猫パルボ…終息…

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2010年06月12日

テーマ：ペットの病気。。。(1100)

カテゴリ：保護・啓発・活動日誌

5月から猫パルボとの戦いがスタートしました。

猫の保護活動を10年以上続けている方も

宮崎市で猫パルボが多く出ているこの異常事態に驚いていました…

犬のパルボウィルスには、オールドタイプ（１型・２型）

ニュータイプ（２a型・2b型）があり、

最近の流行は、ニュータイプばかりだそうですが、

2b型の場合、犬→猫…そして、猫→犬と、

犬のパルボが猫にも感染してしまうとの事です。

実際にパルボとの戦いに勝った仔猫もいる事から

感染しても比較的軽いと言われている2b型も考えられるかも…と、

本宅、保護家の犬達を守るために、徹底管理を続けてきました。

本宅で保護してた子猫達…

パルボ陽性だと分かった時には、もう全てが手遅れでした…

他の愛護団体さんや動物病院とも話をしたのですが、

猫パルボの症状がおかしい…

昨夜まで元気だった仔が朝方になると嘔吐して亡くなってる…

嘔吐下痢をはじめると、わずか数時間で息を引き取る…

皆毎日のように点滴を打って頑張ってました…

生きようと頑張っていました…

私が保護してた仔の中には、兄弟離れて団体さんや保健所で

治療を受けている仔達もいました。

動物病院や保健所でその仔の兄弟が全匹亡くなったと聞き、

「兄弟の分も生きるんだよ。それがあんたの使命かもしれんよ」

彼は元気そうに私の指を必死で目で追いながら…

「ニャーニャー」元気な声で「キャリーから出してよ~」と…

それなのに…

その翌朝…その仔も兄弟のもとに行ってしまいました…

なんで・・・・

なんでみんな次から次に私の手から離れて行くの…

なんで・・・・

みんな頑張って注射の痛さに耐えて生きようと頑張ってたのに…

一ヶ月その繰り返し…

泣き虫の私ですが…涙も枯れ果て…泣く事すらできなくなりました。

呆然と現実を受け止めている淡々とした自分に不思議でなりませんでした。

愛護活動仲間が毎日のように心配してくれて電話やメールをくれてましたが、

着信拒否…メールも返せない…

そんな毎日でした…

最後の最後パルボと戦い続け…生きようともがいてた

パルボ感染の一匹の仔猫…

苦しそうに…立ち上がる力もありませんでした。

その仔が…最期に私の指をギュッと噛みました。

最後の力を振り絞り…「生きたいんだよ」と訴えているかのように…

その数分後…彼もまた…虹の橋を渡って行きました。

パルボ…終息…

私は…すでに前を向いて歩いています。

…猫パルボに関しては注意が足りな過ぎました。

猫パルボに対しての危機感が無さ過ぎました。

これからは、犬と同様に検疫期間、完全な隔離、消毒…

徹底してやっていきたいと思います。

パルボで亡くなった仔達の死を無駄にしてはいけない…

私は…あの仔達の命から…犠牲から…

大切な事を教えてもらいました…

一ヶ月半…

猫パルボの治療費に10万円程かかりました。

私一人の力ではとても出せる金額ではありませんでした…

皆さんからお預かりした寄付金も治療に充てさせて頂きました。

それなのに…命を繋ぐ事も出来ず申し訳ございませんでした。

そして、 犬猫保護活動支援グループ「エンジェルスカンパニー」 の

会員さんからも治療費に…と、助けて下さいました…

本当にありがとうございました。

追伸・私が個人で出した治療費、エンジェルスカンパニー会員さんが

　　　助けて下さった治療費は「寄付」ではありませんので、

　　　収支報告には計上しておりません。

~宮崎口蹄疫の真実~