸とでバランス良く、 Puligny らしい凛とした美しい佇まいが表現され、外向的な側面とラモネと直ぐに分かる独自のフレーバーが相まって次の杯を誘い、あっと言う間に完飲してしまいました。残在庫も飲みきってしまいたい衝動に駆られましたが、そこは辛抱ですね。それにしても今回の Enseigneres の熟成具合から、残1本の各特級の開け時が全く読めなくなってしまいました。どないしよ(^^;
2018.06.04
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コルクの状態はサイドに全く染みがなく完璧。グラスに注いでみると、出汁の香りがプンプン。口にしても香味が一致した理想的な熟成赤で、要素の殆どが旨味に転化している状態。出汁の風味が満載で非常にジューシーです。それでいて柔らかな体躯で雑味なく、GCとは思えないとても優しい飲み口で、ダラダラといくらでも飲めてしまいそうな感じ。アフターは非常に長く、甘味が細まらずにしっかりと伸びていき、いつまでも消えないような錯覚に陥ります。GCらしい野趣なニュアンスを纏ったまま、非常に綺麗な熟成を遂げており、一流生産者が醸す妖しさや艶やかさみたいなウットリするようなニュアンスこそありませんが、素晴らしい村名と思えます。この02VTは確か先代が手がけた最後のVT。そして、80VTや95VTでも良い思いをしており、相性が良いみたい。ちなみに現当主のワインは実はまだ飲めていません。そこそこ買い込んでいますが、どうなんでしょうかね。楽しみです。
2018.05.15
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凝縮した青林檎やミネラルと蜂蜜を溶いたような香り。ホワイトスパイスも少し。口に含むと、気泡は細かく、勢いある泡立ち。果実は純度が高く、ミネラルと酸がシャープで美しく、アフターまで綺麗に抜けていきます。透明感あり、素性の良さがストレートに伝わってくる感じ。結構ドライな印象です。2日目になると甘味が増して、より好みのバランスになりましたが、同時に果実の透明感に暗がりというか陰りがでてきてチョイ微妙なニュアンスに。ただ、2日目でも依然として硬く、もう少し表情に緩みを、変化を求めてしまいます。今は一気に飲みきらずに1日1杯ずつ飲む分には飽きなく最高な気がするので、2本目は試しにそういう付き合い方をして、他はいくつかじっくり寝かせてみたいと思います。
2018.05.12
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酸化熟成のニュアンスを纏う、摩り下ろし林檎のような凝縮した果実味が主体です。酸は適度に鋭くキレがあり、ミネラルは硬くなく複雑味を醸し、ノンドゼとは思えない表情の豊かさが好印象です。タイトで香ばしく、液温が上がると甘味が増して更に美味。勿論、崩れぬままです。2日目は酸化が進んでバランスを欠きます。美味しいけれど1本を1人で飲むには飽きてしまいそうな香味で、複数本買いする気はしないのですが、偶に飲む分には新鮮味があって良い泡だと思いました。
2018.05.02
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ペルドリ、モンティーユあたりの濃い系と思われる作り手の05レジョナルが既に飲み頃に入っていたことを受けて、御題のペロ・ミノも試しに1本開けてみた次第。倉庫に送り込んで以来の10年ぶりの再会です。中身はVVではなく通常のキュヴェです。コルクはすこぶる状態よし。グラスに注いでみると、ペロ・ミノらしい相変わらずの濃さですが、向こうが透けた照りのある綺麗な色調です。香りは熟した黒系主体の果実香に赤も少々。柔らかなスパイスに森の下草が穏やかに拡がります。暗めのニュアンスではあるものの、香りは沈み込まず綺麗な方です。口にすると、柔らかな黒果実を主体とした、ややタンニン優位の想定していた構成。でしたが、しばらくすると果実が凝縮し、赤みを帯びはじめ、やがて意外にも赤寄りに変化しました。更に時間が経つと甘味、旨味が増し、出汁系の風味も加わって美味。小さいながらも隙間なく詰まった構造があり、酸の流れが滑らかな質感を生んでいます。飲んでいて安心感を覚える安定したバランスで、05VTにありがちだった暗さや重さ、硬さはもう殆どありません。もっとギシギシしていると思いましたけれど、そこそこ熟成感が出ています。アフターはクラス超えとまではいかないですけれど、きもち長めです。もう1年程おくと更に向上しそうです。面白いかどうかはさておき、流石の05VTといったところでした。
