9日の譲渡適性検査「判定」に、この仔は落ちました。



7日、管理所で会った時、この仔の目に心が痛んだ。

檻を回り、帰ろうと犬舎を出る瞬間まで、

この仔から目を離す事が出来なかった。



このまま帰ったらいかん！

犬舎を出たらいかん！

心のザワザワが大きくなった。



「すいません！やっぱりもう一度考えさせて下さい」

職員さんを引き止めてしまいました。

もう一度この仔の檻の前に立った。



きっと、引返した時点で答えは決まっていたのかもしれませんが…

しばらく悩みながら、職員さんに告げました。

「この仔が判定に落ちたら、レスキューします」

胸のザワザワがスーッと抜けていく感覚が分かった。

明日(10日)、レスキューします。





宮崎市保健所にいる右手骨折の仔。



この仔は、9日で保護期限が切れたので、

本来ならば、10日で殺処分ですが、

あと一週間、保護期限が延びました。

正確にいうと、来週16日の判定を受けるために、

処分が延期になりました。



病気やケガの犬は合格する事は、ほぼゼロに近い。

子犬であったり、名のある犬であったり、小型犬の場合は、

譲渡希望者も多いので、合格する事もありますが、

この仔は、中型の雑種…

ただ、姿形が違うだけ…なんですが、

これが私の知る現実です。



「判定」に通る可能性は、果てしなくゼロに近い…

それでも、可能性はゼロではないと、

「判定」にかけて下さる事に、

犬猫を平等に想って下さる職員さん達には、

感謝の気持ちでいっぱいです。



この仔は、1ヶ月近く骨折したまま放浪してたそうです。

空腹だったのでしょう…

すんなり、エサにつられて捕獲器に入ったそうです。

捕獲されたときの写真を見ると、骨と皮の状態でした。

骨折した右手は、時間も経過しすぎているため、

自然につながるのを待つしかありません。

右手は、変形して繋がると思います。

それでも…この仔を家族として迎え入れたいという方と、

必ず出会えると、最後まで信じたいです。

1/16の朝が、この仔の二度目の「命の期限日」です。

どうか…この仔にも生きる道がありますように…

皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。

売上の一部が、保護家の維持費、医療費、等になります。
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