2018.04.27
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もう飲みきっていたと思っていましたが、まだ1本残っていました。このボトルも既に要素が溶け合い渾然一体の酒質も下降線を描いており、ピークの頃を思うと少々残念な状態です。とは言え、熟成白古酒としてはまだ飲み頃の域で、香りにヒネはないし、果実の凝縮感に引けを取らない酸のしなりとミネラル溢れる構成で美味。きもち冷やし気味にすると体躯が整って少し華やぎ、なんだかんだでラモネの80年代は素晴らしいと実感させられました。
2018.04.21
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抜栓して暫くは、まぁこんなものかと。悪く言えば水っぽいけど、うまく力を抜いて造っているなぁと。ただ、半日も経つと印象が変わります。 puligny の土壌だからか石灰系のミネラルが顔を出し、レジョナルなりに品のよい香味になります。15VTと言えど甘味は先行せず、柔らかな酸が寄り添った葡萄の純粋な果実味とミネラル感が素朴に美味しく、程よい冷涼感も手伝ってか、アフターまで心地いいです。誤解を恐れず端的に表現すると、どことなく白のような赤。特段、凄みはないし、クラスを超える感もないんだけれど、スルスルと美味しく飲めてしまいます。今回のシャントレーヴのような小ぢんまりとしながらも優しく奥ゆかしい、和を具現したような赤がそれこそ日本ワインとして市場に現れ、ブル愛好家をも巻き込んで一つのシーンを席巻する、てなことを以前から密かに願っているのだけれど、現実はなかなか難しいようで。それにしても、このワインは飲み手(僕)との距離感がいいです。作り手の感性が宿っているのか、その辺も含めて日本的。長く一緒に居られる疲れない関係で、そういう意味で最高のデイリーと言えますし、その点がこのワインの最も良いところと言えます。しかし、こんなの抜栓すぐの1杯だけでは何も理解できずに終わってしまいます。やはりワインはボトルで飲んでナンボだと思います。<2018年1月>最近は青さとビター感がやや混じるようになり、独特の和の風情に陰りが見え始めてきて「?」な感じですが、この作り手のサクセスVT、15VTのベストデイリーであるという印象に変わりはありません。そこそこ買い込んだけれど、今のペースで飲み続けると数ヶ月ともちませんので、自重しないといけない(笑 <2018年4月>気づけばブログ立ち上げから今日で丸10年。そこそこ飽き性なのによく続いたなぁ、というのが今の率直な感想です。たまたまですが、節目の記事がレジョナルなのも当ブログらしいです。元々のブログタイトル「のんびりブルゴーニュ」らしく、今後もマイペースに継続していきたいと思います^_^
2018.04.17
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抜栓から暫らくは酸味と甘味が乖離した調和の取れていない味わいですが、徐々に馴染んでそれなりに美味しくなります。温度が上がると途端に崩れてしまいますので配慮が必要です。キチンと冷やすと細身のスタイルながら酸が伸びやかになって甘味も節度あるバランスに落ち着きましたが、奥行き、複雑味には不足感を残したままで、ややコスパ悪しです。単体で飲んでも面白くないので、そういう意味で食中酒向けかと。
2018.04.14
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Cramant、Chouilly、Mesnil sur Oger。酸は鋭利ながら、しなやかさがあり、他の要素には円み、ボディには適度な膨らみがあり、全体的に良い意味でクリーミーな印象です。ミネラルも然程硬くなく、GFを思わせる爽やかな果実味に微かな柑橘果皮の苦味がポジティブにきいています。ドサージュも嫌味なく馴染んでいます。同価格帯でとことん美しさとスタイルの良さを求めるなら化粧っ気のないドゥラモットのBdBでしょうが、万人受けするのは秀逸なバランス且つ愛想の良い、こちらの方かと。泡が少々粗めなところだけが残念ではありますが、ある程度溶け込むと表情が一変して、かなり良くなると思います。
2018.04.09
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PN70% C30%。Ay100%。樽熟6ヶ月の後、20ヶ月の瓶内熟成。口に含むと、凝縮感がどうのこうの言う以前の話で、コアが抜けたような味わい。状態不良を疑いましたが飲み進めていくと、おぼろげだった各々の要素の輪郭が明瞭になってきました。少し熟した摩り下ろし林檎のふくよかな甘味に、程ほどの冷たいミネラルが顔を覗かせます。酸は鋭くも鈍くもなく、仄かな酸化熟成のニュアンスが伴う優しい酒質から柔らかな余韻が紡がれます。初日はそれでも余り感心しない香味でしたが、2日目のミネラルが解れた状態、且つブルゴーニュグラスを使用して飲むと表情が豊かになって印象は俄然良くなりました。どうもシャンパーニュグラスでは窮屈だったようです。ただ、リピートするかどうかは微妙なところ。
2018.04.05
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PN60% C25% PM15% 。少し火入れした焼林檎のふっくらした香りが穏やかに立ちます。口に含むと、気泡は細かく、そこそこ滑らか。洋梨や少し熟した柑橘果実の甘味と酸味には、少しのコクと仄かな果皮の苦味。冷ややかな少し硬いミネラルが重心をきもち下げた、ブレのない安定感あるスタイルです。外郭を整える酸とミネラルの裏打ちが秀逸なバランスを生んでいます。初日は比較的エレガントに感じられましたが、2日目は気泡がよりスムースに、蜜感と果実の凝縮感、芳ばしいニュアンスが加わり、飲みごたえある泡に変わっていました。特筆すべき個性は無いけれど、そつが無い感じです。乱暴な表現ですが、これより果実感を強めた方向性のものがクリコ、酸を強めた方向性のものがモエとすると、その中立にあるボランジェはバランスの意味でもそうですし、品質も頭一つ抜けていることも含めてシャンパーニュの一つの王道であると個人的には思えます。若干値は張ってしまいますが、今更ながらセラーに常備しておきたい泡と思えました。
2018.04.01
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セパージュ通りの華やかな果実香に、白い花やイースト香、ニュアンス程度の微かな蜂蜜バター。味わいは、棘のない柔らかな酸を基調とした、葡萄そのものが良いと感じられる蜜林檎のようなピュアな果実味と、まだ硬さを残したミネラルが拡がります。酸が主役のそのスタイルは、当然タイトではあるのですが厳しい趣はなく程ほどに円みが感じられて好ましいバランスです。翌日には果実が適度に凝縮し、気泡も穏やかなになってスムースな口当たりに。飲んでいて上のクラスも試してみたいと思わせる、なかなか優れた泡でした。
2018.03.28
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数年ぶりの7クリュです。一時期よく飲みましたので、再確認の意味で開けました。味わいはドゥワイエンヌ・デュ・コミスのような繊細な洋梨を思わせる控え目な白果実の甘味に、コート・デ・ブランならではの冷ややかな酸とミネラルが成すタイトなスタイル。ドサージュが7gと多めだけれど違和感なく馴染んでおり、アフターまで綺麗に駆け抜けていきます。個人的に好きな泡なのですが、素性の良さをマスクしてしまうかのような気泡の粗さが今回は気になり、こんなもんだったかなぁ、というのが率直な印象でした。当時の記憶が美化されていたのでしょうか。2本目は1年ほど休ませて試してみたいと思います。
2018.03.22
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11/2016デコルジュ。PN65% C30% PM5% 。色調は明るいゴールド。香りは蜜柑やオレンジを思わせる柑橘果実に、果皮を残した林檎、ソレラによる酸化熟成香が程よくたち、口が広いグラスを使用すると仄かに濡れた小石のニュアンスも混じるようになります。口に含むと、細かな気泡で舌触りは結構滑らかです。葡萄の質は勿論のこと、高いリザーヴ比率とミレジメ並の熟成年数が鍵か、ノンドゼでドライなのにオレンジや林檎といった果実のピュアな甘味がちゃんと出ています。ドサージュやマロ発酵はなくとも酸は思いのほか丸く、調和がとれ、鼻腔から抜ける清涼なミネラルの風味が心地いいです。全てが適度に主張する、結果、飲み飽きしないバランスで、ノンドゼにありがちな素っ気無さはありません。この辺は然程寝かせなくても飲み頃への到達が早い黒葡萄主体なところも大事な要素となっているのかもしれません。グラスは少し大きめがの方が表情がよくなります。これならリピートあり。
2018.03.18
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のんびりインプレをアップしていますが、購入した総数12本の泡は結局2週間ほどで完飲しました。偶に季節関係なく立て続けに泡ばかり飲みたくなってしまいます。懐寒いけど、また追加購入せねば。デコルジュは1/2017。リザーブは30%。24ヶ月瓶内熟成。ドサージュ7g。セパージュは PN35% C30% PM35% 。香りは柑橘果実のドライフルーツ、金柑蜂蜜、タルト・タタン。グラスの残香はブリオッシュ。口に含むと気泡は大きく、きもち粗め。鋭さを内包した丸みのある酸に、洋梨や少し火入れした林檎を思わせる果実のクリーミーな甘みが拡がります。凝縮した果実とミネラル由来の複雑味を酸がうまく統率しています。これ以上酸が強ければ酸っぱいし、弱いと果実が膨らんでしまいます。それにマロ発酵していたら多分、自分好みのバランスではなかったと思います。樽のニュアンスが少々出過ぎている感がありますが、まあ許容範囲。昔の記憶では、もっと綺麗なスタイルだったと思っていましたが、そうでもなかったです。酸の質感がそう思わせていたのかもしれません。厳しい目で見ると今回は要素がばらけ気味に感じられて、バランスが整っていない印象でした。シャンパーニュは意外と誤魔化しが利かず色々な意味で難しいと思います。
2018.03.14
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Le Mesnil sur Oger , Oger , Avize が各30%、これに Cramant 10%が加わったのが御題の構成。BdBのNVの印象が良かったので楽しみです。口にしてみると気泡は細かく滑らか。果実に凝縮感、ミネラルもNVより複雑且つ多少なりとも柔らかくなっていて、酸度も相変わらず相対的に高めで綺麗で品の良さが感じられます。NVでは青みを帯びていた柑橘果皮のニュアンスも少し水気が抜けたような干された感があり芳ばしいです。二日目。香りにスモーキーさが加わり、味わいには蜂蜜の品のいい甘味が生まれ、纏まりがあからさまに良くなって質が向上しました。アフターへの抜けも初日より心地いいです。当初はNVで十分かな、と思いましたが、これならリピートあり。ドゥラモットについては今回見直しました。色々な意味でバランスが優れていますし、何より飲み飽きないというのは今の自分にとって最も大事なことでポイント高いです。
2018.03.07
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Le Mesnil sur Oger 、Oger 、Avize の1/3ずつのアッサンブラージュ。色調はレモンイエロー。開きだした白い花やグレープフルーツ、白スパイスが穏やかに香り、時間経過で柚子も。要素はそこそこ多いのですが、拡がりはまだ乏しく抑えられた感じです。口に含むと、気泡は流石に細かく、口当たり滑らかで、先日の2000円クラスとは一線を画します。BdBらしい少し硬めのミネラルと酸で成された、金属的ニュアンスを纏う細身の外郭。微かに青みを帯びた柑橘果皮の仄かな苦味をアクセントにし、内から化粧っ気が殆どない白果実の甘味が控え目に主張します。アフターはミネラリで仄かに香ばしく、ジンジャーのニュアンスが少し。飲み干した後のグラスの残香が甘味を抑えたジンジャーシロップや檸檬タルトを想起させます。そこそこドライで、若いBdBによくあるエグミも少なく、飽きの来ない好ましいバランスで上品な味わいです。泡が飛んでも、液温が上がっても美味です。ただ、4~5年熟成ではまだまだ若く感じます。グラスを3種使用しましたが、どれで飲んでも硬い印象は変わらず。個人的にはもっと寝かせたものを飲んでみたいのですが、セラーの一部を占有させるのであれば、どうせならミレジメですかね。
2018.03.01
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久々にやってきた猛烈なシャンパン欲に駆られて、色々と取り混ぜて大人買いしましたが、到着まで待ちきれず近場の量販店で数年ぶりに1000円程の Mistinguett Cava Brut というカヴァを購入。期待せず飲んでみましたが、やはり厳しかったです。泡が荒いのは仕方がないとして香味にえぐみがあり、液温が上がると特に香りとアフターが生臭くなるのは飲んでいて楽しくありません。冷蔵ケースに陳列されていましたが、状態が悪かったのでしょうか。で、翌朝届いた泡の内から手に取ったのが、1本だけ購入した最安の価格帯である御題のこれ。2000円程のお手頃品です。開けてみると、色調はやや濃い目のレモンイエロー。蜜林檎や洋梨のシロップ煮のような甘い香り。口に含むと、果実とドサージュの甘味が拡がる中、酸とミネラルも程よく感じられ、セパージュ通りの黒果実主体の香味。やはりシャンパーニュは低価格でもそれなりに美味いなぁと実感します。ただ、素直に楽しめたのは、結果的に2杯目まで。液温が上がると甘味がベタつき、ボッテリとした体躯になって、香りは甘く単調なものに。更に時間が経つと添加された甘味があからさまに乖離して違和感を覚えます。こうなると、かなり冷やして飲まなければなりませんが、杯を重ねていくと冷やし目でもドーサジュが気になるようになってしまいましたので、気軽に開けられる価格帯だからといって複数本も買わず、1本だけに留めておいて良かったと思います。逆に乾杯の1杯だけなら、キンキンに冷やしたこの泡で十分過ぎると思いました。
2018.02.24
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色調は淡いイエロー。蜜柑の果皮にハーブや小石、柑橘果実の清清しい香りが拡がります。口に含むと、白果実の抑制のきいた甘味にキレのよい酸、裏打ちするミネラルがバランス良く存在し、若いなりに纏まりがあります。ソゼらしい気品と透明感を纏った Puligny らしい縦に伸びるタイトなスタイルで、底流のミネラルが解れだすと、旨味と苦味が滲む仄かに甘いアフターを紡ぐようになります。後半はもう一回り甘味が膨らみ楽しく飲み終えることが出来ました。一定期間の内に11VT~13VTまで開けましたが、11VTは表情豊かな一方で硬質感にやや欠けます。あくまで他年に比して。13VTはトータルバランスで優れ、個人的には現状一番楽しめます。この12VTは今一番硬くタイトで、ニュアンスが出るまでに3日を要したものの将来性は最も高いと感じました^^
2018.02.17
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赤と黒の熟した果実に柔らかなスパイス、腐葉土のモヤッとした香りが顕著です。初日はバランスを欠いていましたが、翌日に改善されました。味わいは、華やかな赤果実と丸みのある酸を従えた旨味が主体のワインです。トーン高く、タイトなスタイルで、タンニンは綺麗に溶け込み、一切のざらつきがありません。凝縮感は然程なく、熟成感がありながらフレッシュさも混在。グリップがそこそこあって、薄っぺらくないところが05VTらしいですし、アフターもレジョナルにしてはきもち長いです。今、完全に飲み頃に入っています。ボトル越しの色調は濃かったのですが、開けて見ないと分からないもんです。ピークは然程長くはなさそうで、向こう1~2年で抜けて下降線を描きかねないです。残りもサッサと開けてしまおうっと。
2018.02.10
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色調は微かに緑が差す淡いレモンイエロー。香りは花蕾に濡れた石、ライム、優しいスパイスの清涼感あるもの。口に含むと体躯はなかなか堅牢で、梨や林檎、檸檬を思わせる凝縮したフレッシュな果実の甘味が見え隠れ。酸は強くも滑らかで、品よく、透明感があり、クリーンな構成です。ミッドからアフターにかけては仄かにジンジャーチックで、ミネラルと酸が舌にジワリと染み、白果実とチョーキーな含み香を残しながら縦に綺麗に抜けていきます。硬いながらも甘味はそこそこ出ており、端正で結構好きな香味です。個人的には CM をどう仕上げているのか気になるところ。この分なら15VTもある程度綺麗に仕上げていそう。
2018.02.03
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05VTらしい濃密感ある健康的な果実香。お味の方は赤黒半々の果実が甘く熟し、仄かにスパイシー。色調の濃さから懸念していたタンニンは丸みを帯び、意外にも酸まできっちりとあって鈍重にならず、トーンは高め。普通に Bourgogne していて美味しいです。2日目になるとトーンは中程度に落ち着くも、より丸く、滑らかになり、甘味が増した果実には旨味による奥深さが生まれ、味わい深いです。初日に比して果実は黒寄りにふれているものの、透明感は増しており、全容は明るく感じる不思議。アフターに目を瞑れば、なかなか優れた村名クラスのレベル。どこも危なげなところがなく終始安定しており、ボトル下部は殆ど旨味の塊のようなもので、初ペルドリは好印象に終わりました。熟成させたら更に美味しくなりそうな予感で、横で寝ていた同年の Echezeaux にチョット期待してしまいます(笑
2018.01.27
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経年相応の美しい黄金色。磨り潰したような細かなミネラルが尽きることなく軽やかに舞い、白い花々と完熟の果実香、芳しい蜂蜜が色を添える、甘く上品な素晴らしい香り。 puligny よりもリッチなストラクチュアがきちんとクリマを具現していながら、味筋はルフレーヴそのもの。たっぷりの蜂蜜が混じる果実に、微かに塩気を伴うミネラルが甘じょっぱさを醸し、滑らかに流れるトーン高い酸が、ミネラルが持つ重みと絶妙なバランスを奏で、柔らかく響きあう心地良い味わいです。6時間後、香りが若干大人しくなったかと思うと、液体は強靭なミネラルと透明感を纏う、清水のような酒質に変化。当初、差し込んでいた黄のニュアンスが綺麗に抜け、甘味を少し抑えた梨のような白果実とミネラルの硬質感が全面にでた、ルーロやコシュに近い緊張感を伴った味になっており、かなり美味しくなっていました・・・。あぁ、当たりを引きすぎて、後が怖い(苦笑
2018.01.20
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まだ開けるには早いであろうと思っていましたが、オレンジで縁取られた外観から、そうでもないようです。陰性の香りは、熟した深みのある赤果実にオレンジの皮、砕けた石や様々なスパイスが舞う、VRにしか表現できないであろう甘く淫靡なニュアンスです。口に含むと、滑らかな赤い液体は要素が溶け込み、柔らかく調和が取れた状態。 Malconsorts らしい深遠さ、絢爛さを纏い、織り成していた旨味の層がゆったりと解けていくアフターは一級としては長大なものです。08VT故でしょう、既に柔らかく、ひとつの飲み頃に入っており、VRの美点を十二分に堪能することができました。ここから更に高騰した今の Cathiard の様子も気になるところですが、 もう、とてもじゃないですけど手が出ませんねぇ(苦笑
2018.01.11
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